明治神宮

毎年11月3日文化の日に、

明治神宮において古武道振興会が主催の奉納演武大会が開催されます。

 

明治神宮は、初詣の例年の参拝者数は全国1位だそうです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/明治神宮

生まれが東京の横浜支部長は毎年初詣にお参りしていて、横浜に転居してからもしばらくお参りしていました。

また貫汪館に入門したのも、明治神宮の奉納演武を観覧したのが御縁だったと言えます。

とても思い入れのある神宮です。

 

武道史とは少し離れますが、カジタさんに調べてもらいました。

11月3日に明治神宮奉納演武が開催される。

これを機に明治神宮について調査した。

 

明治神宮は、新宿と渋谷の間にある神社。

祭神は明治天皇と昭憲皇太后の2柱で、天皇を祀ることから社名は「神宮」とされた。

大正9年に創建され、令和2年に100年を迎えている。

 

ほとんどが畑の土地を改良して作った人工的な森で、「永遠の森」を目指して全国から献木された木々が10万本も植えられた。

当時の総理大臣・大隈重信から、伊勢神宮のように杉を多く植えるよう要望されたが、都会に適さないと林苑関係者らが反対している。

その結果、自然林のように多様性に富んだ森に成長し、現在234種もの樹木が残っている。

 

近代の神社としては珍しく計画当初から内苑と外苑が同時に計画された。

内苑は本殿、神楽殿、明治神宮ミュージアム、武道場至誠館、明治神宮国際神道文化研究所などからなり、外苑は聖徳記念絵画館と、国立競技場・神宮球場などのスポーツ施設からなる。

内苑と外苑は無関係に見えるが、日本のナショナル・アイデンティティを考えると関係性が理解できるという。

内苑は日本独自の伝統的文化を、外苑は西洋の最新技術を活用して建築したことから、伝統文化を大切にしつつ、西洋文化を取り込んできた日本の近代化を、象徴的に示す空間といえる。

このことは、聖徳記念絵画館に展示される絵画が、日本画と西洋画がともに同数の40点で構成されることからも示されている。

 

ところで明治神宮奉納演武は日本古武道振興会により内苑で開催される。

日本古武道振興会は、柔術・剣術・居合・槍術・棒術・砲術など様々な古武道の89流派が加盟し、日本の伝統文化財である古武道の保存と振興を図ることを目的としている。

明治神宮奉納演武が外苑でなく内苑で開催されるのは、必然的といえる。

 

<参考文献>

The GATE https://thegate12.com/jp/article/30

・日本古武道振興会ホームページ http://kobushin.jp/

・藤岡洋保 明治神宮の建築、鹿島出版会、第一版、2018年

・明治神宮ホームページ https://www.meijijingu.or.jp/about/

 

2022/11/01 カジタ