あざみ野第一小学校文化スポーツクラブに、
新しい団体さんが新規加入されました。<馬から落馬
でも会長さんからの説明が上手く行っていないよう。
そもそも、前会長さんから現会長さんへの引き継ぎが上手く行っていないようです。
会計担当の私にもなんやかんやとお問い合わせあり。
メールでは埒が明かず、お会いすることにしました。
稽古前に体育館にお越しいただくことにして。
いつもよりだいぶ早く仕度をしていると、連絡あり。
用事があって遅れるとのこと。あらまあ。
けっきょく、いつもどおりの時間に体育館へ。
体育館にはコバヤシさんの姿あり。
いつもどおりモップ掛けも済んでいて。
いつも、ありがとござます。
お話などしていると、入口の扉が開く音がして。
あれ、遅くなるはずなのに。。。
と思っていると、会長さんでした。
心配なので、同席させてくださいと。
でも時間が変更になったことをご存知なかったよう。
あらまあ。。。
のちほどまたお越しくださるとのこと。
お手数をお掛けします。
ほどなく、カジタさん、ハセガワさんご到着。
ヒカルくん、今日は所用でお疲れでお休みとのこと。
さて、稽古開始です。
------------------------
<無双神伝英信流抜刀兵法>
○大森流&英信流表
抜き付けや納刀で、鞘鳴りをさせないこと
終わりに手をだらんとしないこと
虎乱刀で重心が上下しないこと
など指摘。いずれも基本ですね。
でも、基本こそ極意。大事です。
基本もできずに形の数だけ覚えたとしても。。。
基礎基本の稽古こそ大事。
そしてその先は?
○太刀打 出合から水月刀まで復習
間と間合いに注意すること。
とくに打太刀が大事。
見当違いに動いていては、稽古になりません。
言ってみれば、時間と距離。
#この際、速度は無視。
ただし、速度は一定とする<摩擦はないものとする
なんだか、小学校で習いましたね?
速さ=距離÷時間
時間=距離÷速さ
距離=速さ×時間
円を三つに割った、よくわからない図形と公式。
それぞれ別の物ではなく、相対的なもの。相関関係
あるいは言ってみれば、同一のもの。裏表
理屈ではなく、体で実感するものでしょう。
最初はただ手順を追っているだけでした。
ですが、間と間合いをご理解されたようで。
とてもお上手になられました。
形を稽古するのではなく。
形を通して、稽古をしましょう。
無双神伝英信流抜刀兵法の剣術たる太刀打と。
大石神影流の剣術と。
違う流派ですから、もちろん形は違います。
それは流祖の思想の違いの現れ。
見た目の違いは誰でもわかる。
でも、手順が違うだけではありません。
きちんと違いを区別することが大事。
でも逆に。言ってみれば、同じ剣術です。
共通する部分にまで理解が及ぶと良いですね。
よくよく稽古をしましょう。
○初発刀から陰陽進退
そろい抜き、見取り稽古、独り稽古。
コバヤシさん、稽古は4月から。
まだ一年経っていませんが、とてもお上手です。
いくつかアドバイス。
運剣は、刀を引っ張ることのないように。
常に、押し出すこと。
肘を曲げ伸ばししない。引っ張らない。
常に、外に張り出す力が必要。
押すことで、切っ先が戻ってくる。円の動き。
抜き付け、斬撃、血振るい、納刀。すべて同じ。
陰陽進退も、だいぶお上手になられました。
それでも、まだ苦労されているようです。
もう少し稽古をしましょう。
------------------------
19時になって、会長と新団体さんがお越しになり。
資料をお渡しして、15分ほどお話をしました。
役員は当番制で、会長さんも毎年交代。
団体さんの中で、くじ引きで選ばれたそうです。
PTAみたい。大変ですよねえ。。。
新団体さんもご納得いただけたようでした。
よかったです。
今後ともよろしくお願いいたします。
その間、皆さんには各自で稽古をしてもらいました。
教わるだけではなく、自分で稽古をすること。
そうすることによって、自らの血と肉になります。
稽古はあくまで自分でするもの。
指導者は、その手助けしかできません。
道を歩くのは、あくまで自分。
こちらは、道標を示すのみです。
------------------------
<大石神影流剣術>
○構え素振り
そんなこんなで時間も押してしまったのでやらず。
元より本来は各自で稽古すべきものですしね。
○試合口五本
同じくやらず。
○陽之表十本
二人一組で打太刀と仕太刀。十本通し
コバヤシさん、だいぶお上手になられました。
歩むときに、重心が上下左右に揺れないように。
足首が固いのも原因の一つかもしれませんね。
ある程度は、柔軟性も必要です。
ストレッチなどしても良いかもしれません。
○陽之裏
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
勢龍、左沈、十文字まで復習。
張身
コバヤシさんにとっては、新しい手数。
足を踏み替えて、左肩に構える。
歩み寄って、斬組みをなし、気合を見る。
とても簡単な手順ですね。すぐに覚えられる。
でも、きちんとできるかは?
こういったシンプルな形ほど実力が求められます。
半端な実力で手順だけ真似をしても見る影もなし。
中身が必要ですね。よくよく稽古をしましょう。
------------------------
<澁川一流柔術>
○履形
礼式から足裏まで復習。
皆さん、だいぶお上手になられました。
同じ形を何度も繰り返したりせずすぐに次の形へ。
という稽古方式を採用しています。
これはもちろん時間の問題もありますが。
でも、それだけではなくて。
できるまで何回でも繰り返し稽古すべきでは?
なんて考えもあるかもしれませんね。それが普通?
でも、できないものは何度繰り返してもできない。
さっさと次へ進んだ方が良い。
という考え方もあります。
実際それで、皆さんお上手になられていますしね。
本来なら、一本一回で通すべきでしょう。
居合や剣術と同じように。
繰り返す稽古、反復練習は惰性になりやすい。
もう一度やれば良い、という甘えが出やすい。
たった一度きり。常に本番。真剣勝負。
そういった覚悟が必要でしょう。
失敗したら、そこで終わり。次は来世で。
できないことを繰り返しても苦手になるだけ。
できることをやりましょう。
他の形が、他の形を引き上げてくれます。
それが流派の体系というものです。
違う形で、同じことを稽古しています。
受けの持つ懐剣を極めで取る稽古もしてみました。
#本来、履形では懐剣を用いません。あくまで方便
いくら痛くても、懐剣を離すかどうかはまた別で。
逆に痛くなくても、ぽろっと取れたりもして。
体の構造の探究も、柔術の楽しみの一つですね。
捕りも上手になられて。受けも上手になられて。
そのうち、マットなしで稽古をしてみたいですね。
寒い間はケガをしやすいので、暖かくなってから。
その頃には、皆さんさらにお上手になっていることでしょう。
------------------------
定刻をほんの少しだけ過ぎて、稽古終了。
日中は暖かく、今回もストーブは出しませんでした。
でも稽古が終わるころには、風がゴーゴーと吹いて。
気温もだいぶ落ち込んでいました。
もう12月も中旬ですものね。寒くて当たり前です。
澄んだ空には、円い月が煌々と輝いていました。
来週も通常通りの稽古です。
年内最後の稽古となります。
<<前の日記:師走の初雪に足裏
>>次の日記:貫汪館本部講習会 2019/12/14-15