残暑の稽古

9月になりましたが、残暑が続きます。
各地で最高気温30度超えの真夏日で、35度超えの猛暑日も。残暑というか、まだ真夏のようです。

体育館は上の窓を開けて、扇風機を出して。
それでも暑い。。。

それでも気を引き締めて、稽古開始です。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

斬撃
 このところ気になるのは、下がるときの前足です。お二人とも、斜め外を向いてしまう。開始位置に戻って、前足を正してから次の動作をしています。
 下がるときに体が正面を向いてしまうのでしょう。そけい部が固いということかと思います。下げる足に体が引っ張られているということ。
 前に進むときにできるのであれば、下がるときにもできるはずです。何が違うのか、よく考えましょう。
 個人的には進むより下がる方がやりやすいと思うのですが、人にもよるのかもしれません。
 お尻を左右に振り振り進んだり下がったりすることのないように。

大森流
 例によって先に抜いて見せて、続いてお二人に抜いてもらい。

 居合は好んで稽古をしていますが、それでも人に見せられるようなレベルではなし。かと言って、いつまでもそんなことも言っておられず。恥を忍んで、見てもらって稽古をする。そんな感じです。
 ぶっつけ本番、一度きり。言い訳無用。演武会はいつでもそうですね。
 最初の初発刀よりも、後半に進むとだんだん調子が良くなってきます。当たり前かもしれませんが、それではダメですね。未熟だなと痛感しています。
 いきなり最初に最高の一本が抜けないと、居合ではない。そう考えています。

 お二人も稽古の甲斐あって、常に上達されています。見習わなければと思っています。
 上達の度合い、進み具合は人それぞれ。でも努力を続ける姿は素晴らしい。
 大森流を通して稽古しています。一本一本の細かな所作を通じて、大森流全体の思想を学べると良いですね。ひとつひとつの形ではなくて、全体の統一感があると良いと思います。
 以前は通じなかったことが通じると、とても嬉しくなります。稽古の成果でしょう。

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<大石神影流剣術>

陽之裏
 打太刀で元に立って、お二人に仕太刀を通してもらい。

 久しぶりですが、お二人ともお上手でした。以前はいくら繰り返しお伝えしても通じなかったことが、今回はスッと通じたりして。天狗抄の稽古の成果でしょうか。まったく違う手数なのに不思議ですね。同じ流派なのだから当たり前ですが。

天狗抄
 打太刀で元に立ってもらい、仕太刀の稽古。
 お二人で打太刀と仕太刀を交代して稽古。
 いずれもゆっくり丁寧に。十本通し。

 繰り返し稽古している甲斐あって、だいぶ上達されました。まだまだですが。。。一緒に稽古をしましょう。

 個人的には天狗抄の稽古がだんだん楽しくなってきました。大阪支部長が天狗抄をお気に入りとおっしゃられるのも少しわかるような気がします。
 これもすべて館長の御指導の賜物と感謝しています。

棒合
 打合、打入、遠山の三本を通して稽古。

 お二人ともまだまだ長い棒に不慣れな感じがしますね。恐る恐る、考えながら動いている感じ。日常生活ではこんなに長い物を扱うことはないですから、当然と言えるかもしれません。であればなおのこと、稽古の甲斐があるというものです。

 打太刀は小難しいことを考えず、馬鹿正直にただ真っ直ぐに打ち込みましょう。それをさばくのは相手の仕事です。
 届かない距離で打ち込んだり、いない場所に打ち込んだり、途中で止めたり、自分の体勢を崩したりしないように。

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<澁川一流柔術>

四留
 礼式から四人捕まで。

 左右の手、左右の足、腰をひとつとして動くこと。バラバラではいけない。
 腰を割って体を開き、低くなること。

 左右の手はそれと同時に、協調一致して動くこと。
 上げるか下げるか、取るか外すか、順か逆か。ただその組み合わせです。
 暑くてボーッとしていると、何が何だかわからなくなってきますね。気持ちを切り替えて動きましょう。

 蹲踞礼も大事な稽古です。
 そけい部のゆるみを実感しましょう。上体を倒すときの股関節の動き、お尻が後方にスライドする動き。などなど。
 それらはすべて、大森流の稽古にも活きてくるはずです。

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定刻を少し過ぎて稽古終了。
体育館を出ると、爽やかな風と虫の声。
暑さは相変わらずですが、少しだけ秋の感じがしました。

来週も通常通りの稽古予定です。