花粉と体験者と

目がしょぼしょぼして、コンタクトがごろごろして。

頭が痛くて、喉がチリチリして、くしゃみと鼻水が出て。

うん、花粉。春ですね~。

俳句の世界では、「花粉症」も春の季語になっているのだとか。

さもありなん。。。

 

今週も出勤して、お昼過ぎまで仕事。

混雑しましたが、優秀なメンバーそろいだったので問題なく終了。

それでも、定刻を1時間ほど過ぎてしまいましたが。

帰りの新羽駅ホームのベンチで電車待ち。

目を瞑ると、陽射しが暖かくて、風は冷たくて。とても心地好い。

まるで、こたつアイスのよう。。。

帰りのバスでも幸いにも座れて、一眠り。

おっと、危うく乗り過ごすところでした。危ない危ない。。。

帰宅して、また一眠り。ぐー

 

夕方になって、むくっと起き出して稽古の準備。

今日は体験の方がお越しになる予定です。

少し早く家を出なければ。と思いながら、けっきょくいつもの時間。

「貫汪館 横浜支部」のプラカードを持って小学校へ。

風が強い。これでは、プラカードも飛んで行ってしまうかも。。。

なんて心配しながら学校に到着すると、校門の前に男性の姿あり。

お声をお掛けすると、やはりそうでした。

だいぶお待たせしてしまったようで、申し訳ないことをしました。

でもおかげで、プラカードが風に飛ばされることもなし。ヨカタ

そうこうしていると、カジタさん、ヒカルくん、ハセガワさん。

ご到着されて、ご挨拶。

皆でモップを掛けて、ストーブをセットして、六尺棒を準備して。

 

さて、稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 体験の方、カジタさんとハセガワさんの間に立ってもらい。

 真似をして、回してみてください。とだけ。

 

 なにも説明しませんでしたが、器用に回していらっしゃいました。

 中国武術の経験でもおありかと思いましたが、なにもなしと。

 もちろん、持ち方などはムチャクチャです。

 でも、できないことをやる。素晴らしいことです。

 

 少しずつ、アドバイス。

 一つお教えすると、きちんとやられて。

 また一つお教えすると、またきちんとやられて。

 素晴らしいですね。これなら、上達も速やかなことでしょう。

 武道の経験はなし。ましてや古武道は初めてのこと。

 すごいですね。

 

○六尺棒表八本

 向かい合って素振り、二人一組で棒合を回り稽古で。

 

体験の方(以降、ヨコスカさん(仮))

 いつもどおりとくになにも説明せず、皆と一緒にやってもらい。

 はい、正面に立ててー。はい、右手右足を開いてー。

 みたいな。

 

 で、いきなり八本すべて、できてしまいました。すごいなー。

 >って、やらせておいて。。。

 せっかく遠方からお越しです。とりあえず一通り体験を。

 でもって、入門されるようなら、また一から稽古を。

 そういうのもありかと思います。

 

ここでテヅカさん、遅れて到着。道具だけお持ちで、洋服のまま。

もちろん、事前にご連絡をいただいていました。

忙しい中、工夫して少しでも稽古をする。素晴らしいことです。

次の半棒から参加。

 

○半棒表

 

カジタさん&ヒカルくん

 二人で交代して、十二本を通して稽古。

 十二本を通す。なかなか大変なことです。

 でも、十二本を間違えることなく、気が切れることなく通せれば。

 三本や五本くらい、簡単なことかもしれません。

 実際の勝負は一本ですしね。

 十二本分の気力を、一本に集中する。大事です。

 

ハセガワさん&テヅカさん

 ハセガワさんが打太刀で、テヅカさん九本目まで。

 こちらは、三本ずつ稽古。

 まずは、スムーズにできるように。

 半棒は、三本ずつの稽古が良いのではないかと思います。

 とくに後半六本を間違えなくできるように。

 ハセガワさん、教えるのも良い稽古になることでしょう。

 

