東京国立博物館の刀剣コレクション

 今年(2023年)3月に東京国立博物館を見学してきた。

 本博物館は、明治5年(1872年)3月、文部省博物局が東京・湯島聖堂大成殿で開催した博覧会から始まっており、2022年に創立150周年を迎えた。6つの建物からなり延床面積78、471mにも達する。収蔵品は約12万点、うち国宝89件(全国宝の約10%にあたる)、重要文化財649件(全重要文化財の約6%)と膨大なコレクションを誇る。

 この国宝・重要文化財は、ホームページのe国宝で高精密画像と共に、解説を見るとこができる。本武道史では、写真と共に詳細説明を書き記す予定であったが、執筆時にe国宝の存在を知ったため、写真の掲載に留める。ご興味ある方はe国宝をご覧いただきたい。

 展示の解説によると、日本刀の誕生は武士の登場する平安事態後半(11世紀)とみられる。鎌倉時代に山城(京都府)、大和(奈良県)、備前(岡山県)、相模(神奈川県)で優れた刀剣を生み出し、室町時代にこれに美濃(岐阜県)が加わり合わせて「五ケ伝」と呼ばれた。

 展示されている刀剣の数は多くなかったが、簡素で分かりやすい解説があり、多くのお客さんで賑わっていた。特に外国のお客さんが熱心に写真撮影されていた。展示品は年間約300回も展示替えが行われているので、定期的に通っても新しい展示に出会えて楽しめるようである。

 

 なお下記写真の刀剣は全て重要文化財。

 

本館(日本ギャラリー)
本館(日本ギャラリー)
黒漆銀銅蛭巻太刀
黒漆銀銅蛭巻太刀

 

<参考文献>

・東京国立博物館ホームページ:https://www.tnm.jp/

e国宝:https://emuseum.nich.go.jp/

2023/07/01 カジタ