師走にマンツーマンの稽古

早いもので、もう12月になりました。

4月に職場を異動して、はや6か月以上が経過。

若手ばかりの職場に、ベテラン職員として引っこ抜かれて。

職場環境改善、業務改良、意識改革。。。

やることはてんこ盛りです。

 

問題は相変わらず山盛りですが、それでもだいぶ落ち着いて。

新しい環境にようやっと慣れてきた、というところでしょうか。

少し余裕が出てくると、今まで保留にしてきたことが目について。

自宅のテーブル回りの書類をようやく片付けることができました。

それでも自室の床の上は相変わらず物が平置きされていて。

足の踏み場もありません。らしくないなあ。。。

あ、そうそう。体育館の電気使用料のチェックもしなければ。

会計担当は責任重大です。

相変わらず土日も休む暇がありません。

ハードワークで、稽古と両立されている方には頭が下がります。

 

稽古衣に着替えて家を出ると、外はもう真っ暗で。

冷たい風が肌に染みます。

いくら暖冬とは言え、さすがに上着なしでは無理だったか。

でもまあ、自宅から体育館へは徒歩でほんの5分ほどです。

大丈夫でしょう。

 

いつもより早めに体育館に到着。

カギを開けて、明かりをつけて、一人でモップ掛け。

ほどなく、カジタサン到着。

 今日はお一人かもしれませんねー。

なんてお話をしていると、入口の方から明るい声が。

ユウトくん、マキちゃん、お母さんの到着です。

テヅカさんは今日もお休み。お仕事お疲れ様です。

 

オジサン二人に、子供が二人。おもしろいですね。

古武道の道場ではないみたい。

 

さて、稽古開始です。

------------------------------

<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 立ち方は、前後左右が均等になるように。

 前に乗ったり、後ろに乗ったりしない。

 とくに、膝が内側に入らないように。

 ガニマタになるように意識するくらいでちょうど良いかも?

 

 手はクロスしないよう。

 親指を向かい合わせて持ち、半回転させて持ち。

 廻すことが目的ではありません。ねじらないこと。

 

○六尺棒表 八本

 向かい合って素振り、皆で回り稽古。

 

 マキちゃん、苦労しながらもなんとか八本全部。

 七本目は、棒廻しができないとできないですよね。

 また稽古をしましょう。

 

○半棒表 十二本

 打太刀で元に立って掛かり稽古方式で。

 

 カジタさん、もちろん十二本すべて。

 ユウトくん、指巻棒まで。

 マキちゃん、腰車まで。

 

 人によって、進捗状況は違います。当然です。

 それで良いのでしょう。人それぞれ。自分の稽古をしましょう。

 同じように十二本すべてができたとしても、稽古内容は人それぞれ。

 他者の稽古を観察し、自己の稽古を内省する。

 良いところは見習い、そうでないところは他山の石に。

 なんでも稽古になるものです。

 すべては自分の心掛け次第。

------------------------------

<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 歩幅は広すぎず、狭すぎず。膝が内側に倒れないように。

 腰が正面を向かないように。半身。

 指は握り締めず、手首は柔らかく。

 肘は伸ばさず、脇の下にはタマゴを一つ。

 股関節はくつろげ、膝も曲げ、足首も柔らかく。

 足の裏は床にべったりと。

 腕の動きは、肩を中心とせず。肚を中心に。呼吸に乗せる。

 エトセトラエトセトラ。。。

 

○試合口 五本

 二人一組で打太刀と仕太刀。回り稽古で。

 

 ユウトくん、マキちゃん。気合が小さめのお二人です。

 カジタさんをお相手に示範してみせると、次は少し大きな声に。

 うん、いい感じです。

 気合も大事ですね。場合によっては、下手な業を凌駕するかも?

 

ユウトくん、マキちゃん、ここでお母さんのお迎えでお帰りに。

体育館は風でガタガタと揺れていました。

外はさぞや寒いことでしょう。お気を付けてお帰りください。

 

さて、ということで。

後半はカジタさんとマンツーマン稽古です。

冬の体育館にオジサンが二人。古武道の稽古。

うん、いかにも!という感じでしょうかね。

 

○六尺棒裏 三本

 いったん戻って、六尺棒の裏。

 二人で打方と仕方を交代して、軽く通しました。

 

 形は、やらないと忘れてしまいますし、やれば上達します。

 稽古は繰り返し、積み重ねです。

 毎日忙しくても、ごはんを食べないことがないように。

 眠らないことがないように。呼吸をしないことがないように。

 稽古を、いかに日常とするか。

 修業とするには、それが最も大事なことかと思います。

 倦まず弛まず。

 

○陽之表 十本

 打太刀と仕太刀。

 横から見るのと、実際に組むのではまた違うでしょう。

 

○陽之裏 五本

 打太刀と仕太刀。

 五本目を少し確認。あとは大丈夫でしょう。

 

