無意剣と捻付

雨降りの中、傘をさしていつもどおり体育館へ。

カジタさん、ハセガワさん、ショウタロウくん、コバヤシさんの姿あり。

すでにモップ掛けも終わって、扉を開けて、扇風機も準備済み。

うん、たのもしい。ありがたいことです。

 

関東では、梅雨寒の日が続いています。

今日は湿度が高くて、ジメジメとした感じ。扇風機は必須でしょう。

 

テヅカさん、今週もお仕事でお休み。

 

せっかく皆さんおそろいで、準備も終わっています。

いつもより少し早く、稽古開始です。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○立ち座り&歩法&斬撃

 いつもどおり。

 ガツガツと区切ることなく、滑らかに動くこと。

 足を踏みしめない。でも、体重はしっかりと預ける。

 足先に気をとらわれることなく、でも気を配る。

 難しいですね。矛盾

 

 タコは八本の足を持っています。

 おそらく、一本一本を意識して使ってはいないことでしょう。

 すべて、無意識の動作です。

 意識など、無意識の海に比べれば塵芥のようなもの。

 意識こそすべてとは思わないこと。

 でも、意識をしないと稽古はできない。矛盾

 ここに壁がありますね。とても大きな壁です。

 さて、どうやってその壁を乗り越えるノデショウカ?

 

 矛盾は大きな力を内包しています。矛盾こそ原動力。

 矛盾が矛盾するのは、単にその体系が破綻しているから。

 矛盾を矛盾ではなく内包できる体系を再構築すること。

 より大きな体系です。

 

 項目としては、立ち座り、歩法、斬撃と三つになります。

 でも、稽古している内容はすべて同じです。

 同じように稽古をしましょう。もちろん、形の稽古も同じです。

 

○カジタさん&ハセガワさん

 大森流と英信流表を通し抜き。気になった点をアドバイス。

 

○ショウタロウくん

 初発刀と左刀を交互に繰り返し。気になった点をアドバイス。

 

○コバヤシさん

 初発刀を繰り返し。気になった点をアドバイス。

 

○初発刀

 最後に全員でそろい抜き。皆さん、お上手です。

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<大石神影流剣術>

 

○試合口

 二人一組で打太刀と仕太刀。五本通し。

 久しぶりですね。相手を変えて、総当たりで稽古をしました。

 

 稽古をして上達するのは当たり前?

 でも、稽古をしなくても上達することもあります。

 そして、稽古をしていても上達しないこともあり。

 さて、ナゼデショウカ?

 

○陽之表

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 

よう剣&げっ剣、無二剣&二生、稲妻&太陽剣

 気になった点をアドバイス。

 

正当剣

 肝は、払い落しですね。

 剣の動き、手の動き、体の動き。。。

 手先にとらわれることなく、全身を遣いましょう。

 

無意剣

 打太刀に合わせて無構えになり、三歩目で附け。

 受けて張り、受けて張り、受けて張り、受けて張り、肘通り。

 喉に付けて、詰める。

 

 四回同じように受けて張るけれど、すべて違う形。

  附け、右腿の上に立てる、真剣(表)、真剣(裏)

 おもしろいですね。

 

 手順は多いけれど、実はそれほど複雑というほどでもなし。

 理合通りに動ければ、自然に体が動くはず? 

 考えずとも動けるようになるまで、よくよく稽古をしましょう。

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<澁川一流柔術>

 

○履形

礼式、負投、裏投、巻返、柔投、返投

 

 いつもは示範だけして、あとは横で見てアドバイスなど。

 今回は、一緒にならんで稽古をしました。

 最初に技を掛けて、あとは並んで受け身も取って。

 この方が、皆さんの稽古になるかと思ったので。

 でもなんだか、皆さん今週はあんまり動きが良くない?

 どうやら逆効果だったようで。。。

 

 おそらく、技を掛けられたからでしょうね。

 やられた感覚を、再現しようとしている。

 もちろん、それは正しい。でも、正しくない。

 

 つい、普通に動いてしまいました。だから、早過ぎました。

 はたから見た感じの印象も、掛けられた感覚も。

 同じようにできるように求めるけれど、同じに動いてはいけない。

 それでは、同じに見えるだけの偽物になる。

 できもしない人の、ただのモノマネ。

 できもしないのに、同じに動けるはずもなし。

 ゆっくり静かに稽古をしましょう。

 

捻付

 新しい形です。でも、一本目負投と似ていますね。

 負投は相手の下に入り、捻付は相手を下に押さえる。

 腕を返す方向は、逆回転。

 パッと見は正反対の形。でも、本質は同じ。

 

 皆さん、左手の向きで混乱していますね。

 つい親指が右手の親指と向かい合ってしまう。

 押さえ込もうという意識が強いと、親指が右手の方へ向く?

 相手の腕の上に乗っかって、押し潰そうとするのでしょうか。

 でもまあ実際には、逆効果で。

 相手を上から押しつぶすのには、とても大きな力が必要です。

 もしそう取ってしまったら、巻返の方が効果的かと思います。

 相手の手をくるっと返して押さえる。

 

 親指が右手と向かい合えば、巻返

 親指が相手の肩の方を向けば、捻付

 そんな感じでしょうか。

 

 こういった感覚がわかるようになるまで、稽古をしましょう。

 繰り返していれば、いずれわかるようになることと思います。

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定刻通りに稽古終了。

帰りは雨はやんでいました。

 

来週は、参議院選挙のため稽古なし。

再来週は、通常通りの稽古です。

 

 

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