六尺棒裏 三本目

いつもより少し遅めに体育館へ。

コバヤシさんは着替えを終えて、モップがけも済み。

ぶおーという音は扇風機。もうだいぶ暑いですしね。

お一人で準備をしてくださいました。

気が利くのは良いことです。指示待ち人間は困る。

でも学校の備品を利用するときは、横浜支部長に一声かけてからの方が良かったかもしれませんね。

この辺の塩梅はむずかしいところです。

 

ほどなくカジタさん、ハセガワさんご到着。

ハセガワさん、もうすっかり良いようです。よかた。

ヒカルくん、今週こそ所用でお休み。

ショウタロウくん、火傷をされてお休み。お大事に。

そんなわけで、今日は大人三人と稽古です。

 

さて、稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒回し/突き

 軽く回して、突きの稽古。

 下から滑らせて突く。左右を交互に繰り返し。

 出ながら、下がりながら。

 連続して行うので、手の持ち替えはなし。

 ただ前後に滑らせること。 

 

○六尺棒表 やらず

 

○六尺棒裏

一本目

 一歩出ながら打方の棒を払って突き。

 足を出したり引いたりしながら稽古をしました。

 今度は手の持ち替え。

・持ち替えず払って、そのまま突き

・持ち替えず払って、持ち替えながら突き

・持ち替えて払って、そのまま突き

 

 持ち替えると表現しましたが、はたから見て分かるようでは困る。

 手を離すことなく、するりと向きを変える。

 柔術でも稽古をしましたね。

 相手の手を離してはスキになる。

 相手の手にまとわりつくようにするりと変える。

 蛇がまとわりつくように。

 

 足が止まって体が止まって、持ち替えて。

 それでは困る。

 すべて動きながら行うこと。

 そのために棒回しを稽古してきました。

 止まらず、離さず、滑らかに。

 

二本目

 打方は、突き。棒回しで稽古をしました。

 スッと突く。

 仕方は、下がりながら払って突き。

 一本目と同じく、手の持ち替えを稽古。三種類

 

 棒は長く遣うことです。

 皆さんの身長はおよそ六尺弱。棒とほぼ同じ長さ。

 両手を左右に広げれば、身長とほぼ同じ長さです。

 だから、棒をめいっぱい長く遣えるはず。

 表一本目でさんざん稽古をしました。

 あわてて握り締めて短く遣ってはいけない。

 するりするりと動きましょう。

 

三本目

 二回打ち合い、出ながら左下を張り、右上を張る。

 下がりながら受けて、受けて、突き。

 手は同じように三種類。

 

一本目は仕掛け業、二本目は応じ業、三本目は連続業。

よくできていますよね。

裏だから裏の稽古と思わずに。

裏でできないところは、表の稽古が足りないところ。

表をこそ、よくよく稽古をしましょう。

仕方の稽古と思わずに。打方も良い稽古になります。

形の稽古に捨てるところなどあるわけもなし。

余すことなく稽古をしましょう。

 

○半棒表 笠払

 コバヤシさん、初めてでしたがすぐにできて。

 今までさんざん見てきましたからね。さすが!

 

 最初に三回打ち合って、傘を開く。

 打太刀の足をすくって転がし、とどめ。えいっ!

 足をすくう動作がおざなりにならないように。

 お約束にならないように。

 きちんと転がせるように稽古をしましょう。

 指先で膝裏をなでて、人が倒れるわけもなし。

 きちんと深く差しこんで。重心を崩す。

 相手の状態もよく見ましょう。

 とは言え、ムキになってケガなどしないように。

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<大石神影流剣術>

 

○鞘ノ内

 居合刀で稽古。刃筋を通すことです。

 その感覚を、鞘木刀にもフィードバックする。

 真剣、模擬刀、木刀。いずれでも同じように。

 真剣だから真剣、木刀だからテキトーでは困ります。

 いつでもどこでもなんでも真剣に。

 

 抜打、拳落、甲割。

 一つずつ動作を加えていく構成。

 一つずつ、丁寧に動きましょう。

 拳落だからと、上段ばかりあせらず。

 甲割だからと、斬るばかりあせらず。

 一つ一つの動作の積み重ねです。

 また逆に。

 甲割のつもりで抜いて、拳落で終わっても良い。

 拳落のつもりで抜いて、抜打で終わっても良い。

 必要だから動く。必要がなければ動かない。

 最初から決めて動かないことです。

 

○試合口 やらず

 

○陽之表 無二剣

 附けから、打太刀の右小手を斬り、面を斬る。

 右小手は斜めに斬らず、まっすぐに斬る。

 試合口と同じですね。

 

 払い落とされた力を利用して振りかぶり、面。

 自分で動こうとしないこと。

 でも、ぶつかってもいけない。

 面を打つことばかりを考えて、小手がテキトーになってはいけない。

 最初から決めていると上手く動けません。

 その場その場で自然に動くこと。

 反応しようとすると遅れる。

 思わず、動くことですね。無為

 どうでもええわ。という諦観が必要かもしれません。

 そのためには、そこまでの稽古が必要です。

 

 面は中心からまっすぐに。

 左体側を下りた剣が背中に回り、横の円から縦の円に変換。

 切っ先が右から出たり、左から出たりしてはいけない。

 左を廻り、背骨からまっすぐに出ること。

 初発刀でさんざん稽古した運剣ですね。

 

 よう剣、げっ剣は一つ一つの動作の組み合わせ。

 無二剣は、二連続の動作です。難度は高め。

 形稽古なら上手にできても、実際にできるかは?

 よくよく稽古をしましょう。

 

 打太刀は、払い落す際にわずかに下がること。

 大きく下がる必要はなし。わずかに。

 もし空振りするとしたら、なにが原因か?

 よくよく考える必要がありますね。

 他のすべての稽古に共通します。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流

 そろい抜き。

 大森流を通して抜くと、体も心も楽になっている。

 そんな稽古が良いですね。

 リラックスして動く。心身の調和。バランス。

 

陰陽進退

 ポイントは二つ。左足の踏み出しと張り受け。

 

 抜き付けをかわされたので、すかさず踏み出す。

 握り締めて抜き付け、踏み締めて抜き付け。

 それでは動けるはずもなし。

 でも最初から左足を踏み出すつもりで抜き付けても、

 なんの稽古にもならない。それではできて当たり前。

 そうではなくて。

 抜き付けは初発刀に変わることなし。同じ。

 そこから変化する。途中で変化する。

 慌てて対応するのではなく。いつもどおり。

 なんということなし。スッと抜いて、スッと動く。

 ただ正座から右足を一歩出して立ち上がり、

 続けて左足を出して歩く。そんなように。

 刀に気を取られると、本体がおろそかになる。

 あくまで体を動かすこと。剣はそれに連れる。

 

 張り受けは、斜めに。

 正面向きでも、横向きでもない。

 左足を斜めに開くこと。踏み締めない。開く。

 体は前後左右に傾かないように。

 柄は横から持ち、鎬で受ける。脛を守ること。

 握り締めて止まることなく、バネのように戻る。

 速く動いて乱れる人は、ゆっくり稽古することです。

 でも、いくら遅くても止まることのないように。

 

貫汪館館長ブログ<道標>

張り受け

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陰陽進退

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○太刀打 やらず

 

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19時50分に稽古終了。

コバヤシさんに急いで着替えていただいて、

体育館をあとにしました。

 

来週も同じような稽古の予定です。

 

 

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