親と子の稽古

また寒くなったので、ダウンジャケットを着て家を出ます。

寒いけれど、花粉は変わらず。

くしゃみがないのは幸いですが、頭が少しぼーっとします。

 

今週は、男の子一家が用事でお休み。女の子とお父さんとの稽古です。

人数が少ないので早めに行かなければと思っていたのですが、

出掛けに少しバタバタして、到着がちょっと遅れてしまい。

もうモップ掛けは終わっていました。お二人なのにすみません。

 

さー、すぐに稽古開始です。

今週はお二人だけなので、演武のリハーサルはなし。

人数が少ない分、密度の濃い稽古をするつもりです。

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澁川一流柔術

 

棒廻し

イイ感じです。お二人とも、工夫している様子が見受けられます。

少し短めに切り上げて、表の稽古。

 

六尺棒表

三人で向かい合って、ゆっくりと確認しながら素振り。

慣れてくると動作も速くなります。でも、誤魔化していないか。

ときおり自分で確認をしましょう。

ゆっくり確認をして、速く動いて。ゆっくり確認をして、速く動いて。

 

女の子とお父さんで向かい合って、棒を合わせてもらいます。

女の子は四尺棒、お父さんは六尺棒。ちょっと間が合わない。

女の子に六尺棒を持ってもらいます。八寸径ですから、重くはなし。

でも長い棒ですから、足幅も広く、腰も落としてもらい。

突っ立って手先で持っていては、長い棒に振り回されてしまいます。

うん、いい感じです。六尺棒!って感じですね。

身長的には、五尺くらいがちょうど良いのかもしれません。

 

半棒表

三人で向かい合って素振り。ゆっくりと確認しながら。

手先で打ち込むのではなく、体全体で打つ。力まないこと。

足幅を広く、腰を落として。

 

女の子とお父さんで組んでもらって、打太刀と半棒の稽古。

打太刀には、ご自分で形名を言ってから動いてもらいます。

なかなか苦労されていました。やっぱり混乱するみたいですね。

形名を暗記してソラで言えても、動きながらだとまた違って。

しかも自分の打太刀の動き、相手の半棒の動き。それらの相関関係。

周囲の様子にも気を配り。同時に処理すべきことは多岐に亘ります。

頭で考えていては、とても間に合うものではありません。

でも処理するのはすべて脳内なんですけれどもね。おもしろいですね。

頭と心と体と。不思議なものです。

一つに集中するのではなく、拡散。同時並行処理

密度を求めるのではなく。広く行き渡る。透明な感じです。

 

女の子には四尺棒でやってもらいました。うん、いい感じ。

もともと四尺を遣ってもらっていて、でも少し長すぎて。

今は三尺で稽古してもらっていますが、ちょっと短いかな。

三尺三寸くらいがいいのかも。

本来は、自分の身に合った長さが良いのでしょう。

一尺二尺と言っても、固定された長さではなく。

前腕三本分とか、身長の半分とか、左右の腕を広げた長さとか。

実際、同じ尺でも、時代や文化によって様々だったようです。

尺 - Wikipedia

でもそうすると、定型的な現代文化には合わないかもしれませんね。

相手と組んでの稽古もしにくいでしょうし。

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大石神影流剣術

 

構え素振り

いつもと同じ稽古。でも人数が少ないので、ぎゅっと集まって。

六尺棒と半棒で、足幅を広く、腰を低くとアドバイスしました。

剣術も同じです。突っ立っていてはいけない。

長くて重い棒を持つと、それが実感できます。

でも剣だとなかなかそれが実感できず。

正しくなくてもできてしまえば、それで適当に流してしまうかも。

でもそれでは。

構えは基本です。基礎や基本は、すべてに共通のこと。

基礎と基本をどのくらいのレベルまで高めることができるか。

きっとそれが最も大事なことなのでしょう。

形を何本覚えた、とかそういうことではなくて。

 

面と向かって言われると、身に染みて直す気にもなります。

人数が多いときでも、同じように真剣に聞くことができるといいですね。

それが、上達の秘訣の一つかもしれません。

 

陽之表

女の子とお父さんで組んでもらって、打太刀と仕太刀の稽古。

やはり打太刀には自分で手数の名を言ってもらってから。

手数の名は言えても、打太刀なのに仕太刀の構えになってしまったり。

構えは合っていても、動きが雑になってしまったり。

こういったところに稽古の量、深さといったものが表れるのでしょう。

同じ陽之表でも、その中身は人それぞれです。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

大森流

初発刀から逆刀まで。

前で一緒には抜かず、二人でいきなり抜いてもらいます。

あれ、ちょっと間違えたかな。

順刀と逆刀があやしい感じですね。流刀もときおり。

相手がいれば、手足が多少違ってもあまり気になりません。

でも居合だと、少し違うだけでとても目立ちますね。

そろい抜きだとなおさらです。

もちろん、動きの質が良ければ本来はそれで良いのですが。

 

初発刀に戻って、少し細かいところをアドバイス。

大森流は、すべて初発刀の応用変化です。

初発刀がどのくらいできるか。それがすべて。

そしてそれをきちんと覚えて、身につくまで稽古できるかどうか。

すべては本人次第です。

左刀、右刀、當刀、、、逆刀まで細かくアドバイス。

 

今回は居合をたっぷり稽古できました。

私は楽しかったのですが、お二人はどうだったか。

ちょっとくどいと感じたかもしれませんね。とても細かい。。。

でも居合はある意味、そういうものです。

結果ではなくて、精度を高める。質を求める。自分とのたたかい。

そういう部分が大きいのかな、なんて思っています。

そしてそれを、剣術や柔術にもフィードバックできるといいですね。

もっと速く!もっと強く!もっと大きく!

私は一度も、稽古でそんなことを言った覚えはありません。

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定刻をいつもよりさらに過ぎて稽古終了。いつもすみません。。。

 

女の子とお父さんとの稽古はめずらしいですよね、なんて話をして。

でも女の子、何回かありますと。運動会の日とか。

さすが、よく覚えていますね。

帰宅して、エクセルの稽古回数ファイルをチェック。

お二人が1で他の方が0の行をオートフィルタで抽出。

うん、3件あり。2月と5月と8月でした。

稽古日記を確認。

お二人で組んでもらっていましたが、あまり上手くできずと。

それが今回は、とくに違和感なし。とってもお上手でした。

さすが親子!なんて思ったりして。

でも前回までは、そうは思わなかったわけです。

これが稽古の成果かな、なんて思います。

 

今度は男の子とお父さんで組んでもらおうかな。。。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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