すっかり明るい中を歩いて体育館へ。
すっかり明るい外を歩いて体育館へ。
中と外は反対の言葉ですが、どちらでも意味は通じますね。
状況下という意味の「中」と、屋外という意味の「外」と。
どちらも性質の違う表現です。だから矛盾はしない。
着物の「右前」という表現も、混乱しがちですね。
「前」は自分から見てなのか、相手から見てなのか。
主観と客観の違いによる混乱。
これは「右下」という表現で、混乱を避けることができますね。
上は上で、下は下だから。
あるいは「右内」とか。内は内です。
まあ本来は、着るときに右が先、という意味なのかもしれませんね。
前後と先後。先を前と表現している。
通常は、順序に主観と客観は関係がない。時間の矢。因果
例外はテネット。順行と逆行
英信流表の最初の三本も、前身とか向身とか。
前は、客観的な位置。向は、主観的で動きを含む。
フロントとフォワードのような違いでしょうか。
個人的には向身の方が好みです。
でも、読みが後身と区別できないのが問題ですね。。。
表と奥も、相対的なものかもしれません。
なかなかに人里近くなりにけり余りに山の奥を尋ねて
極意とは表の内にあるものを心尽しに奥な尋ねそ
目の前のます毛の秘事を知ぬれは只すみやかの一筋の道
閑話休題
体育館にはカジタさんとヒカルくんの姿あり。
三人で並んでモップがけ。
ヒカルくん、先週は久しぶりの稽古でしたが、
お疲れは出なかったようです。よかった。
さて、稽古開始です。
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<澁川一流柔術>
○半棒表
カジタさん打太刀でヒカルくん半棒。
ヒカルくん打太刀でカジタさん半棒。
たまには違う組み合わせも良いでしょう。
打太刀も、すっとできると良いですね。
半棒の打太刀は、右肩に構えます。
居合の太刀打も右肩に構えますね。
大石神影流も右肩の構えがある。
それぞれ区別をしましょう。
半棒の打ち込みを受けるのも、手の内が大事です。
いい加減な持ち方では、受けることができない。
剣の手の内を見直す良い機会になるでしょう。
もちろん、棒の持ち方も同じことです。
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<大石神影流剣術>
○構え素振り
ヒカルくん、立ち方、剣の持ち方から手直し。
もう中学生です。一から基本を見直しましょう。
きっと一皮むけて上達されることと思います。
カジタさんも横で聞いて、良い確認になるはず。
基礎基本はこれで良いということはありません。
常に追求しましょう。
○試合口
カジタさん&ヒカルくん、打太刀&仕太刀
いい感じです。基礎基本を崩さずに動くこと。
○陽之表
カジタさん&ヒカルくん、打太刀&仕太刀
良い感じです。ところどころ手直し。
○陽之裏
カジタさん&ヒカルくん、打太刀&仕太刀
やはり後半がぐだりますね。。。
稽古量がまだ足りないからでしょうね。
少し集中して稽古をしましょうか。
○三学円之太刀
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
・一刀両断&斬段、截鉄&半開、半向
二本セットで続けて稽古。半向のみ単独で。
ヒカルくん、お上手ですね。
やはり人がやっているのを見れるのは良い。
カジタさん、いきなりやられ役をやらされて。
はい、ではやって。という感じの稽古。
なので、外から客観的に見ることができない。
だからなかなか納得ができないのでしょう。
とは言え。
外から客観も、内から主観も同じようなもの。
どうせ自分の動きを見ることはできないのだし。
内と外をあまり区別しないことですね。
その方が、稽古はしやすいかと思います。
マンツーマンの稽古とはそういうものです。
区別せずに稽古して。
区別して稽古して。
また区別せずに稽古する。
そんな循環が良いのかと思います。
・右旋&左転
さて、ようやく新しい手数。二本セット。
右から左へ、左から右へ。
上から下へ、下から上へ。
要は、転換ですね。
その場で転換しても、相手には届かない。
相手が退いたなら、それに合わせて出る。
当たり前のことですね。
決められた形を稽古していると、相手に応じるということがおろそかになりやすい。
決められた動作をなぞるだけになりがち。
だから相手がほんの少し早かったり遅かったりするだけで、剣が空振りしてしまったりする。
間が詰まってしまったり、逆に届かなかったり。
これでは意味がない。稽古するほど下手になる。
毎回毎回、状況判断をして動く。大事なことです。
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<無双神伝英信流抜刀兵法>
○大森流
三人でそろい抜き。
ヒカルくん、基礎基本から手直し。
子供の体型は、大人の体型とは違います。
頭が大きく、腕も短い。
大人と同じようにはできない動作もある。
でも中学生くらいになれば、手足も伸びて。
ほぼ大人と同じような体型になってきます。
抜き付け、運剣、斬撃も見直しが必要です。
言うとすぐ直るのが素晴らしいですね。
また初心に還って稽古をしましょう。
楽しいですね。ふふ
○英信流表
三人でそろい抜き。
ヒカルくん、浮雲の手直し。
浮雲は、名前の印象に反してせわしない形ですね。
立ったり、座ったり。体の向きもころころ変わり。
抜き付けの体勢もユニークで。
斬撃が左足前なのもおもしろい。
納刀して、足の左右を戻すのもおもしろい。
凝り固まった頭と体をほぐすことができますね。
そういう意味では、やはり浮雲なのでしょう。
ふわりふわり。。。
○英信流奥座&立
時間の都合で稽古せず。
今週は剣術にだいぶ時間をかけてしまいました。
まあその分、良い稽古ができたかと思います。
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19時50分に稽古終了。
急いで片付けをして、体育館をあとにしました。
来週も同じような稽古の予定です。
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