クリスマスイブイブで、今年最後の三連休の初日の土曜。
横浜支部では年内最後の稽古(稽古納め)を行いました。
稽古納めと言っても特段、普段と変わることはなし。
いつもどおりの稽古です。
校門前でカジタさん、ヒカルくん、ハセガワさんと合流。
おおぅ、ハセガワさんお久しぶりです。およそ1か月半ぶり。
また稽古をしましょう。
カギを開けて、明かりをつけて、並んでモップ掛け。
六尺棒を準備して。
そうそう、カジタさんがストーブをお持ちくださいました。
壊れてしまったハセガワさんストーブの代わりです。
お荷物でしょうに、とてもありがたいことです。
さて、稽古開始。
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<澁川一流柔術>
○棒廻し
ヒカルくん、五尺棒を廻してもらいました。
身長よりちょっと長い。でもうん、とくに問題なし。さすがです。
片足ずつ歩くのではなく。
重心を左右の足の真ん中に落ち着けるつもりで。
どっしりと腰を落として動きましょう。
山なりの重心移動ではなく。低いまま水平に動く。
決して、簡単な動作ではありません。稽古あるのみです。
ここで、テヅカさん遅れて到着。ちょうど3か月ぶりですね。
次の六尺棒から参加してもらいました。
○六尺棒表 八本
向かい合って素振り、二人一組で回り稽古。
最初はゆっくり、確認をしながら。
棒の扱い、重心の移動。できていないことは無数にあります。
一つずつ、ゆっくりと確認をしながら稽古をしましょう。
できるようになれば、自然と早く動けるようになります。
速く動けるからと、できているとは限りません。
そこを取り違えることがないように。
足は足で歩き、手は手で棒を振り。そうではなく。
足の移動で体が動くのに連れて棒が動く。
手先で振るのではない。
手先で振ると、棒は速く動いて見えます。
体と同時に動くと、とても遅く見えます。
相対速度でもあるし、人の認識能力の錯覚でもありますね。
どちらが良いかは、もう言うまでもないことでしょう。
でも、それをただ頭でわかっているだけではダメで。
わかったつもりになっているだけではダメで。
それを実践できなければ、なんの意味もありません。
絵に描いた餅はまあ、インテリアとしては意味がある?
でも、武術武道は実践が目的です。できるかどうか。
それが大事なことでしょう。
棒は右手に持って右に立てることが多いですね。
でも、左にも同じように棒があるつもりで。イマジナリー
そして、体の中心にも棒があるつもりで。
右だけに偏ることなく。
常に、三本の柱を立てると良いかと思います。三柱。ヤタガラス
○半棒表 十二本
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
皆は十二本目まで、テヅカさんは九本目まで。
ヒカルくん、相変わらずビシュッと素早い打ち込みです。
左足前でできるともっと良いですね。
カジタさん、とてもいい感じでした。
打ち込みがまっすぐビシュッと。つながっている感じがあります。
でも違う形だと、ときどきまたずれて。
このままの稽古、工夫を望みます。
ハセガワさん、腰が落ちてとても良い感じでした。
久しぶりの稽古です。気合が入っているのかもしれませんね。
毎週同じことを稽古して。同じことを、同じように言われて。
はいはい、わかってますよー。みたいに思っちゃったりなんかして。
そうしてついつい、ただの惰性の稽古になってしまいがちです。
でもケガや病気でしばらくお休みをして。
久しぶりの稽古だと、注意しながら稽古ができて。
それによって一皮むける、なんてこともあったりもします。
やはり、稽古はたとえ休みながらでも続けることが大事ですね。
テヅカさん、六本目までは問題なし。
七~九本目までも、思い出しながらなんとか。
よく頑張りました。また稽古をしましょう。
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<大石神影流剣術>
○構え素振り
真剣、上段、附け、下段、脇中段、車、裏附け
同じ構えを何回か繰り返してから、次の構えを稽古。
深い呼吸に合わせて動きましょう。
裏附けは、普段は左足を出して稽古をしています。
でも、右足を引いても良し。その場で左右を踏み替えても良し。
これしかできない、というのではなく。
あれもこれもできる。でも、普段はこれ。というのだといいですね。
それが修業の深さ、広さにつながるのかもしれません。
素振りは、とにかくまっすぐに振ることです。
正面中央にある細い線をなぞるつもりで。少しも、はみ出さない。
まっすぐに。
○試合口 五本
二人一組で、打太刀と仕太刀。
テヅカさん、久しぶりですがよく覚えていました。
また稽古をしましょう。
試合口五本は、基本の手数。動作も単純です。
でも、正しくできるかどうかは。
きちんと稽古をすれば、いくらでも稽古をすべきことがあります。
逆に、基本だからこそ稽古をすべき。
要点がはっきりしていますから、稽古をしやすいですよね。
裏などは手数が込み入っていますから、体を練るには良いですね。
でも、基本のできていない人がやっても、ただ動いているだけ。
重心の移動には、細心の注意を払いましょう。
上下していないか、左右に傾いていないか。
打つとき、突くとき、受けるとき。
とくに五本目の仕太刀は難しいですね。
腰を落として、どっしりと動きましょう。
摺り足は、足の裏で床をこすることではありません。
床から足を持ち上げて、水平に動かしましょう。
テヅカさん、ここでお帰りに。
お仕事でお忙しく、体調も良くない中、お疲れさまでした。
来年もよろしくお願いします。
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<後半の稽古>
○六尺棒裏 三本
元に立って、掛かり稽古方式で。打方と仕方。
やらないと忘れてしまいますからね。
呼吸と同じ。食事と同じ。睡眠と同じ。
やり貯めておくことはできない。
少量でも、頻繁に稽古することが大事です。
派手な動きになると、つい棒を振り回してしまいがちですね。
でも。棒を振り回すのではなく。体が動くと、棒が連れる。
ただそれだけのことです。
ゆめゆめ、お忘れなきように。
○小太刀 一二三五本目
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
一本目と二本目をセットで。三本目と五本目をセットで。
受けて、左に入る。直接、左に入る。
受けて、右に入る。直接、右に入る。
対になっていますね。おもしろい。
もっとも、技法なんてそんなものかもしれません。
ただ問題は、それを実際に遣えるかどうか。。。
四本目は稽古せず。新年の課題にしましょう。
○二刀 一二本目
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
交叉受けをして、そのまま押し込む。
交叉受けをして、そこから変化する。
対の二本ですね。
剛の中に柔。柔の中に剛。剛柔相済
柔よく強を制し、剛よく柔を断つ
そういうことでしょうか。
三本目以降は、新年の課題ですね。
○陽之裏 五本
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
一本目と二本目は、張り受けが眼目でしょう。
表にもある動作です。でも、できているかどうかは?
