稽古納め2018

クリスマスイブイブで、今年最後の三連休の初日の土曜。

横浜支部では年内最後の稽古(稽古納め)を行いました。

稽古納めと言っても特段、普段と変わることはなし。

いつもどおりの稽古です。

 

校門前でカジタさん、ヒカルくん、ハセガワさんと合流。

おおぅ、ハセガワさんお久しぶりです。およそ1か月半ぶり。

また稽古をしましょう。

カギを開けて、明かりをつけて、並んでモップ掛け。

六尺棒を準備して。

そうそう、カジタさんがストーブをお持ちくださいました。

壊れてしまったハセガワさんストーブの代わりです。

お荷物でしょうに、とてもありがたいことです。

 

さて、稽古開始。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 ヒカルくん、五尺棒を廻してもらいました。

 身長よりちょっと長い。でもうん、とくに問題なし。さすがです。

 

 片足ずつ歩くのではなく。

 重心を左右の足の真ん中に落ち着けるつもりで。

 どっしりと腰を落として動きましょう。

 山なりの重心移動ではなく。低いまま水平に動く。

 決して、簡単な動作ではありません。稽古あるのみです。

 

 ここで、テヅカさん遅れて到着。ちょうど3か月ぶりですね。

 次の六尺棒から参加してもらいました。

 

○六尺棒表 八本

 向かい合って素振り、二人一組で回り稽古。

 最初はゆっくり、確認をしながら。

 

 棒の扱い、重心の移動。できていないことは無数にあります。

 一つずつ、ゆっくりと確認をしながら稽古をしましょう。

 できるようになれば、自然と早く動けるようになります。

 速く動けるからと、できているとは限りません。

 そこを取り違えることがないように。

 

 足は足で歩き、手は手で棒を振り。そうではなく。

 足の移動で体が動くのに連れて棒が動く。

 手先で振るのではない。

 手先で振ると、棒は速く動いて見えます。

 体と同時に動くと、とても遅く見えます。

 相対速度でもあるし、人の認識能力の錯覚でもありますね。

 

 どちらが良いかは、もう言うまでもないことでしょう。

 でも、それをただ頭でわかっているだけではダメで。

 わかったつもりになっているだけではダメで。

 それを実践できなければ、なんの意味もありません。

 絵に描いた餅はまあ、インテリアとしては意味がある?

 でも、武術武道は実践が目的です。できるかどうか。

 それが大事なことでしょう。

 

 棒は右手に持って右に立てることが多いですね。

 でも、左にも同じように棒があるつもりで。イマジナリー

 そして、体の中心にも棒があるつもりで。

 右だけに偏ることなく。

 常に、三本の柱を立てると良いかと思います。三柱。ヤタガラス

 

○半棒表 十二本

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 皆は十二本目まで、テヅカさんは九本目まで。

 

 ヒカルくん、相変わらずビシュッと素早い打ち込みです。

 左足前でできるともっと良いですね。

 

 カジタさん、とてもいい感じでした。

 打ち込みがまっすぐビシュッと。つながっている感じがあります。

 でも違う形だと、ときどきまたずれて。

 このままの稽古、工夫を望みます。

 

 ハセガワさん、腰が落ちてとても良い感じでした。

 久しぶりの稽古です。気合が入っているのかもしれませんね。

 毎週同じことを稽古して。同じことを、同じように言われて。

 はいはい、わかってますよー。みたいに思っちゃったりなんかして。

 そうしてついつい、ただの惰性の稽古になってしまいがちです。

 でもケガや病気でしばらくお休みをして。

 久しぶりの稽古だと、注意しながら稽古ができて。

 それによって一皮むける、なんてこともあったりもします。

 やはり、稽古はたとえ休みながらでも続けることが大事ですね。

 

 テヅカさん、六本目までは問題なし。

 七~九本目までも、思い出しながらなんとか。

 よく頑張りました。また稽古をしましょう。

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<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 真剣、上段、附け、下段、脇中段、車、裏附け

 

 同じ構えを何回か繰り返してから、次の構えを稽古。

 深い呼吸に合わせて動きましょう。

 

 裏附けは、普段は左足を出して稽古をしています。

 でも、右足を引いても良し。その場で左右を踏み替えても良し。

 これしかできない、というのではなく。

 あれもこれもできる。でも、普段はこれ。というのだといいですね。

 それが修業の深さ、広さにつながるのかもしれません。

 

 素振りは、とにかくまっすぐに振ることです。

 正面中央にある細い線をなぞるつもりで。少しも、はみ出さない。

 まっすぐに。

 

○試合口 五本

 二人一組で、打太刀と仕太刀。

 

 テヅカさん、久しぶりですがよく覚えていました。

 また稽古をしましょう。

 

 試合口五本は、基本の手数。動作も単純です。

 でも、正しくできるかどうかは。

 きちんと稽古をすれば、いくらでも稽古をすべきことがあります。

 逆に、基本だからこそ稽古をすべき。

 要点がはっきりしていますから、稽古をしやすいですよね。

 裏などは手数が込み入っていますから、体を練るには良いですね。

 でも、基本のできていない人がやっても、ただ動いているだけ。

 

 重心の移動には、細心の注意を払いましょう。

 上下していないか、左右に傾いていないか。

 打つとき、突くとき、受けるとき。

 とくに五本目の仕太刀は難しいですね。

 腰を落として、どっしりと動きましょう。

 

 摺り足は、足の裏で床をこすることではありません。

 床から足を持ち上げて、水平に動かしましょう。

 

