二生

関東甲信越は、激しい雨が降り続けます。梅雨?

 

そんな土曜の深夜未明、

スマホのけたたましいアラームで飛び起きました。

緊急速報で、警戒レベル4相当の土砂災害と。

我が家は川からは遠く離れているし。

丘の上なんだよなー。。。と思いながら再度就寝。

むにゃむにゃ。。。

その数分後、再びケタタマシイ音に叩き起こされて。

再び緊急速報で、今度は警戒レベル4の避難指示と。

うん、今回も関係がない。

深夜の大きな音(スマホ最大音量)に心臓はバクバク。

慌てて飛び起きて、右肩を痛めました。たは

 

地震の緊急速報はいつももそうなのですが。

飛び起きて避難の準備をすると、実際にはほとんど揺れず。

そして実際の地震の前には、うんでもすんでもない。

まるでオオカミ少年ですね。

かと言って、鳴らさないわけにもいかず。

実際、役に立つこともあるのでしょう。

 

遅い時間に起き出して、遅い朝食。

ネットをチェックすると、土石流の動画。

大変なことです。

未明の緊急速報もむべなるかな。。。

 

ヨコスカさん、ではなくてコバヤシさんからラインあり。

京浜急行線は不通、JRは大幅にダイヤ乱れで稽古には遅れるとのこと。

あらま。。。

 

梅雨だからと毎年こんなことになるわけではなし。

連日の大雨のせいですね。

梅雨というと、しと降る雨。というイメージですが。

どうも、そうではないようです。

 

夕方になって小学校へ。

グラウンドではサッカーの団体が活動中。

グラウンドのコンディションは思ったほどではなく。

サッカーにも支障はないようでした。

 

体育館では、カジタさんヒカルくんショウタロウくんモップがけ。

横から扇風機を出して。虫よけ、湿気飛ばしです。

ハセガワさん到着。六尺棒を用意。

コバヤシさんにラインするとすぐに返信あり。

やはり間に合わなそう。

お先に稽古を始めることにしましょう。

 

さて、稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒回し

 軽く回して、突きの練習。

 

○六尺棒 一本目から三本目

 二人一組で打方と仕方。相手を変えて稽古。

 

○半棒表 指巻棒

 先週の復習。いかにも半棒らしい形ですよね。

 受けて払って打つだけでなく。

 柔術的な技法あり。

 横浜支部長、お気に入りの形の一つです。 

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ここでコバヤシさんご到着。

では、剣術から一緒に稽古をしましょう。

 

遅れたときには、気持ちを切り替えて。

慌てず急がず、落ち着いて稽古をしましょう。

 

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<大石神影流剣術>

 

○鞘ノ内 抜打、拳落、甲割

 半歩踏み出して、鞘から抜いて中段に構える。

 そのまま納刀して、足を戻す。

 

 鞘ノ内も同じことです。

 抜いて構えるだけだからと適当にやらず。

 逆に、鞘ノ内だからと意気込むことなく。

 

 いつでも真剣に。いつでも普通に。

 虚ではなく、実。常に。

 

○陽之表 二生

 附けで三歩。下段になりながら下がる。

 下段で先を掛けて、追いこむ。

 受けて、抑える。

 

 難しい手数ですね。

 受けたり抑えたりは、まあ簡単?

 でも下段で詰める。これが難しい。。。

 形だけなら誰でもできる。

 でも、実際にできるかは?

