初発刀から陰陽進退(再)

もう10月だというのに夏日、真夏日と暑い日が続きます。

観測史上初!とか言っても、地球規模で見ればたいしたことではないのでしょう。とは言え。

半袖で過ごしていてもそれほど違和感を感じない方が問題と言うか。。。

真冬に突然、真夏日になったらさすがにおかしい!と思う。

でも、じわじわと変化をしていると、異常に気付きにくい。

武道の動きや心得にも通じるものがありますね。

・・・とまあ、なんでも武道にこじつける必要もないのですが。。。

 

少し早めに体育館に到着すると、カジタさん、ショウタロウくんの姿あり。すでにモップ掛けも終わっていて。

今日はハセガワさんお休み、コバヤシさん遅れてお越しの予定。

カジタさん、それを承知で早めにお越しくださったのでしょう。

人手が少ないと、準備にも時間が掛かりますからね。

これも、ライングループで情報を共有できていたからでしょう。

便利だなあ。

 

壁際に花、ではなくてショウタロウくんのお母さんの姿あり。

ライングループの登録にお越しくださったのでした。

わざわざスミマセン。

二人でフルフルして、ショウタロウくんの助けを借りて。

無事に登録終了。今後はこちらで連絡を。

近いうちに機種変更されるそうなので、そのときはまた。

 

さてと。

まだだいぶ早い時間ですが、せっかくです。

少し早めに稽古を開始することにしましょう。

稽古の時間は、いくらあっても足りません。

 

さて、稽古開始です。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○起居、進退、斬撃

 お二人、軽く確認だけ。

 

ここでコバヤシさん到着。

着替えてもらって、次から参加です。

 

○初発刀、左刀、右刀、當刀、陰陽進退

 三人横に並んで、初発刀から順番に手直し。

 

 コバヤシさん、急に頼まれて午後まで仕事。

 帰宅して、一息ついて、荷物を持ってすぐに稽古へ。

 電車に揺られて1時間半。

 皆がすでに稽古をしている体育館へ、あとから入ってきて。

 着替えて、すぐに稽古開始。

 いつもとは、だいぶ状況が違いますよね。

 しかも、いきなり初発刀から。

 でも、こんなときこそ落ち着いて。

 慌てることなく、いつもどおりに稽古をしましょう。

 それも大事な稽古です。

 

 居合とは心をしつめ指刀抜れはやかて勝を取なり

 

 寒き夜に霜を聞べき心こそ敵にあひての勝を取なり

 

 大森流は全部で十一本。

 なんだかとても半端な数字ですね。

 でも、内容は10本+1本。

 そしてその10本も、前半5本と後半5本に分類できる。

 前半5本は、基本となる5本。ほぼほぼ、初発刀です。

 ですが、この5本がきちんとできているかは?

 初発刀だけを稽古しても、いくら時間があっても足りません。

 ましてや、左刀、右刀、當刀、、、。きりがない。

 

 そして前半締め括りの陰陽進退。

 初発刀の変化、応用と言いながら。突然、難しくなりますね。

 平面的な動きの初発刀から當刀とは違い。

 突然、立体的な動きになります。上下、前後、開閉。

 立つけれど、立たない。進むけれど、突っ込まない。

 張り受けも難しい。ただ形を作るだけなら、誰でもできる。

 でも、張り受けができているかは?

 まっすぐに下がるのではなく、体を開くこと。

 止まってガチッと受け止めるのではなく、スプリングのように動くこと。

 などなど。。。

 そして、最初から受けることを想定していてはいけない。

 納刀して終わったときの心得。不測の急に対応すること。

 陽進刀と陰退刀のコンビネーションです。

 単なる連続技と思ってはいけない。

 よくよく稽古をしましょう。

<参照>貫汪館世田谷支部:稽古手控 ※9月25日(火)陰陽進退

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<大石神影流剣術>

○構え素振り

○試合口五本

○陽之表十本

 皆で軽くさらっと通し。

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<澁川一流柔術>

○履形

礼式

負投、裏投、巻返、柔投、返投、

捻付、腰投、抗止、潜投、切込

 皆で復習。

 

 留めるときには、あくまでもまっすぐに入ること。

 位置はそれぞれ。でも、まっすぐに入る。

 返に取るときには、きちんと攻撃線から外れること。

 ただ単に手を逆に取れば良いというものではない。

 ・・・と、毎回毎回口を酸っぱくして言っているのですが。

 皆さん、なかなかできませんねえ。。。

 

 きっと、形の手順を追うのに精一杯なのでしょうね。

 でもいくら手順だけ追ったって、最初の一歩が間違えていたら。

 土台が歪んでいるのに、その上に建物が立つはずもなし。

 ましてや高い建物なんて、とてもとても。。。

 高い建物ほど土台がしっかりしているはずです。

 土台。つまり、基礎・基本ですよね。

 歪んだ平屋で良ければ、土台はいくらでもおろそかに。

 どちらが良いかは、ご自分の選択です。

 

蹴込

 説明だけ。また来週、稽古をしましょう。

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定刻をほんの少しだけ過ぎて稽古終了。

暑くて、息苦しさを感じるような稽古でした。

 

来週も通常通りの稽古です。

 

 

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