世間では四連休の三日目ですが、
横浜支部ではいつもどおりの稽古です。
今の仕事は、年度末とかはあまり関係がなくて。
4月と、6月7月が繁忙期です。
毎日、目をぐるぐる回しながら仕事をしています。
そんな中、久しぶりの四連休。
コロナ禍で家庭の事情もあり、
どこにも出かけずに家でゴロゴロと。
う~ん、至福。。。
久しぶりにのんびりできました。
まだあと二日も休みがある。最高!
さて、土曜。
例によってごろごろと。
見もしないテレビをつけて、時計代わりにしています。
でも、番組編成がいつもとなんだか違う?
オリンピックのせいですね。
あやうく、稽古に遅刻するところでした。。。
シャワーで水を浴びて、着替え。
家を出ると、どんよりと曇り空。
暑いのに変わりはありませんが、
陽射しがないだけでずいぶんと違うものです。
帰りに雨に降られなければ良いのですが。。。
体育館に到着すると、コバヤシさん着替え中。
カジタさんヒカルくん、モップがけ。お早いですね。
間もなくショウタロウくん。
扇風機を出して。
ハセガワさん到着。
四連休の三日目ですが、皆さん普通に参加です。ふふ
倉庫の壁は、すっかり乾いていました。
湿気はやはり梅雨のせいだったのでしょう。
六尺棒はどうしようかなあ。。。
天井の明りで点かないところがあって。
スイッチを入れ直したのですが、なかなか点かず。
LEDになったのではなかったのか?
しばらく待って、一部が点いて、一部はまだ点かず。
まあ、そのうち点くでしょう。
さて、稽古開始です。
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<澁川一流柔術>
明かりがすべて点ききらず、薄暗い中での稽古です。
いつもと違う状況だと、思わぬ事故が起きたりして。
油断せず、気を付けて稽古をしましょう。
○棒回し 半棒で
○六尺棒 なし
○半棒表 一本目から三本目
先週までで表十二本の手直しはいったん終わり。
お伝えしたことが身に付くかどうかは自分次第。
また一本目から稽古をしましょう。
掛かり稽古方式で、一本目から三本目。通し
基本の三本です。
立ち方、構え方、体のさばき、棒の打ち込み。
一から見直しましょう。
一本目も他の形も、やることもすべて同じです。
流派の掟。基礎基本。すべてに共通です。
一本目を見ただけで、その人のレベルはわかります。
もっと言えば、立ち方、構え方を見ただけでも。
一歩動いた瞬間に、すべてがわかってしまう。
誤魔化しは効きません。
上手に演舞しようとしないこと。
形を通して、稽古をしましょう。
上達するための稽古。
稽古を通して上達する。
手段と目的の混同をしないように。
気付くと天井の明りはすべて点いていました。
いつの間に。。。
少しずつ変わると、その変化には気付きにくいものです。
皆さんの動きも、そんな感じだと良いですね。
区切りなく、メリハリなく、自然に動く。
なめらかに変化する。
あれ、いつの間に?みたいな。
相手にとっては、対応しにくい動きです。
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<大石神影流剣術>
○鞘ノ内 抜打、拳落、甲割
抜打ちした最後は、もう斬り終わったところ。
そこが大事なのではない。
その瞬間に表面にインパクトするのではない。
すでに斬り抜けたあと、フォロースルーでしかない。
その前が大事。
最後の瞬間に意を用いることのないように。
最後の瞬間だけを特別視してはいけない。
極めを作ってはいけない。
いつもと同じ。
動き始めと動き終わり。
動く前と動いた後。
いつもと変わりなく。
どこかの瞬間を切り取って、特別視しないこと。
常と変わることなく動きましょう。
鞘ノ内は、前後と上下の動き。
スッスッと無駄なく動きましょう。
体を一つにまとめること。
バラバラに動くことのないように。
伸びたり縮んだりしないように。
体はすべて、ひとまとまりで動きましょう。
○陽之表 太陽剣
二人一組で繰り返し稽古。
自分の剣が当たる前に相手の剣が当たる。
それではいけない。
自分の剣は相手に届き、相手の剣は自分に届かない。
入り身するのではなく。避けるのではなく。
まっすぐ下がって、まっすぐ出る。
ただし、常に半身で動くこと。
体が先に出て、剣が後から。そうではなくて。
