COVID-19の感染拡大防止のため稽古なし。
横浜市では、6月末まで学校開放中止となっています。
稽古再開は、7月以降の予定です。
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横浜支部の各位に稽古日記を募集しました。
今週は、カジタさんの稽古日記です。
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普段の稽古(カジタさん)
このところのコロナ禍の影響で、ホテルから会社に通っていました。
4月からでしたので、2カ月近くホテル暮らしでした。
当初は土曜の朝に帰ってきて、日曜の夕方にホテルに向かうというハードな生活でした。
自宅での稽古は殆どできず、かと言って狭いホテルの部屋に、木刀や刀を持ち込むことも出来ませんでした。
このため「刀無し」「稽古スペース3歩ほど」「スリッパ履き」「座れない」環境下で稽古してました。
<無双神伝英信流抜刀兵法>
「刀無し」「座れない」環境で大森流・英信流は難しく、下手すると間違った形になりかねないと考え、軽く稽古するだけにとどめました。
ただ、座っていると感じなかった不安定さを感じました。
いまだに腰から動けてないのかなあと思っています。
太刀打は、相手を想定して何度か稽古してます。
想定上の相手が、実際とズレていないか不安です。
<大石神影流剣術>
居合もそうですが「スリッパ履き」で、非常に動きにくいので、ゆっくり稽古するよう心がけてます。
〇陽之表
あまり稽古してませんが、千鳥だけは毎回稽古してます。
ずっと前からの課題で、いまだに打太刀より遅くて、返す刀に間に合わないためです。
右足を引く時に、体がつられて伸びあがっているので、これが原因ではないかと思ってます。
〇陽之裏
亂曲、位、極満、大落、白虎が習って間もないので、特に稽古してます。
間違って覚える可能性があるので、自宅に帰った際に、演武会の動画を見るようにしています。
<澁川一流柔術>
履形のみ重点的に稽古してます。
相手がいない状態で長く稽古しているので、想定している相手がズレていないか、また、自己流に陥っていないか不安はつきません。
はやく稽古が再開されると良いのですが。
今週からは、自宅から通うことになったので、久しぶりに刀を使って稽古できそうです。
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はい、よく書けていますね。
ホテル暮らしと聞くと優雅な感じがしますね。
でも、自宅との二重生活は大変だったことでしょう。
そして久しぶりに自宅でのびのびと刀を振って、
天井や家具を破壊することのありませんように。
横浜支部長も地方の演武会の前日の夜には、
ホテルの部屋で稽古をしたりしました。
状況はとてもよく分かるので、
まるで自分のことのように思い出し、
思わずクスッとしてしまいました。
屋外の演武で、雪駄履きということもあります。
屋内の演武で、天井が低い、狭い、柱がある、床が滑る、などなど。
居合、剣術、柔術を稽古している身です。
どんな状況にも対応できるようにしましょう。
刀が無い状態で応じることもあるでしょう。
普段の心がけ、ちょっとした機転も大事ですね。
あーでなければできない、こーでなければダメ。
などということのないように。
心と体を自由にするように稽古をしましょう。
座って行う形を、立って行ったり。
剣術や居合の形を、なにも持たずに行ったり。
それはそれで良い稽古になるかと思います。
極端な話、ベッドの中のイメージトレーニングでも。
>ただ、座っていると感じなかった不安定さを感じました。
これはとても良い感覚です。
感覚が繊細だからこそ、それを感じられるのでしょう。
どっしりと安定、というのは実は良くなくて。
いつでも不安定で、だからこそ自由。
そういう感覚を求めましょう。
>また、自己流に陥っていないか不安はつきません。
これもとても大事な感覚です。
横浜支部長も、広島に年4回通うだけだった時期があります。
いつも館長に、同じことを申し上げていました。
そして細かな部分の手直しをしていただき、
道をそれていないかの確認をしていただきました。
それは、もちろん現在でも同じことです。
独り稽古だからと、一人で稽古をするのではなく。
自分を相手に稽古をすると考えると良いかもしれませんね。
打太刀をするときの自分、仕太刀をするときの自分。
受けをするときの自分、捕りをするときの自分。
自分はいつも一緒です。いつでも良い稽古相手です。
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