家を出ると外はすっかり真っ暗で。
前回はそうでもなかったような。いつの間に。。。
台風と運動会で、しばらく間が開きました。
そのせいでしょう。
いつもどおり少し早めに体育館に到着。
カジタさん、ショウタロウくん、コバヤシさんの姿あり。
すでに準備も終わっているようで。
早いもの競争になって、夜明け前に道場に到着!
みたいな話も聞いたことがありますが。。。
なんにしろ、ありがとござます。
ハセガワさん、もうしばらくお休みとのこと。
お忙しいようですね。良いことです?
さて。ただ、ぶらぶらしていても仕方なし。
少し早いですが、稽古を始めることにしましょう。
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<無双神伝英信流抜刀兵法>
○起居、進退、斬撃
やらず。
○大森流&英信流表 カジタさん
通し抜き。一緒に抜いて、少しアドバイス。
気を付けないと、右手だけで終始してしまいがち。
右手で抜いて、右手で斬って、右手で納める。
左手は、形だけ柄や鞘に添えて。
でもそれではダメで。
右手で抜いて、左手にバトンタッチ。
そのくらいのつもりでないと、両手を遣えない。
左右を等しく/均しく/斉しく遣うこと。斉手
どこか一か所だけを使うのではなく。
全身を協調一致させて遣いましょう。
その方が安定して、大きな力が出ます。
当然ですね。
大きなゴム人形になったつもりで。関節はない。
ミギーではなくて、ゴトーがいいですね。
○初発刀から陰陽進退、流刀 ショウタロウくん
間が開きましたが、よく覚えていますね。流石
さて、では新しい形を。
どんどん先に進みましょう。
流刀
これはさすがにいきなりやるのは無理?
まずは一度やって見せました。
で、これはできる気がしない!とのこと。
正直ですね。
でもまあ。うん、そうかも。
大森流の中では一番難しいかもですからね。
動けるようになってしまえば、スルスルと動ける。
でも、最初はギクシャクとしか動けない。
でもまあ、稽古でしょう。
そのうちできるようになります。
言葉で説明して、手直ししながら、とりあえず。
そして、何度か繰り返し。
で、まあ。もうできてしまいました。流石ですね!
一度説明すると、次には直る。子供の特性。
どんどん教えましょう。
実は難しいのは、右片手斬り。
斬ろう!という意識が強いと、両手斬りになる。
あくまで右片手で斬る。
左手で迎えに行くことのないように。
置いておいた左手の中に、柄を放り投げる。
ぽいっと。あくまで片手斬りです。
○初発刀から右刀、當刀 コバヤシさん
間が開きましたが、以前よりも上手になっていて。
ご自宅では稽古ができていないと聞いています。
でも、イメージトレーニングはしているのだとか。
脳は、自己と他者の区別ができない。
脳は、現実と妄想の区別ができない。
脳は、否定形を理解ができない。
そう聞いています。
イメージトレーニングは、とても大事です。
寝る前に頭の中で形を通すだけでも効果あり。
さて。では、新しい形を。
當刀
後ろを向いて座ってもらい。
回れ右ではなく、回れ左です。なんでですかね?
一応、こうであろうと説明をして。
でもって、回る向きだけ説明して、やってもらい。
はい、一度でできました。すごい!
皆さんがやっているのを見ているからですね。
まずは正しいイメージ。そしてそれを実践。
正しい稽古の仕方かと思います。
間違ったイメージで稽古をしても、上達はしない。
目標が違うのだから、当たり前のことです。
道が違う。到達地が違う。
まずは同じ目標を持つこと。価値観を共有する。
大事なことです。
もし、同じ流派、同じ門派、同じ道場であれば。
他の道を歩く方々のことは存じません。
初発刀から當刀。
この四本ができれば、あとは簡単?
この四本ができなければ、進んでも意味はなし。
基本の四本ですね。
運剣を少し手直ししました。
腕の力を入れたり抜いたりしないこと。
手を握ったり弛めたりしないこと。
抜、打、奮、納。すべて同じです。
途中とか、結果とか、極めはない。常に同じ。
肘の曲げ伸ばしをしないことです。
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<大石神影流剣術>
○構え素振り
三人ならんで軽く通し。確認だけ。
○陽之表十本
皆さん、仕太刀は十本通し問題ないようです。善哉
でも、打太刀は?
打太刀はもちろん上位の者が行います。
でもやるかどうかは別として、できるかどうか?
知っている、できる。でも、やらない。
知らない、できない。だから、やらない。
同じはずがなし。
形は、打太刀と仕太刀の二つで一つです。
コバヤシさん、打太刀もできました。
すごいですね!
ショウタロウくん、考えながらもなんとか。
素晴らしい。
打太刀ができれば、イメージトレーニングにも役立ちます。
仕太刀が一人で勝手に動くのではなく。
打太刀に応じた仕太刀の稽古。
当たり前ですよね。
相手あっての稽古です。
それはリアルでもVRでも違いはなし。等価です。
表がこなれてきたら、また裏の稽古をしましょう。
楽しみです。
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<澁川一流柔術>
○履形
礼式から切込
通して復習。うん、問題なし。少し手直し。
誰かが手直しをされているときは、それを見ましょう。
自分はできている? そんなはずはなし。
他の人ができていないことは自分もできていない。
他の人が注意されていることは、自分のことと思って聞く。
そうすれば一回の稽古が二倍にも三倍にもなります。
一粒で二度おいしい。
そういう稽古を心掛けましょう。
形の順番をよく覚えていらっしゃるコバヤシさん。
でも今週は、忘れてしまったよう?
やはり稽古の間が開いたからでしょうね。
覚えて身に付いたことは、間が開いても忘れない。
頭で覚えただけのことは、間が開くと忘れてしまう。
そういうことかと思います。
忘れることのないよう、しっかり身に付けましょう。
蹴込
さて、新しい形です。
名前の示す通り、下段(金的)に蹴り込む形。
でもそんなの危険だから、稽古ができない。
だから、巴投げの形で稽古をする!
いやいや、そっちの方が危険では?
実際、事故やケガがあったとお聞きしています。
なので、稽古では投げはせず。
かと言ってもちろん、実際に蹴ったりもせず。
形だけ、稽古をしましょう。
この形で覚えてもらいたいポイントは一つです。
真下に落ちること。
これは、すべてに共通な大事です。
最初の蹲踞礼から、そう動いています。
居合の礼法で座るときもそう。剣術も同じ。
体重を遣うこと。
裏投も後ろに倒すのではなし。
捻付も振り回すのではない。
胸の上に膝を落とすのも体重を遣う。
すべてに共通の基礎、基本の動きです。
抑えようとすれば、逆に浮いてしまう。
力を抜くこと。
そうすれば、身体は勝手に落ちます。
地球は常にすごい力で引っ張ってくれています。
それに対する抵抗をやめるだけ。
あとは地球にお任せしましょう。
自分の体がぐしゃっと落ちる/墜ちる/堕ちる。
それを相手に伝えるだけです。
受け身の動きができれば、蹴込もできるはず。
蹴込ができないのは、受け身ができていないから。
後ろにゴロンと大きく転がるのではなく。
その場で真下にストンと尻モチをつく。
柔術の稽古の一番最初に、お伝えしたことです。
極意はいつも、最初に教わるもの。
それに気づくかどうか。ただ、それだけです。
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定刻通り稽古終了。
来週も通常通り稽古あり。
ただ、明治神宮奉納演武の前日です。
リハーサルなど行うかもしれません。
あらかじめご承知おきください。
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