土曜は春分の日で。
「昼と夜の長さが等しくなる日」といわれるが、実際は昼の方が少し長い。のだとか。
なんにしろせっかくの祝日が土曜に重なってしまい。
お休みが一日少なくて、損した気分です。。。
例によって朝寝坊していると、朝早くに配達あり。
まだ9時なのに。。。なんだろか?
と思っていたら、三尺刀でした。
昨年10月初旬に製作を依頼。
5か月ちょいを経て、ようやく完成したのでした。
三尺二寸八分と同じ拵えです。
全体に少し短くなった程度かと思っていましたが。
実際に手に取ってみると、印象はだいぶ違って。
今回は樋なし。ずっしりと重い。1.45キロ。
切っ先は小さめ。ずんぐりしている感じ。
柄は一尺ちょうど。がっしりしている感じ。
全体に長くて今までの竹刀袋だと入らないので、
購入済みのロッドケースに入れるとギリギリでした。
試しに抜いてみたかったのですが、
今はちょっとわけありで部屋では抜けず。
さっそく今日の稽古で遣ってみましょう。
楽しみです。うふ
夕方になって、カジタさんからラインあり。
ヒカルくん、急用で今日の稽古はお休みと。
あれま、残念。
いろいろと稽古メニューを考えていたのですが。。。
なんにしろ事前に連絡をいただけるのはありがたい。
稽古メニューを考え直しました。
いつもより早めに着替えて、小学校へ。
小学校まわりの桜は、うっすらと咲いていました。
東京は先週14日(日)に開花宣言あり。
昨年に並んで観測史上最も早い開花だとか。
今年は全国で平均より早いのだそうですね。
また満開になるのが楽しみです。
体育館には明かりがついていて。
おや、前の団体がまだいらっしゃるのか?
と思うと、コバヤシさんでした。お着替え中。
お早いですね。
着替えをお待ちして、二人でモップがけ。
今週はパイプ椅子はなかったので、全面です。
間もなく、カジタさん到着。
お二人とも、お早いなあ。。。
お二人がお越しになる前に、一人で三尺刀を抜いてみるつもりだったのですが。
すでに準備万端なお二人には少し待ってもらい。
初発刀だけ抜いてみました。
うん、いい感じ。
三尺二寸八分のような、無理な長さではなし。
切っ先が引っ掛かるようなこともなく、普通にすっと抜けます。
手にはずっしりと重いですが、バランスは良し。
刃筋はまっすぐに通ります。
柄は一尺ちょうどで少し短いかとも思いましたが、
そんなこともなし。
樋がないので、振っても音はせず。
鞘を払った重さは1.45キロ。
二尺八寸六分の真剣が約1.5キロ。
それに比べると少し長くて、逆に少しだけ軽い。
二尺八寸の模擬刀が約1キロ。
6センチほど長くて、重さは約1.5倍!
それぞれですね。
館長にお借りした三尺刀を思い出す振り心地でした。
しばらくはこれで稽古をしてみましょう。
さて、稽古開始です。
広い体育館の前半分で稽古です。
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<澁川一流柔術>
○半棒表
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
カジタさん先頭。
一本目を繰り返し。基本です。
二本目を繰り返し。基本です。
三本目を繰り返し。基本です。
さて、コバヤシさん。今日は新しい形を。
四本目。一本目の変化ですね。当てないだけ。
五本目。一本目の変化ですね。脛を払う。
六本目。逆に入って、こめかみを打つ。
どれも一本目の応用変化。
コバヤシさん、苦労されるかと思いきやそんなこともなし。
六本目も問題なくできました。すごい!
毎週毎週、掛かり稽古方式で待っている間に他の方の動きを見ていたからでしょうね。
狭い道場だと、体を動かせる時間は少なくて。
大半の時間は、待ち時間になったりします。
でもそれを、待っているだけの時間と思うか。
それとも、大事な見取り稽古の時間と思うか。
大きな分かれ道ですね。
見取り稽古はとても大事です。
見て学びましょう。
半棒十二本のうち、前半六本は基本の形です。
しばらく繰り返し稽古をしましょう。
体の水平垂直を崩さないように。
手先で動かず、体の中心から動きましょう。
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<大石神影流剣術>
○鞘ノ内
いつもは木刀で稽古。
今回は、居合刀で稽古をしてもらいました。
居合は真剣、剣術は木刀。というものではなし。
大石神影流も、演武は本来は刃引きを使用します。
稽古も刃引きならば、違ったものになるでしょう。
防具を付けて竹刀でも、また違うものに。
木刀では、どうしても大味な稽古になりやすい。
でも、居合刀ならより真剣に。
そして真剣なら、文字通り真剣になるでしょう。
もちろん、本来はそれではダメで。
木刀は刀の代用品です。
常に、真剣に稽古をする必要があります。
抜打、拳落、甲割の三本。今週も鏡の前で。
居合刀は、木刀よりも重いですね。単純に。
軽い木刀なら、さっと動けても。
重い居合刀ではそうは行かず。
もっと重い真剣なら、どうなるのか?
