特別な稽古

高知からなんとか帰宅した翌日の月曜は昇任研修でした。

朝から関内へ行って、一日研修。ふー、やれやれ。。。

研修が終わった足で、そのまま九段下の櫻屋さんへ。

台風5号の影響で、夜は雨との予報は承知の上。

でも、他に行ける日がないのです。

最近不足気味な六尺棒、子供用木刀、鍔などを買い込んで。

ポツポツと雨が降り始める中を帰宅して。

なんとか、大事な道具を濡らさずに済みました。

 

火水木は普通に仕事。

金曜は祝日でお休みでしたが、朝から公立私立合同高校説明会へ。

勝手もわからず、人の波に流されながら、あちらこちらへと。

ほんの1時間ほどでしたが、三人ともぐったり。。。

帰宅して、夜まで皆でごろごろしました。

 

なんだか曜日の感覚がすっかりおかしくなった土曜は。

朝からまた関内へ。関内ホールで、三人でバレエの観覧です。

https://www.impres-tokyo.com/kiev-classic-ballet2017

でもまあ、純粋にバレエを楽しむというよりは。

文化としてのバレエ、武道との違い、組織運営、技術的な観点、

なんてことを考えながらの観覧となりました。

 

帰宅して、またまた大量の棒に刀に木刀を準備して。。。

そんな中。例によって、皆さんからメールあり。

カジタさん、テヅカさん、タガワさんお休み。

オーガストさん、急な用事で一時帰国のため来れないとのこと。

見学希望だった3歳の男の子、夏風邪で来れないとのこと。

あらまあ。

→ということで、スペシャルゲストはなしになりました。

#一部では、スペゲは名古屋西支部長のことと思われていたようです。

 期待されてますね。>名古屋西支部長

大量に用意していた道具は、けっきょくほとんど不要となり。

有能な美人秘書に荷物持ちをお願いしていましたが、それもなしに。

身軽に気軽に自分の居合刀、木刀、棒だけ持つことに。

あ、そうそう。それから高知のお土産のお菓子もでした。

 

いつもどおり、体育館に到着。

ハセガワさん、リオンちゃん、ユウトくん、マキちゃん、

ショウタロウくんの5人の姿あり。

 

お休み:

カジタさん、ヒカルくん、タガワさん、テヅカさん、

タカマサくん、ノブフミくん、コウジくん

#夏休みですからね。

 

さて、いつもより少し少なめの人数で稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

皆さん器用に廻していました。

親指を向かい合わせて持つ。下に持ち替える。腰を落とす。

下から上、下から上。。。

 

○六尺棒

表一本目から三本目を素振り、角に立って回り稽古。

三本の違いをきちんと区別しましょう。

棒合とは言うけれど。

棒と棒を合わせようとするのではなく。きちんと打ち合いましょう。

相手が打ってくるのを待っていてはいけない。自分から打つ。

突きは、しゃくり上げるようなことのないように。まっすぐ。

 

○半棒

表一本目から三本目を打太刀で元に立って掛かり稽古方式で。

ショウタロウくん、ユウトくん、マキちゃんの三人。

形名を言うと、きちんとできました。三本続けてでも大丈夫。

指棒と引棒をきちんと区別しましょう。

斜めに受けるか、横に躱すか。対になる二本です。

 

ハセガワさんとリオンちゃんは、出雲大社奉納演武五本の稽古。

立会、指棒、大拂、提棒、右流裏。

最初に皆の前で、ハセガワさんに半棒を示範してもらいました。

ハセガワさんは奉納演武では打太刀です。

でも半棒をすることで、横浜支部長の打太刀を受けて覚える。

そういう狙いです。うん、ややこしい。

演武にしろ、形の稽古にしろ、打太刀が大事です。

打太刀を覚えるには、打太刀を受けること。

そうして身をもって覚える。それが大事かと思います。

最後に、皆の前でリオンちゃんに五本演武をしてもらいました。

気の入った、とても良い演武でした。

これも打太刀が良かったから?