遠慮せず、大きく張り受けしましょう。
五本目夜闇は、ヒカルくんとハセガワさんは初めて。
でもすぐにできました。
カジタさんが先頭でお手本をしてくれたからですね。
できる方がお一人いると、教える方も楽で良い。助かります。
裏の後半は、やはり新年の課題にしましょう。
やることが多くて楽しみですね。ふふ
○陽之表 十本
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。
やらなくていいかな。なんて思ったりもしたのですが。
順番は前後しましたが、やはり一通り稽古をしました。
稽古納めですしね。
もうだいぶ長いこと稽古をしている手数です。
それでも、細かなところはまだまだ。
とりあえず、外側はなんとかできあがり?
あとは中身を詰めましょう。パンパンに膨れ上がるまで。
外側がいくら立派でも、中身がスカスカでは困りますものね。
ここでヒカルくん、お腹が痛くなったと。冷えたのでしょうか。
カジタさんと二人で先にお帰りに。
お疲れさまでした。お大事にしてください。
来年もまた稽古をしましょう。
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<無双神伝英信流抜刀兵法>
ということで、居合はハセガワさんとマンツーマン稽古。
最近、マンツーマン稽古が多い?ですね。
マンツーマン稽古は、とても身になるから良いのですが。
○大森流十一本、英信流表十本
左足首はまだ本調子ではないということで、ゆっくり丁寧に。
元より、ゆっくり丁寧な稽古が大事です。
ハセガワさん、普段から慌てて動く傾向があり?
おそらく、あとから動き始めて同時に終わろうとするからでしょう。
そろい抜きだからと、そろえる必要はなし。
もちろん、てんでばらばら勝手に動かれては困ります。
でも、合わせようとしてではなく、結果として合う。
それが大事かと思います。
元より、普段から一緒に稽古をしています。
正しく稽古をしていれば、合わないはずもなし。
常に半呼吸遅れてついてくる。それが正しいのかと思います。
遅れてはいけない!などとは決して思わずに。
待たせてもらって、全然かまいませんので。
なーんてお話をすると、その後はとても良くなりました。
落ち着いた感じですね。居合っぽい。
このまま稽古を続けましょう。
○抜き付け、斬り付け、血震い、納刀
ハセガワさん、二尺七寸で稽古をされています。
最初に購入する刀にしては、かなり長めですね。
二尺八寸をお貸しして、抜いてもらいました。
納刀には少し苦労されていましたが、他はとても良い感じで。
そういえば、ご自身で購入される前にお貸ししていたのでしたね。
樋が入っていて軽いのと、バランスの問題もあるでしょうか。
刀は単純に、長さ重さだけでは比べることはできず。
反りによっても違い、重心の位置によっても違い。
柄の形状でも、大きく変わってきます。
その後、またご自身の刀を遣ってもらいましたが、良い感じでした。
ときに違う刀を遣ってみるのも良い稽古になりますね。
足の調子に配慮して、立ったまま少し稽古。
大森流の血振るいと納刀、英信流の血振るいと納刀。
普段からお伝えしていることですが、みるみる上達されて。
やはりマンツーマン稽古の効果ですね。
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気付くと大幅に定刻の時間を過ぎていて。
居合はいくら時間があっても足りません。
お詫び申し上げると、贅沢な時間でした、とのこと。
お喜びいただけたのであれば、良かったです。
来年もよろしくお願いします。
ハセガワさんに、壊れてしまったストーブを持ち帰っていただきました。
長いこと、大変助かりました。ありがとうございました。
帰宅するとお風呂の準備ができていて。ゆず湯でした。
冬至だからですね。
ゆずの匂いは苦手なのですが、体はとても温まりました。ほっこり
さてさて、これにて今年の稽古も終わりぬ。
来年もまたどうぞよろしくお願いします。
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