剣と体は同時に動くこと。
剣に導かれるように、体が動くこと。
正しい基礎基本が要求されます。
手数の手順を何本覚えていようとも。
太陽剣ができなければ、大石神影流とは言えない。
そういう手数かと思います。
手順はシンプル。でも、難しい。
よくよく稽古をしましょう。
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<無双神伝英信流抜刀兵法>
○大森流 そろい抜き
大森流は、正座から始まります。
体は、正面を向いている。
でも抜きかけて、足を出したときには半身になる。
あとは基本的にずっと半身。
血振るいで立ち上がって足をそろえたときは正対。
でも、足を引いたときにはまた半身になる。
右足前でも、左足前でも同じこと。
最初の五本は当然のこと。
流刀や順刀のような形でも同じことです。
左足前だからと左腰が出てしまっては、剣は抜けない。
左そけい部をいかに弛めるか。
全ての基礎基本、ポイントです。
形を何本覚えていようとも。
立ち姿、座り姿を見ただけでわかってしまいます。
半身がすべての基本になります。
貫汪館館長ブログ<道標>半身
http://kanoukan.blog78.fc2.com/blog-entry-5232.html
○英信流表 横雲
大森流に続けて稽古。
足をそろえて正対した状態から、右足を半歩出して半身になる。
そのまま座り、あとは抜き付けようが、斬撃をしようが、開こうが、納めようが、半身のまま。
元のように座したときに、最初と違うようではいけない。
横雲は、英信流表の一本目。
大森流が編入される前は、流派の最初の一本目。
この一本にすべての基礎基本が含まれている。
ある意味、大森流の初発刀よりも簡単です。
とてもシンプル。
ムリムダムラなく、すらすらと動きましょう。
横雲と同じ動きを、正座の大森流でいかに再現できるか?
ひとつの考え方、ひとつの稽古の仕方ですね。
コバヤシさん、初めてでしたがお上手でした。
以前、剣術の立ち方の説明の際に、参考として座法だけお伝え。
少し難はありましたが、とくに問題なくできました。
右足を半歩出して半身になったら、あとはずっとそのまま。
お尻を左右に振るようなことのないように。
重心が上下することのないように。
水平垂直に動くこと。
なにごともないかのように立ち居振る舞う。
すべては日常の延長です。
あるいは、日常の非日常化。
○太刀打 出合
二人一組で繰り返し稽古。
最初に右足を半歩出して半身になったら、あとはずっとそのまま動くこと。
正対することのないように。
お尻を左右に振ることのないように。
重心が上下することのないように。
するすると動きましょう。
抜き付け、打ち込みは、打太刀が剣で受けて止める。
本来なら、そこから先が斬るところ。
斬る前に止められる。自分で止めるのではない。
そこが、居合や鞘ノ内とは違うところ。
打太刀の剣を打つことを目的にしてはいけない。
表面をインパクトしてはいけない。
本来は、そこから先を斬り抜ける。
そこで止めようとしてはいけない。
あくまで打太刀が止める。
自分で止める必要はない。止めてはいけない。
打太刀は、相手が止める剣に合わせるのではない。
打太刀が止めること。
居合の抜き付け、斬撃と変わることはありません。
いつもと同じように動くことです。
相手がいても、いなくても同じことです。
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19時45分に稽古終了。
コバヤシさん、着替えがだいぶお早くなりました。
夏で薄着だから、というのももちろんありますが。
ムリムダムラがなければ、早くなるものです。
なんでもそう。速く動く必要はありません。
外に出ると、風に乗って雨粒がパラパラと。
幸い、降られることもなく帰宅できました。
満月でしたが、あいにくの曇り空で見えず。
今月は毎週土曜がちょうど、新月、満月、上弦、下弦なのですね。
http://koyomi.vis.ne.jp/moonage.htm
稽古の帰りに空を見上げるのも、楽しみのひとつです。
来週も同じような稽古の予定です。
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