 

 ゆっくり丁寧に稽古をしました。

 皆さん、とてもお上手でした。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流 そろい抜き

 静かにゆっくりと抜きました。

 皆さん、とても良い感じ。

 二生を丁寧に稽古したからでしょう。

 

○虎走り

 鞘木刀に持ち替えて、虎走りの稽古。

 

 ドタドタ、バタバタ、袴の裾をバサバサ。

 それではいけない。

 静かに、すすすすす。。。と進みましょう。

 

 最初だけ勢いよく、相手の前で減速。

 それではいけない。

 抜き付ける瞬間が一番速く。

 

 最初だけ歩幅が大きく、だんだん小さく。

 それではいけない。

 最初は小さく、だんだん大きく。

 最後が一番大きい。

 

 最初はゆっくり、中ほどは速く、最後はまた遅い。

 もちろんこれでもダメです。

 

 だんだんと腰が落ち、歩幅が広くなる。

 結果として、移動速度が大きくなる。

 スピードが速くなる、とは少し違う?

 

 納刀も同じですね。

 早納刀だからと、動作を速くする必要はなし。

 鍔元からしごけば、往復の時間が掛かる。

 でも切っ先から納刀すれば、半分の時間で済む。

 ただ、それだけのことです。

 動作の速度は変わりません。

 

 そけい部を弛めることです。

 結果として、重心が落ちる。

 倒れるように前に進むこと。

 足で地を蹴って、走ってはいけない。

 重心が上下左右に揺れないように。

 

 ツルツルの体育館の床の上を、足袋でザザーっとスライドする。

 これもダメですね。

 地に足のついた運足をしましょう。

 

○虎走りの抜き付け

 同じく虎走りから、水平に抜き付け。

 

 前に立って背を向けて歩み去る相手に、抜き付け。

 後ろから虎走りで追い掛けて、抜き付け。

 

 相手はただ普通に歩いているだけ。

 背を向けているから、こちらに気付きもしない。

 逃げているわけではない。速度は変わらない。

 こちらは、後ろから走り寄る。

 すぐに追いつく。

 なのに、抜き付けの刃が届かない。なぜ?

 

 最後が遅いからでしょうね。

 最後に減速をするから。

 抜き付けるときに足が止まるから。

 相手は歩いているだけだから遅い。でも止まらない。

 こちらは走っているから、すぐに追い付く。

 でも、抜くときに止まるから、一歩が届かない。

 

 日常でも、よく見かけますよね。

 赤信号に走って突っ込むくせに、渡り切る前に減速。

 閉まりかけの電車に駆け寄るのに、乗る前に減速。

 ゴールテープの直前で、減速。

 まあ、気持ちはわかりますが。

 でもそれではダメで。

 車に跳ねられるかも。扉に挟まれるかも。最後に抜かれるかも。

 最後まで全力を出し切りましょう。

 

※ちなみに横浜支部長は、日常で走ることはほとんどありません。

 いつも時間に余裕を持って行動しているし。

 それに遅れてもいいや!と思っているから。あは

 

 打ち込みなどでも同じことです。

 最後に遅くなる。

 自分で止めてしまう。

 相手が受けてくれるのだから、遠慮なく打ち込めば良いのに。

 直前に止める稽古ではなく。

 本気で打ち込む稽古をしましょう。

 六尺棒でも、半棒でも、木刀でも、居合でも同じことです。

 

 最後が一番大きくて、速くて、強い。

 当たり前のことです。

 竜頭蛇尾のコケオドシにならないように。

 

○太刀打 出合

 さて、ようやく太刀打の出合。

 カジタさん &ヒカルくん

 ハセガワさん&ショウタロウくん

 コバヤシさん&横浜支部長

 

 はい、皆さんとても良い感じでした。

 これぞ、出合!という感じですね。

 出合い頭の抜き付けです。

 出合い、立ち会い、太刀合い、太刀打ち。

 

 途中で止まったり、減速をしないように。

 そのスピードでできないのであれば、最初から加速をしないことです。

 できるスピードで稽古をしましょう。

 間に合わせの稽古は、上達をしないばかりでなく、

 下達をしてしまいますので。

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19時50分に稽古終了。

コバヤシさんの着替えを待って、体育館をあとに。

 

自販機でイチゴミルク。ぷはー

至福のひとときです。

 

来週も同じような稽古の予定です。

 

 

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