クリスマス後の昇級昇段後の一周年後の稽古納め

我が家の美人秘書と子供秘書にはサンタさんが来たようです。

でも横浜支部長のところには来ませんでした。

いつもいい子にしていなかったからでしょうか。。。

 

居合刀、大石神影流木刀、短い木刀、鎖鎌、半棒、六尺棒二本、

下げ緒、証書を持って家を出ます。

黒の稽古着に黒袴に黒足袋に雪駄、上半身にはジャケットを羽織り。

左肩に刀袋、右肩に六尺棒袋。手にはA4クリアファイル。

我ながら不思議なイデタチです。

 

男の子のお父さんは、お休み。めずらしい。お仕事の都合だとか。

年末に忙しいのは、先生だけではないようです。

男の子のお母さんは、久しぶりの参加です。無理せず。

皆さんでモップ掛け。

 

男の子のお母さん、並び順で遠慮をされました。

皆さんは級と段を取ったけれど、自分は取っていないからと。

そんなことはありません。

仕事や家庭、体調の都合などで受審できないこともあるでしょう。

貫汪館には三流派ありますから、皆さん得意不得意もあるでしょう。

いずれ、段位が逆転することもあるかもしれません。

でも、入門の順番に変わりはありません。

偉い、偉くない。ではないのです。

もちろん、級位や段位が上だから偉い、ということでもありません。

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澁川一流柔術

 

棒廻し

皆さんはいつもどおり。

 

お母さんは後ろで鎖鎌の練習。講習会には不参加でした。

左手に鎌を持って、右手で縄をたぐり。

体の右で縦に回転。上方向と下方向と。でもって、ほいっと。

とっても上手です。初めてとは思えません。

講習会には不参加でしたが、しばらく見学されていたからかも。

でもって、本物の鎌も使ったことがあるそうな。頼もしい。

これなら個別レッスンは必要なさそうです。

すぐに棒廻しに合流してもらいました。

 

棒廻しはいつもより短めで終わりに。

今日はやりたいことがたくさんあるのです。

 

半棒表

いつもどおり掛かり稽古方式で。三本一セット。

皆さん、前半は問題なし。後半はあやしげな部分も少し。

お母さん、久しぶりですがとっても上手。やはりセンスでしょうか。

手足が多少違うところもありますが、そこは問題ではなし。

もう少しリラックスできると良いですね。

さらっと一回通して終わりにしました。

 

鎖鎌

何も言わずとも、皆さんお持ちになりました。

荷物が多くて大変なのに。。。良い心掛けです。

せっかくなので講習会の復習。

 

古武道の形は、なんでこんな順番なのじゃろか?

というのがけっこうあります。この鎖鎌もそう。

でも技術構成を分析してみると、

 A-1,2,3,4,...

 B-1,2,3,4,...

 C-1,2,3,4,...

みたいのがシャッフルされているだけだったりして。

でもってついでに極めの部分を変えているだけとか。

自由に組み合わせれば、いくらでも新しい形ができます。

でもそれはあまり意味がない。きりなし。

十本前後の形に、いかに多彩な技法を組み込むか。

そういう工夫なのかなと思います。

順番をシャッフルしているのは、稽古を飽きさせない工夫なのかも。

あるいは、縦書き横スクロールの伝書目録。

二段書きで、上下上下上下。。。と読むべきところを、

間違えて右から左に行ってから下段に行ってしまったとか。

それが三段四段で、しかも複数回間違えてしまったら。

もう元がどうだったかなど計り知れようはずもありません。

 

逆に理路整然と並んでいると、比較的新しいのかななんて感じます。

 段階的な技法構成になっている大森流

 方向で技法分けをしている英信流表

 より困難な状況設定になる英信流奥(の座り)

など。

でも、英信流奥(の立ち)にはあまり順番性は感じられません。

もともと心持ちですしね。

 

