暑さは多少は落ち着いたような感がありましたが、
土曜は相変わらずの暑さになりました。
体育館にはオオイシさん。モップがけ。
上の窓を開けて、熱気を開放。
室温33度、湿度61%と。いやはや。
とは言え多少は風があり、扇風機は出さず。
少しずつ秋に向かってくれると良いですね。
カジタさん、所用でお休み。
めずらしい。お忙しいのでしょう。
というわけで、今週はオオイシさんとマンツーマンの稽古です。
先々週に続いて2回目です。
念のためエクセルファイルで確認。
フィルタで抽出すると、昨年の10/28にも該当あり。
明治神宮奉納演武のための稽古にお付き合いいただいたのでした。
すっかり忘れていました。
人の記憶はあいまいなものです。やはり記録は大事ですね。
さて、稽古開始です。
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<無双神伝英信流抜刀兵法>
斬撃
繰り返し手の内についてお伝え。
手首や肘の曲げ伸ばしで振りかぶり振り下ろすのではなく。
手の内は変えることなく、全身で振りかぶり振り下ろす。
肚を中心にすること。
そのためには半身に立つこと、そけい部を弛めることが大事です。
歩法は相変わらず、ぎこちないですね。
右足を真っ直ぐ下げることができない。爪先が外に開いてしまう。
歩幅も狭い。バランスが悪く、安定しない。
そけい部が固いからでしょう。
全体的に、弛めることが苦手でいらっしゃる。
不安感のあらわれにも思います。
安心して、すべてをゆだねること。
あるいはすっかり諦めて、すべてを捨てること。
そういった観念、諦観が必要かと思います。
大森流
初発刀から抜打まで。一本ずつ交互に。
マンツーマンでの稽古の甲斐もあって、とてもお上手になられました。
このまま継続できると良いですね。
斬撃で稽古したことは、形でも同じことです。
同じように動きましょう。慌てないことです。
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<大石神影流剣術>
棒合
一本ずつゆっくり丁寧に稽古。
手先で棒を振り回さず、全身で遣うこと。
三本を通しても、同じことです。
天狗抄
一本ずつゆっくり丁寧に稽古。
手順をなぞることのないように。
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<澁川一流柔術>
履形の予定を変更して、四留を稽古。
四留
礼式から四人捕まで。
二人だけですし、形も少ないので、気になったところは何回か繰り返し。
両手を同時に遣いましょう。
右手だけ、左手だけ、足だけしか動かないのでは困ります。
全身を同時に遣うことです。
タコのように。クモのように。ムカデのように。ヘビのように。
膝を割って、体を開いて、腰を落としましょう。
高い腰のまま、手先で技を掛けようとしても無理なことです。
全身を弛めて、体重を床に預けること。足の裏に体重を感じるように。
それが相手に伝われば、技も変わってくるのかと思います。
どうしても手先の力でなにかをしようとしてしまいますね。
力が強いからでしょう。
でも、力でどうにかしている間は、技は上達しない。
当然のことかと思います。
力は捨てて、技の稽古をしましょう。
しつこく注意するとできるのですから、できるはずです。
やらないのは、自分の問題。
こころが原因です。すべてはこころ。
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定刻より少し早く稽古終了。
室温は31度に下がりましたが、湿度は68%に上がっていました。
大量の汗をかきながらの稽古でした。
マンツーマンの稽古ですと、目に見えて上達されますね。
それは当然でしょう。
でも、それでは困るわけで。
マンツーマンだからと、なにか特別なことをお伝えしているわけではなし。
いつもと同じことしかお伝えしていません。
いつもと違うと感じるのであれば、それは本人の受け取り方の問題でしょう。
普段は聞き流している、自分のことと思っていない、大事だと思っていない。
だから聞いても返事だけ。直そうとしない。
馬の耳に念仏、馬耳東風、暖簾に腕押し、糠に釘、豆腐に鎹、、、。
でもマンツーマンだと必死に聞いて、必死に稽古する。
ご本人にその気がなくても、実態はそういうことです。
師匠が動いていれば、一挙手一投足を見逃さないよう、まばたきすら遠慮して。
なにか説明していれば、一言一句聞き逃さないよう、耳を立てる。
質問があれば、こころをすましてねんごろに問う。
そういう態度が必要なのでしょう。
他ならぬ自分のためです。
同じ道場で同じように指導を受けて、同じように稽古をしています。
えこひいきはしていません。
上達の度合いに違いがあるとしたら、よくよく考えた方が良いでしょう。
単に不器用だからで済ましていたら、上達は望めません。
来週も通常通りの稽古予定です。