もちろん、半棒が良いのが前提ですね。

リオンちゃん、用事でまる1か月ほど稽古ができず。

少し心配していましたが、杞憂だったようです。よかったよかった。

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<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

初心者三人が前列、上級者二人が後列。

六尺棒と半棒を少し早めに切り上げたので、時間に少し余裕あり。

いつもより少しゆっくりめに稽古をしました。

 

うん、やはり前列と後列では、格段の差がありますね。

もちろん、そうでなければ困りますが。。。

剣を所定の位置に動かす、ただそれだけのこと。

でも、それが難しい。

各地で剣術の演武と体験を行うと、ことさらにそれを痛感します。

素人さん、なかなかどの構え一つ取ってもまともにはできません。

そりゃ、そうですよね。

それが素人と経験者の違いということなのでしょう。

稽古は、積み重ねです。

今はできなくても、そのうちできるようになり。

今は下手でも、そのうち上手になり。

そういうことかと思います。

 

進みながら表面、裏面、正面を打つ素振りも稽古しました。

うん、これも人それぞれですね。自由で面白い。

また稽古しましょう。

 

○試合口

一本目と二本目を、打太刀で元に立って掛かり稽古方式で。

首を振って避けるのではなく、きちんと剣で請けること。

張って、一歩出ながら顔を突く。正確に。

 

マキちゃん、久しぶりですがお上手でした。

男の子は、元気が良い。

女の子は、合わせるのが上手。

そんな印象があります。

相手との協調性。気結び。そんなものも武道では重要視されます。

とても、大事なことの一つです。

 

ハセガワさんとリオンちゃんは、出雲大社奉納演武五本を稽古。

繰り返すも良し、打太刀と仕太刀を交代するも良し。

稽古の仕方も、自分で考えられなければなりません。

 

ここで7時15分。

ユウトくん、マキちゃんはお母さんとお帰りに。

今回はお母さん、最初からずっと見学されていました。

お疲れさまでした。

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<澁川一流柔術>

 

○履形 礼式、裏投、巻返、返投、捻付

礼式は、マットの外で二人一組で。

他の形は、マットの上で掛かり稽古方式で。

 

受けの動きも大事です。きちんと履形の受けの動きを。

拳の握り方、間合い、タイミング、体勢、狙う場所、などなど。

受けが正しくなければ、捕りが正しい稽古をできるはずもなし。

 

礼式

相手を押すことばかりを考えず。

一つ一つの動作をきちんと稽古しましょう。

間を切って、反対の手を差し込み、引き寄せ、背を撫で、押す。

区切った動きは厳禁です。

でも、ダラダラとしまりがないのもダメ。

動作の意味を考えて。あわてて結果だけを求めずに。

一つ一つの動作を大事に。

 

裏投

皆さんどうしても、右手が首に行かず、胸に当ててしまう。

毎回毎回、指摘してもダメ。

きっと、遠慮されているのでしょうね。

でもこれは便宜上、投げの形にしているだけで。本当は、、、。

なんてしつこく説明すると、ようやく通じたようで。

皆さん、なんとか首に手を当てることができるようになりました。

胸に手を当てて投げる/倒すのなら、別の形があります。

裏投は、首に手を当てなければ意味がない。

決められた形は、きちんと決められた形の通りに稽古を。

応用変化はまた別で稽古しましょう。

 

巻返

小さく返すことがポイントです。

相手の腕そのものを軸にして、蔦や蛇が巻き付くように。

螺旋に巻き付く動きで、相手の腕を返す。

その動きで、相手がうつ伏せに制される。

大きな動きは、派手で見栄えがするかもしれません。

でもそれはつまり、役に立たないということかもしれません。

技は、人に見せるものではなし。

掛けられた相手にだけ通じれば良いのです。

あるいは、掛けられた相手にさえ、なにをされたかわからない。

それが本当の技かと思います。

人に見せるのが目的のバレエとは違うところでしょう。

 

返投

裏投と同じですね。当てる手が、首ではなくて手になるだけ。

大きく返そうとせず。小さくコンパクトに。中心を攻める。

 

