尽きたところ

5月、東京では夏日が10日連続で5月としては過去最長だったとか。
雨の日、風の日も続き、31日には台風1号も。

月が替わって6月1日(土)はまた良い天気になり。
袴の下にズボン下はもちろん不要で、稽古着の下は半袖Tシャツでも少し汗ばむくらい。
水分補給を忘れないようにしましょう。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>
斬撃
 繰り返している甲斐あって、良い感じです。
 このまま稽古しましょう。

英信流表
 今週も横雲、虎一足、稲妻を稽古。
 抜けたときの剣先の位置がそれぞれ異なります。
 運剣に注意をしましょう。

<大石神影流剣術>
三学円之太刀
 試合口、陽之表、陽之裏と続いて基本の手数です。大石神影流には鎗、棒、長刀の長物あり。鞘ノ内、二刀、小太刀もあり。三学円之太刀はあくまで基本的な剣術の手数かと思います。動作もとてもシンプルですね。
 繰り返し稽古している甲斐あって、かなり上達されました。それでも手直しはきりがなし。稽古を続けましょう。
 あとは気合いですね。肚から声を出す。吐く息に声を乗せる。稽古をしましょう。気合いは大事です。

<澁川一流柔術>
込入
 礼式から脛巻まで、ひと通り稽古。
 大半は履形と変わることなし。相手の両手に惑わされることなく、いつも通り動きましょう。
 込入で独特な形は数えるほど。相手の両腕に掛ける、自分から掛ける、当身など。
 履形と同じ動きで反対の手にも掛ける形と掛けない形もありますね。なにが違うのでしょう。

 込入は相手が自分の中心を押してきます。そこが吉掛と違うところ。
 きちんと半身を切り返さないと相手は崩れない。直線的に折り返そうとするとぶつかってしまう。上からかぶせようとすると自分が浮いてしまう。
 腰を落とし、体を開いて半身となり、下から返す。相手が尽きたところを返す。ぶつからないように返す。
 それが大事かなと思います。これらはもちろん込入に限ったことではないのですが。
 込入は相手がこちらの胸を両手で掴んでくれます。掴まれているからやりにくい、のではなくて。固定されているから、ある意味やりやすい。自由度が高すぎるとどうとでも動けてしまうので、それで良いのかどうか初心者には判断が難しい。固定されていれば、正しく動かないとぶつかってしまって動けない。自分が正しく動けているかどうかの試金石になります。

 履形、吉掛、込入と稽古が進んで、自分のできていないところが如実に顕われてきます。込入で稽古をして、それを履形にも還元しましょう。
 込入を稽古するのではなくて、込入で稽古をする。そういう考え方が良いのではないかと思います。
 澁川一流柔術は形の数がとても多い。込入はまだまだ入口の形です。形が多いから覚えるのが大変!などと思うことなく。同じことを稽古しているのだと思うと良いのではないかと思います。

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定刻を少し過ぎて稽古終了。
自販機のイチゴミルクで、火照った体を冷やしました。

来週も通常通りの稽古予定です。