○小太刀 五本

 さて、せっかくだから小太刀でも。と思って小太刀を出すと。

 カジタさん、同じようにいそいそと小太刀を用意されて。

 あら、ご用意されていた? とくに言っていなかったのですが。

 普段からお持ちなのか、なんとなく予期していたのか。

 いずれにしろ、良い心掛けですね。

 もちろん、無駄に荷物を増やすことはありませんが。

 懐剣と鎖鎌と小棒と、、、なんて言い出すとキリがありません。

 

打太刀と仕太刀。一本目から五本目まで順番に。

 

一本目

 とてもお上手でした。

 しばらく稽古していなかったのですけれどもね。

 とても自然な動きで、違和感なし。するっと崩されました。

 ご自宅でご自分で稽古されていたのでしょうか。

 

 私も動けるようになったのは、独り稽古を繰り返してから。

 相手を付けていると、どうしても相手に気を取られてしまいます。

 相手を斬ろう、受けよう、崩そう、、、となってしまいがち。

 相手がいなければ、純粋に自分の動きに集中ができる。

 居合を一人で稽古するのも、そういう意味があるのでしょう。

 であれば、居合に限らず、剣術に限らず、柔術に限らず。

 相手を付けずに稽古をするのは、有効な方法なのかと思います。

 それから、その動きが正しいかどうか、相手を付けて確認する。

 それが大事なのかと思います。

 相手を付けずにただ動いているだけでは、逆に不十分でしょう。

 

二本目

 やはりお上手でした。

 打太刀に遅れず、同時に斬ることができていました。

 間と拍子ですね。

 

三本目

 請け止めがいまひとつ?

 遠慮せず、きっちりと請け止めましょう。

 

四本目

 なんとなく説明はしていましたが。稽古は初めて。

 仕太刀を示範しようにも、打太刀ができなければやりようもなく。

 打太刀を示範しようにも、仕太刀ができなければやりようなし。

 うん、もどかしい。ニワトリとタマゴですね。

 それでも少しずつ少しずつ、交代しながら繰り返し。

 なんとか形になりました。また皆さんと稽古をしましょう。

 

五本目

 うん、いい感じです。

 二本目と対の手数ですね。左右への入り身。

 対ではあるけれど、左右対称ではなし。

 打太刀は右手右足が前。仕太刀は右片手に小太刀。

 まったくの左右対称ではありません。

 違うことを同じように遣う。おもしろいですよね。

 

小太刀は五本だけですか?とカジタさん。はい、そうです。

小太刀は、五本もあれば十分かと思います。多いくらい?

小太刀がメインの流派ではありませんからね。

日本剣道形も、太刀七本、小太刀三本です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/日本剣道形

 

○二刀 五本

 打太刀と仕太刀。一本目から五本目まで順番に。

 

一本目

 うん、いい感じです。

 入りが良い。躊躇せず、自分から入る。止まらない。清風

 

二本目

 いい感じです。ほとんどスムーズでした。

 でもまだ多少は引っ掛かる感じあり? 要稽古ですね。

 

三本目

 初めての稽古? 説明する方も、口頭での説明は少し混乱して。

 あれ右足だっけ?左足だっけ?みたいな。

 示範自体は問題ないのですけれどもね。

 いつもはとくに考えなしに動いているということかと思います。

 手順自体はとてもシンプル。説明するほどのこともありません。

 

四本目

 二刀の最難関でしょうか。打太刀も仕太刀も難しい。

 そしてそれを初めての相手と稽古するのは、さらに。

 四本目が難しいのは、小太刀と同じ。

 小太刀と二刀がなんだか同じような構成なのは、わざとなのか。

 やはり交代を繰り返しながら、少しずつ稽古して。

 なんとか形にはなりました。ゆっくり、ゆっくり。

 

五本目

 ツーステップのシンプルな手数。

 動作としても、難しい動きがあるわけでもなし。

 それでも、苦労して。うん、難しいですね。二刀だから?

 考えなしに動ければ、そんなこともないのでしょうか。

 

小太刀と二刀も、いずれまた皆で稽古をしましょう。

------------------------------

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流十一本、英信流表十本

 向かい合ってそろい抜き。

 左足は相変わらず痛みましたが、ゆっくりなんとか。

 

 時間もあるし、さっと通して奥でも稽古してみようかと思いきや。

 大森流と英信流表で30分ほど掛かりました。

 たしかに少し丁寧に稽古しましたしね。

 奥はまた今度にしましょう。

------------------------------

定刻通りに稽古終了。

外に出ると、かなり肌寒く感じました。

皆さんも稽古の行き帰りで風邪を引いたりしないよう。

暖かい服装でお越しください。

 

来週12/8(土)は佐賀県小城市に行ってきます。

参加可能な方は、自主稽古をお願いします。

 

再来週12/15(土)は、体育館が使えないので稽古なしです。

 

再々来週12/22(土)は、年内最後の稽古になります。

皆さんの参加をお待ちしています。

 

<<前の日記:最後の稽古

 

>>次の日記:自主稽古 2018/12/08