武術、武道の基点ともいうべき武士社会の始まりに関わる鶴岡八幡宮に参拝してきましたので、簡単に述べさせていただきます。
鶴岡八幡宮は源頼朝の祖先の源頼義が石清水八幡宮を勧請した事を始まりとされています。
鶴岡八幡宮は鎌倉幕府において重要な存在とされ、武家社会の中心的存在とされていました。
幕府の重要祭事とされた流鏑馬や相撲、能楽などを今日に継承される祭事が行われていました。
武道、武術は武家社会とは切っても切れない存在で、それらの元はこの時代から始まったといえると思います。
また鶴岡八幡宮には研修道場があり、弓道・剣道・柔道・合気道などの稽古も行われていたり、定期的に奉納演武会があり、無双直伝英信流などが演武をされています。
現在では参拝以外にも鶴岡ミュージアム、宝物殿、鶴岡文庫、鎌倉国宝館が境内にあり、歴史資料を確認することが出来ます。武家の中心的存在という事もあり、奉納された刀や弓矢、鎧などを観覧することが出来ます。
私が鶴岡ミュージアムを訪れた時は「鶴岡八幡宮の季節展 冬」が開催されており、国宝 「沃懸地杏葉 螺鈿太刀 無銘 甲」や「太刀 金象嵌 銘 國吉」や大太刀といった刀剣が展示されていました。
以前、武道史に掲載させていただいた寿福寺は鶴岡八幡宮から600mほどの距離にあったので実際に訪れてみました。境内は人気なく、中門内は非公開となっており、見れる場所も限られていました。
また、念流や念阿弥慈恩に関する記述のあるものを確認することはできませんでした。
※正月、ゴールデンウィークに境内特別開放との事
奥の方には墓地があり、その一番奥の岸壁をくり抜いた場所に北条政子と実朝のお墓が鎮座しており、参拝可能となっています。
余談ですが、鎌倉付近は1車線で渋滞になりやすく、車で訪れる方は混雑時を避けて行くか、公共交通機関を利用するとよいと思います。
参考リンク
2024/01/01 オオイシ