ヨコスカさん&横浜支部長

 横浜支部長が打太刀で、ヨコスカさん一本目だけ稽古。

 見たこともやったこともない動作。

 いきなり立たされて。はい、左に避けて。棒を打たせて。。。

 うん。でも、できました。すごいなー。

 

 言い訳せず、説明を求めず、理屈をこねず。

 まずはとにかく、やってみる。とても大事な姿勢です。

 そこから、大事なナニカヲ得ることができることでしょう。

 子供はいつだってそうやって学んで行きます。

 自然は、なにも説明してくれはしません。

 

 我々は、学校の勉強をしているわけではなし。

 座学ではなく、実践です。

 あえて言うなら、学問あるいは研究。学び、問う。研ぎ、究める。

 勉強は、勉めて強いる。誰かに強制されたもの。そうではない。

 受け身で待つのではなく。常に求める気持ちが大事です。

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<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 真剣、上段、附け、下段、脇中段、車、裏附け

 向かい合って、同じ構えを何度か繰り返してから次の構え。

 一通り稽古したら、今度は一度ずつ通して稽古。

 

 ヨコスカさん、がんばっていらっしゃいました。

 でもやはり、相手のいないことはアラが目立ちますね。

 だからこそ、構えの稽古をするのでしょう。

 

 ハセガワさん、さすがにお上手でした。

 カジタさん、ヒカルくんももちろんお上手。

 それぞれの癖にご注意を。

 

 テヅカさん、洋服での稽古でしたが、サマになっていました。

 これは、なかなかすごいことです。

 黒の稽古衣に袴で、木刀を構える。まあ、誰でもサマになる?

 でも。ぴっちりした洋服にズボンで、体のラインがあらわになり。

 足、膝、腰。肩、肘、手首。首、背中、胸、腹。。。

 誤魔化しが利きません。

 これも、稽古の積み重ねの結果でしょう。修練ですね。

 それでもやはり、癖にはくれぐれもご注意を。

 

○試合口五本

 

カジタさん&ヒカルくん

 打太刀と仕太刀。身長差のある二人です。良い稽古になるでしょう。

 

ハセガワさん&テヅカさん

 ハセガワさん、打太刀の良い稽古になることでしょう。

 

 テヅカさん、ハセガワさんが相手なら、緊張しない?

 初心のうちは、稽古しやすい方と稽古をする。伸び伸びと。

 それも大事なことかと思います。

 そして、ある程度、動けるようになったらば。

 今度は逆に、やりにくい相手と稽古をする。

 大事なことですね。

 

ヨコスカさん

 横浜支部長が打太刀で、いきなり五本。

 はい、請けてー。はい、払ってー。はい、突いてー。

 それでもできてしまうからすごいですね。

 御本人は、できているかできていないかもわからないでしょうが。

 それでも、まずはいったん体を通してみる。大事なことです。

 

テヅカさん&ヨコスカさん

 テヅカさん打太刀で、ヨコスカさんと組んでもらい。

 相手をしてもらうばかりではなく、相手をすることも大事です。

 良い経験になることでしょう。

 くれぐれも、ケガにはご注意を。

 

○陽之表十本

 

カジタさん&ヒカルくん

 試合口は、さらっと終わられて。

 続けて、陽之表の稽古。十本通し

 十本を通すのって、なかなか難しいですよね。

 ちょっと気が抜けると、順番を忘れてしまうし。

 でも、逆に気が入りすぎても、あれ?ってなったりもして。

 

 一本一本は、もちろん大事。でも、通すことも大事。

 もちろん、通すことが目的になってもいけません。

 これはもう、繰り返し稽古するしかありませんね。

 集中と拡散。大事なテーマです。

 

ハセガワさん&横浜支部長

 ハセガワさんも少しは自分の稽古がしたいだろうと思い。

 ペアを采配して、この組み合わせで稽古。

 横浜支部長が打太刀で、十本通し。

 

