今週もまた、体験希望の方をお迎えしての稽古です。
<澁川一流柔術>
○棒廻し
最近めっきり背が伸びてきた女の子に、五尺棒をお貸ししました。
四尺から五尺に。長さはちょうど良い感じです。
体験の方にはいつもどおり六尺棒の八分径をお貸ししました。
下からの跳ね上げが、左右を替えると逆回転になるのもお約束。
皆がするすると廻すのをご覧になって、魔法のようですねと。
もちろん、タネも仕掛けもございます。
○六尺棒表・裏
表八本を素振り、二人一組で棒合。裏の一本目を二人一組で。
体験の方には見様見真似で真似してもらい。
表の一本目だけを繰り返し一緒に稽古しました。
○半棒表・裏
前半六本、後半六本に分けて示範。二人一組で稽古。裏はやらず。
体験の方はやはり一緒に一本目だけを繰り返し稽古しました。
○履形
礼式だけ繰り返し。体験の方もご一緒に。
ただチャッチャと動作をなぞって、手で押すことのないように。
指先で背中を押すのではなく、掌の付け根で相手の腰を押す。
肚からの力です。そういったことを稽古しましょう。
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<大石神影流剣術>
○構え素振り
いつもどおり。体験の方にも一緒に真似をしてもらいました。
○陽之表
前半五本、後半五本に分けて示範。二人一組で稽古。
体験の方はやはり一本目だけ一緒に繰り返し稽古。
○陽之裏
勢龍、左沈を掛かり稽古で。体験の方もご一緒に。
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<無双神伝英信流抜刀兵法>
○大森流十一本
体験の方には見学をしてもらって、皆でそろい抜き。
虎乱刀だけ何回か繰り返しました。
植田平太郎先生解説(抜粋)
歩みつつ右足踏出しながら鯉口を切り左足踏出しつつ右手を柄に掛け
更に右足踏み込んで抜付け(以下略)
止まらないこと。常に動き続けること。
そのためにはどうすれば良いのか。そこが稽古です。
○英信流表
横雲を三本だけそろい抜き。
まずは居合膝の座り方ができるかどうか。
半歩踏み出して、その場に座る。
居合膝から、その場に立ちあがる。
立っても座っても、無理のない姿勢が取れているかどうか。
私も昔は、ただ座ったり立ったりだけを何度も繰り返しました。
理屈を聞いて、頭で覚えてもできようはずもなし。
繰り返し繰り返し、自分で稽古をするしかありません。
横雲が抜けるようになると、初発刀も大きく変わるはずです。
大森流と違って場所を取らないので、部屋でも稽古をしやすいかと思います。
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体験の方は高校の頃に剣道をやられていたそうです。
でもって、横浜支部を居合の道場と勘違いされていたそうな。
古武道の道場なんですよー、三流派を稽古しているんですよー。
とご案内しました。
稽古は気に入っていただけたようですが、お仕事などの都合もあり。
入門されるかはまた後日とのことでした。
良い返事をお待ちしています。
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途中、門人さんにお貸しした木刀がだいぶ重かったようで。
どうしてそんなに重いのですか?と聞かれました。
ああ、大石神影流の木刀は特注の手作り品なので、
ロットによってばらつきがあるんですよ。
最近のは少し太くて重いんです。
でもバランスが良いから、あまり重さは感じませんでけどね。
とお答えしました。
でも、帰宅して片付けをしていてふと気が付いて。
あれ、三つ棟じゃなくて庵棟だ。これ、三尺刀じゃん!
そりゃー重いわけだ。。。
せっかくの庵棟が叩かれてへこんでいないか、あわてて確認。
大丈夫でした。ほー。。。
三尺の木刀は、部屋で居合の稽古をする際に遣ったりしています。
しっかりとした造りなので、けっこうな重さがあり。
でもバランスが良いので、遣いにくいと思ったことはありません。
ただ、重量があるので軽く振ってもその威力はすさまじく。
壁や天井にぶつけないように注意が必要です。
もちろん、いつだって壁や天井への注意は必須ですが。
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今回の稽古で気になったことが一つ。
体験の方のお相手をしている間は、皆さんで稽古をしていただきます。
でも、表なのに裏を稽古していたり、前半なのに後半を稽古していたり。
そういったことでは困ります。
いろいろな武道のいろいろな道場で、いろいろな人を見てきました。
やれと言われたことをやって、やるなと言われたことをやらない人。
やれと言われたことをやらず、やるなと言われたことをやる人。
自分の稽古に一生懸命な人。
自分の稽古より、人に教えることに一生懸命な人。
どちらがどうかは、言わずもがなでしょう。
もちろん、いつまでも言われたことしかできないようでは困ります。
組んだ相手がおかしなことをしていれば、それも指摘すべきでしょう。
でも、前で示範をするのは、それを稽古してほしいから。
同じように動いてほしいから。
それが完璧にできるようになったから、違うことをしているのか。
であれば、もう何もお教えすることはありません。
今後はどうぞご自身で稽古なさってください。
もう道場にお越しいただく必要はありませんから。
これは、態の良い破門ですね。
でも師匠の指示に従えないのであれば、それは当然のことです。
目を離した隙になにかあっては困ります。
だから、稽古内容も指示をしている。
そういう意味もあります。
他のことを稽古したいのであれば、まずは許可を得るべきですね。
そもそもそれが良いことかどうかは別として。
まずは言われたことをできるように稽古をする。
毎回、同じことを言われているのではないか?
やりたいことを稽古するのではなく、やるべきことを稽古すべきでしょう。
では、なにがやるべきことなのか。そこが問題です。
それは、自分で判断すべきことなのか。
あるいは?
形の手順を覚えて、ある程度は動けるようになり。
自主稽古を何度か経験して、自主性、自律性が育って。
でも、好き勝手をやることとは違います。
そこは取り違いをなさらないようにくれぐれもお願いします。
門弟の心得として、大事なことです。
少し厳しいことを書いたかもしれませんが、今後はご注意ください。
悪気がないことは、重々承知しておりますので。
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最後に、皆さんに居合の証書を授与。
お子さん二人に三級の証書は、横浜支部長から。
お父さん二人に初段の証書は、横浜支部長から館長の代理で。
今後の励みになさってください。
来週も通常通りの稽古です。
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