最後の稽古

土曜の朝は、痛む足を引きずりながら出勤して、お昼過ぎまで仕事。

帰宅して、掃除機を掛けて。夕方までゴロゴロと。

 

痛む足を引きずって、体育館に到着。

カジタさん、ヒカルくん、ショウタロウくんの三人でモップ掛け。

もちろん六尺棒も準備されていて。

事前に準備をしてくれるので、スムーズに稽古が始められます。

いつもありがたいことです。

 

さて、稽古開始。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

 ショウタロウくん、お上手です。

 一歩で一回転。進んで、退いて。くるくるくる。

 

 ヒカルくん、もちろんお上手。

 以前は三尺棒を廻していたのを、四尺棒に換えました。

 もう、五尺棒でも良いかもしれませんね。

 

 カジタサン、突きの動作なども取り入れて。

 一歩で一動作。進んで、退いて。

 腕を遣わないことです。体の進退に合わせる。

 体の進退で、棒が動く。ただそれだけです。

 

○六尺棒表 八本

 向かい合って素振り、二人一組で回り稽古。

 四人でカンカン、ビシュッといい感じです。

 

○六尺棒裏 三本

 打方で元に立って掛かり稽古方式で。

 

 ショウタロウくん、初めてですが、お上手でした。

 さすがです。

 

○半棒表 十二本

 打太刀で元に立って掛かり稽古方式で。

 三本ずつ4セットで十二本。

 

 ショウタロウくん、問題なし。覚えが良いですよね。

 打ち込みも思い切りがあって良いです。

 

 ヒカルくん、三尺棒ではもう短い?

 でも四尺棒ではちょっと長いんですよねえ。。。

 難しいところです。

 

 カジタサン、なんだかいつもとちょっと様子が違い。

 打ち込みが遠慮されていた?

 きっとあれこれと試行錯誤されているのでしょうね。

 指摘だけして。もう少し様子を見ることに。

 道草や回り道は、悪いどころか大事なことです。

 決して、咎めはしません。

 もちろん、道をそれていれば注意をしますのでご安心を。

 

<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 歩幅にも注意を。狭すぎても、広すぎてもダメ。

 土台が歪んでいては、その上も歪んでしまいます。

 無理なく、自然な歩幅で立ちましょう。

 

○試合口 五本

 二人一組で打太刀と仕太刀。

 

 一本目は基本。表

 二本目は基本。裏

 三本目は唯一、自分から。

 四本目は唯一、片手突き。

 五本目は唯一、左足前。

 

 ある意味、この五本さえできれば良い?

 試合のための手数と言えるでしょうか。

 最初に習う手数のグループ。

 

 最後の方で習う天狗抄は、ある意味、試合口に似ています。

 それでも、試合口とはまた違う意味があり。

 大石神影流剣術の体系ですね。

 無双神伝英信流抜刀兵法の体系の考え方とも違い。

 澁川一流柔術の体系の考え方とも違う。

 流派の体系って、おもしろいですね。

 

ショウタロウくん、ここでお母さんのお迎えでお帰りに。

そして、冬になったのでまたしばらくお休みです。

次はまた、4月になってから。

その間、袴はきちんとたたんで保管をしておきましょう。

襞がよれたり、なくなったりしてしまわないように。

着付けや片づけも、大事な稽古の一つですので。

ではまた、来春に。

 

○陽之表 十本

 カジタサンとヒカルくんのペアで、打太刀と仕太刀。

 

 それを横から見て、逐一アドバイス。

 二人だけの稽古なので、遠慮せずにあれこれと。

 かなり細かくお教えすることができました。

 

○陽之裏 一本目から五本目

 同じく二人で組んでもらって、横からあれこれと。

 

 裏の一本目と二本目は、以前にも稽古をしていました。

 またすぐに思い出すかと思いきや、あにはからんや。

 なんだか皆さん、苦労をされています。

 その後もあれこれと稽古をして、逆に混乱をしたか。

 

 覚えた形が増えてくると、だんだん混乱してくる?

 いやいや。逆に、だんだんと共通項が見えてきて。

 そうか、この流派はこういう考え方なのか。

 ああ、あれとこれは同じか!

 みたいな発見が次々と出てくるはず。

 なので逆に、覚えることも減るのではないでしょうか。

 逐一暗記せずとも、原則から演繹することができる。

 それができるようになれば、しめたものです。

 ある意味、流派が身に付いた、と言えるかもしれませんね。

 そうなるように、どんどん稽古をしましょう。

 頭と心と体をほぐす。自由に動けるように。

 

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流十一本、英信流表十本

 カジタさん、ヒカルくんに抜いてもらって、それをチェック。

#自分が抜かないのは、足が痛くて座るのがきついからです。

 痛みで歪んだ形をお見せするのは、悪影響というものでしょう。

 とは言え、途中途中ではヨイショと座ってから抜いたりもして。

 

 稽古はお二人だけで、時間もあって。

 おかげで、細かくアドバイスすることができました。

 

 これは難しいかなと思って、カジタさんに向かってアドバイス。

 ふと見ると、ヒカルくんが近くにきて熱心に聞いています。

 うん、これは失礼をしました。同じようにお伝えするべきでしたね。

 相手を区別してはいけない。しきりに反省しました。

 

 お教えしたのは、納刀や運剣などの基礎、基本ばかり。

 でも、これが大事なんですよね。

 素抜き抜刀術としては、大森流と英信流表。

 これでほぼ一通りの感はあります。英信流奥をのぞいて。

 新しい形を覚えるのではなく、ここから中身を詰めていく。

 そんな稽古も大事かと思います。

 浪返みたいな地味な形は、レベルが如実に表れますね。

 基礎、基本ができているかどうか。誤魔化しが利きません。

 

 とか言いながら。

 奥を稽古すると、いろいろと気づきもあるものです。

 大森流にもフィードバックすることができます。

 いずれ、奥もお伝えするかもしれないですね。うふ

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定刻を少し過ぎて、稽古終了。

なかなか冷え込みが厳しく、合間にはストーブで暖を取りました。

#風邪でお休み中のハセガワさん、ストーブありがとござます!

 

オーガストさん、今月いっぱいで退会になりました。

事前に連絡があって、日本でいろいろやりたいことがあるからと。

今日が最後の稽古の予定でしたが、アクシデントがありお休みに。

残念な最後の稽古になりました。

 

これも出雲大社におわします大国主大神の御心でしょうか。

 

また新しい出会いがあると良いですね。

 

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