捻付

前に出て留める動き。

見てから反射的に動くのではなく、相手の心を読む。

それも履形の大事な稽古の一つ。

最初の形のグループから、極意を稽古しているようなものです。

とても、難しい。

だからこそ、初心のうちから稽古を。

最初からきちんと稽古している人と、そうでない人と。

数年後には、はっきっりと差が出ることでしょう。

ほんのわずかなズレであっても、延長すれば大きく開くように。

最初から、目標は正しく定めるべきです。

 

ここで7時30分。

ショウタロウくん、お母さんのお迎えでお帰りです。

お疲れさまでした。

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<特別稽古>

残ったのは、ハセガワさんとリオンちゃんのお二人だけ。

出雲大社奉納演武に参加されるお二人です。

そして、上級者の二人。

最近、新しい方が一気に増えました。

それは良いことなのですが、古い方の稽古をなかなか見れなくて。

せっかくのチャンスです。

みっちりと稽古をしましょう。

 

○試合口五本 打太刀:ハセガワさん、仕太刀:リオンちゃん

一つ一つチェックして。

習い始めの初心者と同じでは困ります。

1年2年と稽古して、先の形も稽古して。

うん、やはり初心者とは違う。そうでなければ。

でも、なにが違う? なんとなく違うだけ?

ただ形に慣れただけ。。。それでは困りますね。

正しい理合を再現できている。それこそが大事なのでしょう。

 

請けて、張り、突く。

五本中三本は、ただそれだけ。それができているかどうか。

左右、高低、諸手片手。その違いです。でも同じように。

 

特殊なのは三本目。決められた手順をただなぞるのではなく。

正しい理合で動く。それが大事。

形稽古のための稽古ではなく。自由に動けるための稽古。

そうありたいですね。

 

そして五本目。正しく、受け流しができるかどうか。

約束稽古ならどうとでも。

でも、本気で打ち込んできた相手の打ち込みを受け流せるかどうか。

木刀ならできても、刃引きでは? 真剣では?

そう考えれば、どう稽古をすべきかも自ずとわかるかもしれません。

 

打太刀は、とても大事です。

それなりの打太刀が相手では、演武もそれなりにしかなりません。

打太刀が良ければ、仕太刀がどうでもそれなりの演武になるものです。

良い打太刀と良い仕太刀。そして、良い演武。

そうありたいですよね。

 

○履形五本 受け:ハセガワさん、捕り:リオンちゃん

一つ一つチェックして。

最後に五本、通してもらいました。

うん、とても良い演武でした。気が入って、凛として。

 

リオンちゃん、久しぶりの稽古で。

最近ずっと忙しくて、お疲れで。

もう体力の限界、集中力の限界?

それでも、きちんと五本を演武することができました。

それが、本当でしょう。

ベストコンディションでの発表会。

そうではなくて。

どんなときでも、いつもと同じように動けるように。

他のことはできなくても、形はできるように。

そうありたいですよね。

よくがんばりました。

 

まずは、受けが正しい間と間合いを。そして、気合を。

捕りは、それに導かれて良い形を演じることができます。

受けは、とても大事です。

 

さてさて、ここで8時30分。

今回は、居合の稽古はなし。また今度にしましょう。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

稽古せず。

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今回は、剣術と柔術と、とても良い稽古をしたと思います。

それは、マンツーマンの稽古だから? 久しぶりの稽古だから?

日程が差し迫った演武のための稽古だから?

 

いずれもそうかもしれません。でも、それだけではなくて。

日頃、きちんと稽古していた、というなによりの証拠でしょう。

普段きちんと稽古をしていない人には、なにを言っても通じません。

たとえマンツーマンであろうが、いくら手間を掛けようが。

普段の稽古量が、質の転化を招く。そういうことかと思います。

最近、教えてもらえない。見てもらえない。

そうではなくて。

日頃の稽古の積み重ね。それがあるからこそ、たまの指導が活きる。

そういうことかと思います。

初心者から中級者への転換。とても大事なことです。

さて、では上級者の稽古とは?

決して、特別な稽古などではなく。それが普通の稽古なのでしょう。

そして、求められる稽古なのでしょう。

 

来週も?通常通りの稽古です。

 

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