令和5年12月17日(日)、
廿日市天満宮奉納演武が執り行われました。
館長、本部道場門人、大阪支部長と門人、名古屋支部門人、横浜支部長と門人が参加。
正式参拝のあと、三流派の演武を奉納しました。
また、館長から大阪支部長と門人へ昇段証書の授与もありました。稽古の証ですね。素晴らしいことです。
廿日市天満宮奉納演武は、貫汪館としては最も古い行事のひとつで、25年以上の歴史があります。
横浜支部長が参加するのは7年ぶり2回目です。
過去日記:廿日市天満宮奉納演武
当時は本部道場の門人にゲストとして加わるような形でしたが、現在では各支部の門人も多数参加するようになりました。
当時は午前中でしたが、遠方からの参加者にご配慮をいただき現在は午後に行われています。
自分の弟子と一緒に参加する日が来るとは、当時は思いもしませんでした。
神職によるお祓いのあと、祝詞には感じ入るものがありました。
館長による玉串奉奠、そこには目に見えなくてもたしかに神がおわしめすのでしょう。
演武の奉納は、館長による居合三本から。
続いて各自三本ずつ。
主に初発刀と抜打に加えて好みの一本です。
パフォーマンスとしての居合ではなく、神に奉納する居合です。
派手な形を選ぶ人は一人もいませんでした。
続いて、柔術
履形、吉掛、込入、打込、枠型、裏襟、上抱
十手、分童
刀と棒
最後に、剣術
試合口、陽之表、三学円之太刀
棒合、長刀合、鎗合
小太刀、二刀
正式参拝を含めてちょうど2時間。あっという間でした。
演武は皆さん、前日午後と当日午前の稽古よりもお上手でした。
稽古では、自分よりも上手な相手に引き上げてもらうのはよくあることです。
また数段上の相手と対峙すれば、それだけで覚悟が決まり、一皮むけることもあるでしょう。
まして今回は神前での演武ですから、御神気にあてられたのかもしれません。
いずれも上手に演武しようなどとは考えず、誠心誠意、真実真心を奉納されたことと思います。
とても神聖な場でした。
朝から雪がチラホラと舞い落ちる中、室内とは言え山の上で外とあまり変わらぬ気温の中、身も心も引き締まりました。
毎年12月のこの奉納演武は、貫汪館本部道場の稽古納めでもあります。
貴重な場に立ち会わせていただけたことに心から感謝をいたします。
ありがとうございました。