でも本来は、真剣で動くべきものです。
ゆめゆめ、勘違いをしませんように。
手先で動くから、重く感じる。
体全体で動けば、大したことなし。
体重に対して、刀の重さは如何ほどか?
#ちなみに片腕の重さは、体重の約6%とか。
体重50キロの人でも、片方の腕だけで約3キロ。
1.5キロの刀でも、半分の重さしかありません。
ましてや体重70キロ、80キロならなおのこと。
たいした重さではありませんよね? ふふ
ん、なんだかガタガタと音がしますね。
風で体育館が揺れているのか?
なにかを積んだ台車でも通っているのか?
と思っていたら、どうも様子が違う。
地震ですかね?とカジタさん。
おお、そうかも。
稽古を中断して、刀を外して、壁際に避難。
けっこう大きな揺れが、しばらく続いて。
宮城県震度5強、青葉区震度3とか。
あざみ野はもともと山だったような地域。
地盤はかなりしっかりしているはずです。
それがこれだけ揺れるのは、相当ですね。
あれ以来、3月は地震が多い印象です。
いまだに10年前の余震なのでしょうか。。。
それにしても、今回も反応が遅れました。
前回のヒカルくんお母さん事件でも対応が遅れたし。
稽古に集中する余りとはいえ。未熟ですね。たは
申し訳ない。。。
しばらく余震に備えて待機。
うん、どうやら大丈夫そうです。
では稽古を再開しましょう。
○試合口
カジタさん&コバヤシさん。打太刀&仕太刀
いい感じでした。
居合刀で鞘ノ内を稽古した成果か。
真剣味を感じました。
○陽之表
カジタさん&コバヤシさん。打太刀&仕太刀
コバヤシさん、なんだかいまいちで。
先週、稽古をお休みしたせいか。。。
○陽之裏
カジタさん&コバヤシさん。打太刀&仕太刀
コバヤシさん、なんだか冴えませんね。
ああっ、陽之裏の打太刀は初めてか!
そうでした、そうでした。
でもまあ、続けましょう。
横から口を出しながら、なんとか最後まで。
打太刀と仕太刀は、二つで一つです。
凸と凹。陰と陽。+と-。SとN。ポジとネガ。
DNAの二重らせん。
片方だけでは存在しえない。
決して、正と副、主と従などではありません。
どちらも大事です。二つで一つ。
仕太刀をしながら、打太刀のことを考え。
打太刀をしながら、仕太刀のことを考え。
常日頃から、そういう稽古をしましょう。
○三学円之太刀
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
カジタさん先頭。
一刀両断から一味まで。
いいですね。このまま稽古を続けましょう。
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<無双神伝英信流抜刀兵法>
○大森流
三人でそろい抜き。コバヤシさんは勢中刀まで。
○カジタさん
続けて二人でそろい抜き。
英信流表、英信流奥座、奥立追掛斬まで。
横浜支部長は前で抜いているので、
後ろのカジタさんの動きは見えません。
でも、音と気配でだいたいわかるつもり。
とても良い感じです。
このまま稽古を続けてください。
さて。では、新しい形です。
五方斬
抜いて、五方向に斬る。以上
他流他派にも同様の形あり。
ただこれもまた、貫汪館は独特な形ですね。
まあ、それはそれとして。
極めることなく、溜めることなく、力むことなく。
例によって、すらすらと動きましょう。
奥一本目の向払と同じことです。
さらに言えば、奥に限らず。大森流でも同じこと。
奥を稽古して、それを表にもフィードバックする。
もちろん、口ノ業にもフィードバックする。
そういうものでしょう。
稽古とは一より習い十を知り
十よりかえるもとのその一
千利休
○コバヤシさん
お一人で初発刀から勢中刀まで繰り返し。
勢中刀の手直しをしました。もう少しですね。
新しい形は、また来週以降に。
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20時に稽古終了。
コバヤシさんの着替えをお待ちして、体育館を出ました。
校門の前で、なんだかのお話になって。
館長からお教えいただいた、難波一甫流の基本稽古をお伝えしました。
#稽古日記の記念すべき第一回目に記載あり。
過去日記:平成25年7月7日(日)貫汪館 合宿
やってみればなんてことのない稽古なのですが。
横浜支部長の中では、とても大事な教えの一つです。
すべての基礎基本、根幹、中核と言っても過言ではありません。
そのくらいの大事です。と思っています。
この教えを常に心に、日常を過ごすこと。
それが必須なのだろうと思っています。
同じことを伝えてもらっても。
なんだこんなものと、そのまま捨ててしまう人と。
ありがたいものをいただいたと、大事にする人と。
分かれ道ですね。
来週も同じような稽古の予定です。
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