白虎/手の内

コバヤシさんからラインあり。

再び職場の移動制限がかかったとのこと。

またしばらく稽古はお休みです。あらまあ。

でもまあ、仕方がない。

東京で500人、600人と言っていたら、

一気に800人超え。

このあとも一体どうなることやらですね。

収束は見えません。

 

体育館ではカジタさんがモップがけ。お手伝い。

しばらくはマンツーマンでの稽古ですね。ふふ

ストーブは出さず。

二人で動きっぱなしです。当たる暇はありません。

 

さて、稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○半棒表

 横浜支部長とカジタさん/打太刀と半棒

 軽くさらっと通して、一本目を交互に繰り返し。

 

 カジタさん、打ち込みがもうちょっとですね。

 右に寄ったり、左に寄ったり、曲がったり。

 ふいに弱かったり、逆に止まらずに跳ねたり。

 円の動きの中、どうやってまっすぐに打ち込むか。

 課題ですね。

 ただまあ打ち込みも円の動きなんですけれどもね。

 円の動きを連環させることです。円環の理

 

15分ほど稽古。

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<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 マンツーマンなので、ゆっくりじっくりと稽古。

 いつもの半分以下のスピードで稽古しました。

 動きの精度を高く、密度を濃くしましょう。

 

○手数

 横浜支部長とカジタさん/打太刀と仕太刀

 ゆっくりじっくりと稽古。

 

○試合口

 まだまだ稽古すべき点はたくさんあります。

 すべての点を再チェックするつもりで。

 

○陽之表

 ただ上段に構えて三歩進むだけでも、難しい。

 腰を左右に振ることなく。

 重心が上下左右にぶれることなく。

 スピードは均一に。

 歩法の基本です。

 

○陽之裏

 勢龍から大落まで復習。乱曲はもう少しですね。

 白虎は、コロナ前に稽古済みです。再確認。

  過去日記:春一番に白虎

 無構えから三歩。

 振りかぶりながら下がり、出ながら真っ向。

 続けて右小手、左小手。ぴゃっぴゃっと。

 乱曲と似ているような、似ていないような?

 

剣はとにかくまっすぐ振ること。ただそれだけです。

 

上段の構えひとつとっても、決しておろそかにしないこと。

これだけで30分、1時間でも稽古ができます。

 

足は撞木に。足首、膝、股の関節は柔らかく。

前足が外を向くことのないように。

後足が後を向くことのないように。

足先と膝の向きをそろえること。

一番下まで下りれば蹲踞。その途中のような形。

上中下の丹田。下丹田を意識すること。丹田

見えない大きな球体を感じることです。

 

とにかく、正対しないこと。半身になることです。

 

全身の動きは、協調一致すること。

見えない歯車が無数に連繋するように。

身体の内、外に無数にあります。

身体と空間、すべてが連携することです。

遊星歯車

 

1時間15分ほど稽古。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○形

 二人でそろい抜き。ゆっくりじっくりと稽古。

 

○大森流

 向かい合って、そろい抜き。

 

 虎乱刀だけ同じ方を向いて、一緒に歩き。

 体を開くことで抜き付け、斬撃。

 血振るい、納刀もまた同じこと。

 

○英信流表

 向かい合って、そろい抜き。

 

 横や後ろを向いて見えなくても、感じること。

 動作ではなく、呼吸を合わせましょう。

 ゆっくり動いたので、とてもいい感じでした。

 

○英信流奥座

 同じ方を向いて、そろい抜き。

 

 後ろ姿を見るのも良い稽古になるでしょう。

 前よりも後ろ。上よりも下。外よりも内。

 いつでも見えない部分が大事です。

 陰は陽に隠れて、すべての基礎になります。

 

○手の内

 刀を重く感じるのは、手の内が正しくないから。

 抜き付けは難しいですね。とくに水平抜き付け。

 

 だから最初にまず斬撃を稽古するのでしょう。

 力任せに振るのではなく、正しい手の内で静かに下ろす。

 そのためには、振りかぶりで正しく柄を下から支えることです。

 

 それができたら、同じ手の内で大森流の血振るい。

 斬撃は、諸手で垂直。

 血振るいは、片手で(ほぼ)垂直。

 

 それができたら、流刀や順刀の斬撃。

 血振るいと同じく右肩後ろに片手で吊り下げた体勢から、片手斬り。

 ただし、流刀は浅い袈裟、順刀は深い袈裟。

 そして、斬り終わりには左手を添える。

 英信流表の抜打ちは、片手で袈裟。

 英信流奥の抜打ちは、片手で真っ向。

 

 納刀は、途中で指先の向きが変わる。

 刃先方向から、柄頭方向へ。そこが難しい。

 最初は片手で持つが、途中から鞘の支えがある。

 だからまだ簡単。

 

 抜き付けは、途中で指先の向きが変わる。

 柄頭方向から、刃先方向へ。そこが難しい。

 最初は鞘の支えがあるが、最後は片手。

 鞘を離れてから、片手で保持した状態で指先の向きを変えなければならない。

 親指の上で柄が回転する。空中で。

 そりゃあまあ、難しいわけですよね。

 

 難易度で表せば、

  斬撃<血振るい<納刀<<抜き付け

 という感じでしょうか。

 抜き付けの手の内さえ正しくできれば、あとは簡単なんですけれどもね。

 ただ、それが難しい。。。

 

 澁川一流の抜刀術は、袈裟の斬り上げか諸手真っ向が基本です。

 ですが最後の水月は、水平抜き付け。斬撃なし納刀。

 他流でも、同様に水平抜き付けのみ、という形を拝見した記憶があります。

 水平抜き付けは極意なのかなあ、と思っています。

 そして、大森流では初発刀の最初の動作として、水平抜き付けを稽古しているわけです。

 最初に極意を習う。古武道あるあるですね。

 

45分ほど稽古。

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20時に稽古終了。

少し早めに終わりましたが、きっと中身の濃い稽古ができたかと思います。

そして中身の濃い稽古ほど、稽古日記は短くなるという矛盾。。。

・・・ん? 短くないか。たは

 

ストーブなしで、動きっぱなし。

でもやはり、足の裏は冷たく冷えて。

もう冬ですね。

ダウンジャケットを着ていても寒い中を帰宅して。

熱いお風呂で、ふーっと一息。

 

来週も同じような稽古の予定です。

年内最後の稽古納めです。

 

 

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