天狗抄、棒合/四留、拳匪

関東地方は先週6/21金、梅雨入りとなりました。

平年より14日遅く、観測史上3番目の遅さだそうです。

 

今週の金曜も終日雨で。

土曜も朝から雨でしたが、午後にはすっかり晴れました。

ただ雨上がりは湿度も高く、体育館には熱気が籠もっていました。

 

いつも一人で早くお越しのオオイシさん。

準備の仕方を工夫されたようです。善哉

日頃の立ち居振る舞い、身の処し方に工夫をと常々お伝えしています。

その甲斐があります。

講習会に参加するようになったのも大きいようです。

こういったことが稽古にもあらわれると良いですね。

 

カジタさん、体調はもう良いそうで。

ただし、くれぐれも無理をしないようにお願いします。

無理は事故やケガの元ですので。

 

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

斬撃

 いつも同じことを稽古しています。

 でも、いつも同じでは困る。

 同じことを稽古して、日々新たにしましょう。

 

初発刀

 難しい形ですね。最初に習う、一番難しい形。

 せめてその難しさがわかるように稽古をしましょう。

 

横雲、虎一足、稲妻

 英信流表の基本になる三本です。

 最初から決め打ちせず、いつでも自由に変化できるよう。

 前に転がる動きで、前に出て、開き、引く。

 

すっかり汗をかきました。気持ちが良い汗です。

 

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<大石神影流剣術>

 

天狗抄

 さて予告通り新しい手数。

 由来、詳細は稽古の際にお伝えしたとおりです。

 

 打太刀に立ってもらって示して見せて、交代してやってもらい。

 お二人ともキョトンとした顔をされて。

 先日の横浜講習会で見て、今週も一本ずつ説明をして。

 動作はとてもシンプル。できないことはないはず。

 それでも上手く動けない。

 見るのとやるのとでは大違いですね。

 

 とくに打太刀に技量が求められます。

 大石神影流の手数は、後半に行くほど打太刀が難しい。

 動作はシンプルになるのに、より難しい。

 なにが難しいのか? そこを稽古しましょう。

 打太刀ができないと稽古もできません。

 でもまあ、まずは仕太刀の稽古からですね。

 

棒合

 続けて棒合。

 何度か見たこともあり、稽古もしたことがあるはず。

 棒の特徴的な動きもありますが、大石神影流であることに変わりはなし。

 難しいことはないのではないかと思います。

 

 打太刀もできないといけませんね。

 また稽古をしましょう。

 

新しい手数を習ったときに、すぐに対応ができるかどうか。

突然、別の流派の別の動きをするわけではなし。

同じ流派の動きです。

すぐに対応できないのだとしたら、流派の動きがまだ身に付いていないということなのでしょう。

手数を覚えるのではなく、流派の動きを身に付けましょう。

 

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<澁川一流柔術>

 

四留

 柔術も新しい形。どんどん先に進みます。

 両手で両手首を握られるのを制する形のグループ。

 開捕から四人捕まで。

 

 これもまたとくだん難しい動きはないはずです。

 履形、吉掛、込入、打込、両懐剣、互棒まで稽古をしてきました。

 中でも込入に似ていますね。

 違うとしたら、込入はこちらから相手の両手を取る。

 四留は、相手がこちらの両手を取っているのを取り返す。

 ただそれだけです。

 足が止まってしまったり、片手しか動かないと上手くできないかもしれません。

 全身が協調一致して同時に動く。

 そのためには頭で考えていては無理でしょう。

 

 百足はたくさんの足を器用に動かして歩きます。

 どうしてそんなにたくさんの足を器用に動かせるのかと尋ねられ、

 えっ?と考えた瞬間に足が絡まって動けなくなった。

 みたいな逸話がありますね。

  ムカデのジレンマ マザーグース

 タコは8本の足を器用に動かします。足それぞれに脳があるとかないとか。

 ヘビには足はありませんが、全身を器用に動かします。

 渾沌の逸話も思い出しますね。

 いずれも悟りの喩え話として引用されます。

 

 たかだか二本の手と二本の足です。

 考えることなく動きましょう。

 そのための稽古です。

 大事なことはそんな枝葉末節ではないはずですので。

 

拳匪

 さらに新しい形。

 両手で合掌する手首を掴まれるのを制する形のグループ。

 巻返から蹴投まで。

 

 もうここまで来たら、形名を言われただけでできないといけませんね。

 今までの形となんら変わることはなし。

 とくに四留ときわめて類似しています。

 込入と四留をミックスしたような状況です。

 

 幸いなことに相手はこちらの手を固定したりせず、押し込んでくれます。

 それを機に技を掛けましょう。

 できないのだとしたら、今までの稽古を見直す必要があります。

 

 履形のみを稽古している人の履形と。

 先の形まで稽古している人の履形と。

 違いがあるとしたらその内包ですね。

 同じ形にどんどんと中身を詰め込んで行きましょう。

 新しい形を覚えることが目的ではなく。

 その中身を稽古しましょう。

 

次回は枠型と引違を稽古予定。

そこまで稽古したら、柔術の重点稽古はひと区切りです。

 

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定刻通り稽古終了。

新しい手数と形のオンパレードでした。

お二人のキョトンとした顔、茫然自失とした顔がとても印象的でした。ふふ

 

ガチガチに固まってしまった頭と体と心をほぐしましょう。

新しい形を稽古するときほど、自由に楽に。

それが難しいのですが。

でも、難しいというのはできない理由にはなりません。

それを稽古しましょう。

コツは、一生懸命にならないことです。ふふ

 

来週は大阪講習会のため、横浜支部は自主稽古です。

くれぐれも事故とケガのないようお願いします。