 うん、やはりお上手ですね。

 でも、いくつか気になった点を注意。

 あわてず、のびのびと稽古をしましょう。

 小さく速く、ではなくて。大きくゆっくりと稽古。

 それを、コンパクトにまとめる。集中する。

 無駄をそぎ落としていく。芯だけを残す。

 大事なことです。

 あわてて、はしょってはいけない。ショートカットは禁止です。

 

○演武

 最後に、皆の前で演武をしてもらいました。

 

試合口五本:テヅカさん打太刀&ヨコスカさん仕太刀

 初めての方でも、ここまでできる。素晴らしいことですよね。

 皆さんにも、良い刺激になったのではないでしょうか。

 

陽之表十本:カジタさん打太刀&ハセガワさん仕太刀

 お手本で、ベテランのお二人にも演武を依頼。

 うん、さすがお上手でした。

 ヨコスカさん、大石神影流剣術に興味がおありとのこと。

 陽之表は、流派の表看板の形です。

 大石神影流がどんな剣術か、少しおわかりになったかも?

 

ここで、テヅカさんお帰りに。

遅れていらしたので、いつもより遅くまで稽古。

お疲れさまでした。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流十一本&英信流表十本早抜き

 ヨコスカさんには横で見てもらいながら、皆でそろい抜き。

 それから、各自で稽古をしてもらい。

 

○初発刀

 ヨコスカさん、横浜支部長とマンツーマンで初発刀の稽古。

 大石神影流の鞘木刀を遣ってもらいました。

 身長は178センチとのことですから、ちょうど良いですね。

 

 礼法、座法を稽古して。深い呼吸も。

 初発刀は、言葉で説明しながら、一緒に抜いて、納めて。

 何度か繰り返して、あとはご自分で稽古をしてもらいました。

 できなくても、わからなくても。間違えても、自分で動く。

 それからまた教えてもらって、また稽古をする。

 その繰り返しですね。

 

 形の手順は、覚えれば良い。間違えたら、直せば良い。

 でも、流派の掟や思想は、厳に守らなければいけない。

 それを犯して手順だけできても、それは流派ではない。

 大事と些末と。取り違えないことです。

 

最後に全員で初発刀をそろい抜き。

はい、よくできました。

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定刻より、ほんの少しだけ早く稽古終了。

 

体験の方がお越しになると、皆さんの気持ちもいつもとは違い?

お手本を見せたり、お世話をしたり。

かっこをつけて、失敗したり。。。

とても、良い稽古になったのではないかと思います。

 

ヨコスカさん、とてもまじめな方でした。

稽古をすれば、すぐに上達されることかと思います。

ただ、ご自宅がずいぶんと遠方でいらっしゃいますよねえ。。。

最寄駅から横浜まで30分、あざみ野までさらに30分。

歩きも含めた往復時間は2時間半で、稽古時間とほぼ同じくらい。

#私も昔は、たまプラーザから金沢八景まで通ったことがあります。

 横浜市を最北端から最南端へと大縦断。

 たまプラーザ駅 から 金沢八景 - Google マップ

 歩きも含めて、往復3時間以上。稽古自体は1時間ほどだったか。

 もう20年以上、昔のことです。あの頃は若かったなー。

 で、その後は広島に通ったり、佐賀に日帰りしたりして。

 やっていることは、あまり変わらないですね。あは

お越しの際には、ぜひまたご連絡ください。お待ちしています。

 

そんなわけで、花粉とともにお越し?の体験の方との稽古でした。

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帰宅すると、お風呂の準備ができていて。

とくに連絡もしませんでしたが、さすがです。ありがとござます。

お風呂で、ほっと一息。ふー、ごくらくごくらく。。。

 

来週と再来週は、学校行事の都合で稽古なし。

またワックス掛けがありますので、ご協力をお願いします。

 

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