今回は小田原藩の武道史を紹介します。
小田原藩は現在の小田原市に相当します。
以前、小田原市立図書館で横浜支部長が武道関係の書物の調査をしていたそうです。
現在では閉館しているそうです。
私も時間を作って調査や取材をしたいとは思いますが、なかなかどうにも時間が取れずにいます。
小田原藩の有名な人物に二宮金次郎(自筆の署名は金治郎と書かれています)がおります。
学校の校庭で見かける事もあり、薪を背負いながら書物を読んで勉強している像が有名です。
最近は歩きスマホと同じで読書をしながら歩くのは危険との事で、座って勉強している像になってきているそうです。
時代の変化でしょうか。
二宮尊徳(読み方としては、「にのみやそんとく」が一般的ですが、正式には「にのみやたかのり」)が本名です。
二宮金次郎は報徳仕法と呼ばれる財政再建を主導しました。
これは、経済と道徳が結びついた独特な思想で、「至誠」、「勤労」、「分度」、「推譲」の四つの考え方で構成されています。
大まかに、誠実であること、勤労、勤勉であること、身の丈にあった生活をすること、自分や他者の為に貯蓄をすること、です。
この報徳仕法を実践し、飢饉で衰退していた農村や藩の財政を再建しました。
小田原藩で指導されていた流派を紹介します。
鏡心一刀流:
鏡心一刀流は横田豊房が開いた剣術流派です。
一刀流の分派の一つです。
戊辰戦争の際、伊庭八郎の腕を切断した高橋藤五郎も当流です。
現在は伝承されていないようです。
心形刀流:
心形刀流は伊庭秀明が開いた剣術流派です。
先述の伊庭八郎も当流です。
流儀として、「心の修養を第一義とし、技の錬磨を第二義とする」としています。
現在でも伝承されおり、三重県と亀山市の無形文化財指定を受けています。
神道無念流:
福井兵右衛門嘉平が開いた剣術流派です。
宗家制ではなく、道統制のため、複数の系統で伝承されています。
現在でも、伝承されいます。
起倒流:
江戸時代初期に成立した柔術流派です。
正確な成立時期や開祖は不明です(複数名が関与した為)。
現在の柔道の母体の流派のひとつです。
現在でも伝承されています。
この他にも、色々な流派がありました。
いずれ再調査し、掲載出来るようしたいです。
<参考>
2023/11/01 コバヤシ