話は戻って鎖鎌。

分析好きな横浜支部長は、分析しましたよ。ええ、もちろん。

でも、分析というほどのことでもないのですが。

要は、

 左上段に構えられたときの対応

 左上段から斬り込まれたときの対応

という二パターンなのかなと。

でもって、腕なり刀なり首なりに鎖を絡ませて。

引き寄せた相手の体勢の崩れ具合に応じて、首やら手を斬る。

そして他の技法として、鎌で刀を制したり。

手に持った分童で直接打ったり、分童を投げ当てたり。

そんなところでしょうか。

動きに慣れないとあたふたしますが、慣れてしまえばあとは自由。

逆に相手の体勢にはお構いなしに、ただ決められた動作をなぞっても。

それは御無理御無体というものです。

 

鎖鎌は、狙った所に分童を当てたり、鎖を絡める稽古が必要ですね。

一人でできないようでは、相手を付けてできるはずもなし。

これはまあ、剣術でも柔術でも同じかもしれませんが。

遠慮をすると、狙った通りにはなりません。

女の子がピカイチに上手でした。

お父さん相手で、遠慮せずにできるのが良いのかもしれませんね。

良い稽古相手がいる、というのは幸せなことです。

でもくれぐれも、ケガには注意を。

 

本物の鎖鎌は、木の柄、鉄の刃、鉄の鎖、鉄の分童。

でも稽古にこんなものを遣ったら、命がいくつあっても足りません。

伝統的な稽古道具は、木の柄、木の刃、麻縄、麻布で小豆を包む。

館長の相手役をすると、手首やら首やらが真っ赤に擦り切れ。。。

横浜支部では、ポリプロピレンの鎖鎌、アクリルの紐、

ペットボトルホルダーに小豆を包み。現代的ですね。

当てると痛いのは変わりませんが、擦り傷はできません。

稽古の方便の一つとして、ありかなとは思います。

もちろん、演武などでは遣いませんが。

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大石神影流剱術

 

構え素振り

いつもどおり。体育館は冷え込みますが、深い呼吸で。

女の子のお父さん、素振りをするとポカポカするそうな。

良い稽古をしている証拠かと思います。

 

試合口五本

二人一組で稽古。大人ペア、子供ペア。

三級、初段が合格したから、よしというものではなし。

請けて張って突く。たったこれだけですが、難しいものです。

これからも稽古しましょう。まだまだです。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

太刀打

鞘木刀をそのままに。講習会の復習です。

無双神伝英信流抜刀兵法における剣術の形。

大石神影流剱術を稽古しているから、すぐにできるかと思いきや。

やはり別の流派ですね。同じようには動けません。

出合、附入、請流、請入の四本まで。

また稽古しましょう。

 

大森流

初発刀から順刀までさらっと通して抜いて。

最後に、初発刀を三本抜いて終わりにしました。

 

男の子のお父さん、途中からいらっしゃいました。

マットの上で正座して皆さんの稽古を見学。

自分がやるとわからないことも、人のを見ているとよくわかるかも。

見取り稽古は、重要な稽古の一つです。

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終わりの礼をして。

後ろで見取り稽古をされていたお父さんにも並んでもらいました。

男の子には、三級証書と半棒を渡し。来年からはこれを廻してください。

女の子には、三級証書と短い木刀を渡し。来年からはこれで稽古を。

男の子のお父さんには、六尺棒(一寸径)を渡し。

男の子のお母さんには、下げ緒を渡し。

女の子のお父さんには、六尺棒(九分径)を渡し。

段の証書は本部からなので、もうしばらくお待ちください。

 

横浜支部長からのクリスマスプレゼントでもあり。

昇級昇段のお祝いでもあり、稽古一周年のお祝いでもあり。

一年間、見守ってくれた神様にも礼をして。

最後にまたモップ掛けをして。

これで今年は、稽古納めです。

 

来年は、一週空いて、1月9日が稽古初めです。

来年もどうぞよろしくお願いします。

新しい方の見学、体験もお待ちしています。

 

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