テヅカさん、ここでお帰りに。

お仕事でお忙しく、体調も良くない中、お疲れさまでした。

来年もよろしくお願いします。

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<後半の稽古>

 

○六尺棒裏 三本

 元に立って、掛かり稽古方式で。打方と仕方。

 

 やらないと忘れてしまいますからね。

 呼吸と同じ。食事と同じ。睡眠と同じ。

 やり貯めておくことはできない。

 少量でも、頻繁に稽古することが大事です。

 

 派手な動きになると、つい棒を振り回してしまいがちですね。

 でも。棒を振り回すのではなく。体が動くと、棒が連れる。

 ただそれだけのことです。

 ゆめゆめ、お忘れなきように。

 

○小太刀 一二三五本目

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 

 一本目と二本目をセットで。三本目と五本目をセットで。

 受けて、左に入る。直接、左に入る。

 受けて、右に入る。直接、右に入る。

 対になっていますね。おもしろい。

 もっとも、技法なんてそんなものかもしれません。

 ただ問題は、それを実際に遣えるかどうか。。。

 

 四本目は稽古せず。新年の課題にしましょう。

 

○二刀 一二本目

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 

 交叉受けをして、そのまま押し込む。

 交叉受けをして、そこから変化する。

 対の二本ですね。

 剛の中に柔。柔の中に剛。剛柔相済

 柔よく強を制し、剛よく柔を断つ

 そういうことでしょうか。

 

 三本目以降は、新年の課題ですね。

 

○陽之裏 五本

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 

 一本目と二本目は、張り受けが眼目でしょう。

 表にもある動作です。でも、できているかどうかは?

 遠慮せず、大きく張り受けしましょう。

 

 五本目夜闇は、ヒカルくんとハセガワさんは初めて。

 でもすぐにできました。

 カジタさんが先頭でお手本をしてくれたからですね。

 できる方がお一人いると、教える方も楽で良い。助かります。

 

 裏の後半は、やはり新年の課題にしましょう。

 やることが多くて楽しみですね。ふふ

 

○陽之表 十本

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で。

 

 やらなくていいかな。なんて思ったりもしたのですが。

 順番は前後しましたが、やはり一通り稽古をしました。

 稽古納めですしね。

 

 もうだいぶ長いこと稽古をしている手数です。

 それでも、細かなところはまだまだ。

 とりあえず、外側はなんとかできあがり?

 あとは中身を詰めましょう。パンパンに膨れ上がるまで。

 外側がいくら立派でも、中身がスカスカでは困りますものね。

 

ここでヒカルくん、お腹が痛くなったと。冷えたのでしょうか。

カジタさんと二人で先にお帰りに。

お疲れさまでした。お大事にしてください。

来年もまた稽古をしましょう。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

ということで、居合はハセガワさんとマンツーマン稽古。

最近、マンツーマン稽古が多い?ですね。

マンツーマン稽古は、とても身になるから良いのですが。

 

○大森流十一本、英信流表十本

 左足首はまだ本調子ではないということで、ゆっくり丁寧に。

 元より、ゆっくり丁寧な稽古が大事です。

 

 ハセガワさん、普段から慌てて動く傾向があり?

 おそらく、あとから動き始めて同時に終わろうとするからでしょう。

 そろい抜きだからと、そろえる必要はなし。

 もちろん、てんでばらばら勝手に動かれては困ります。

 でも、合わせようとしてではなく、結果として合う。

 それが大事かと思います。

 元より、普段から一緒に稽古をしています。

 正しく稽古をしていれば、合わないはずもなし。

 常に半呼吸遅れてついてくる。それが正しいのかと思います。

 遅れてはいけない!などとは決して思わずに。

 待たせてもらって、全然かまいませんので。

 

 なーんてお話をすると、その後はとても良くなりました。

 落ち着いた感じですね。居合っぽい。

 このまま稽古を続けましょう。

 

○抜き付け、斬り付け、血震い、納刀

 ハセガワさん、二尺七寸で稽古をされています。

 最初に購入する刀にしては、かなり長めですね。

 

 二尺八寸をお貸しして、抜いてもらいました。

 納刀には少し苦労されていましたが、他はとても良い感じで。

 そういえば、ご自身で購入される前にお貸ししていたのでしたね。

 樋が入っていて軽いのと、バランスの問題もあるでしょうか。

 

 刀は単純に、長さ重さだけでは比べることはできず。

 反りによっても違い、重心の位置によっても違い。

 柄の形状でも、大きく変わってきます。

 

 その後、またご自身の刀を遣ってもらいましたが、良い感じでした。

 ときに違う刀を遣ってみるのも良い稽古になりますね。

 

 足の調子に配慮して、立ったまま少し稽古。

 大森流の血振るいと納刀、英信流の血振るいと納刀。

 普段からお伝えしていることですが、みるみる上達されて。

 やはりマンツーマン稽古の効果ですね。

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気付くと大幅に定刻の時間を過ぎていて。

居合はいくら時間があっても足りません。

お詫び申し上げると、贅沢な時間でした、とのこと。

お喜びいただけたのであれば、良かったです。

来年もよろしくお願いします。

 

 

ハセガワさんに、壊れてしまったストーブを持ち帰っていただきました。

長いこと、大変助かりました。ありがとうございました。

 

帰宅するとお風呂の準備ができていて。ゆず湯でした。

冬至だからですね。

ゆずの匂いは苦手なのですが、体はとても温まりました。ほっこり

 

さてさて、これにて今年の稽古も終わりぬ。

来年もまたどうぞよろしくお願いします。

 

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