またまた体験者(しかも二人)

いつもどおり、大量の棒と刀をかついで体育館へ。

カジタさん、ハセガワさん、ヒカルくん、御三人の姿あり。

仲良く四人でモップ掛け。

#リオンちゃんお休み。

 タガワさん、テヅカさん、ユウトくん、マキちゃんもお休み。

 タカマサくんは、あとから柔術の稽古だけ参加予定。

 前回体験に来られた男の子は、6月から入会とのことです。

 

六尺棒と半棒と木刀をいつもより多めに準備して。

カギと携帯を持って校門へ。

門のカギは開いていましたが、足元のロックが掛かっていて。

うん、これ。知らない人は、開けられないんですよね。。。

グランドを利用していたサッカーの皆さん。

カギは閉めずにおいてくれたけれども、、、というところでしょうか。

ロックを外して、少しだけ開けて。

 

体育館に戻ろうとした矢先、携帯に着信あり。

知らないナンバーです。普段なら出ませんが、迷わず応答。

予想にたがわず、体験希望の方でした。

門が開いておらず、学校をぐるっと一周しているとのこと。

正門は西側ですよーとお伝えして、お戻りいただくことに。

ほどなく合流できました。ご挨拶して、体育館へ。

25歳の男性と、その奥様。ご夫婦で体験希望です。いいですね!

 

古参メンバー三人と体験者お二人。おもしろい組み合わせです。

さて、稽古開始。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

体験のお二人には、六尺の長さの軽い棒をお渡しして。

下から上に払い上げる。一歩ずつ進みながら。

体の左右を入れ替えると回転が逆になるのはお約束。

棒に軽く手を添えて、正しい回転を導きます。

ご主人、すぐにできるようになりました。器用ですね。

奥様、少し時間が掛かりましたが、ほどなくできるように。

素晴らしい。二人とも、才能があるかも?

 

○六尺棒

表一本目を全員で素振り。向かい合って棒合。

 

右手で真ん中を持って、体の正面に立てる。

右手右足を後ろに引いて。

棒の上端を持って、一歩踏み込みながら打ち込む。

手を換えて、もう一度打ち込む。

右手右足を後ろに引いて。

突き。えいっ!

 

体験のお二人。すぐにできるようになりました。

いいですね。

身長と同じかそれ以上の長さの棒。普段は使うことはないでしょう。

良い運動になるかと思います。

 

○半棒

表一本目~四本目を順番に示範して、掛かり稽古方式で。

 

体験のお二人には、四尺の長さの軽い棒をお渡しして。

掛かり稽古方式ですから、最後に並んでもらい。

一番弟子ヒカルくん、カジタさん、ハセガワさんがお手本。

いきなりやらされるわけではなし。

延々と待たされるわけでもなし。

ちょうど良い感じですね。

 

体験のお二人、がんばってやっていらっしゃいました。

六尺棒に比べれば短いから、使うのは簡単?

そんなこともないですね。

六尺棒には六尺棒の遣い方、半棒には半棒の遣い方があります。

それにしても。

表十二本のうち、最初の四本。一気に三分の一ですね。

たいしたものです。

最初の数本ができれば、あとは簡単かもしれません。

自分の世界に閉じこもらず。相手との関係性が大事です。

常に相手に注意を。

 

ちょっと休憩して、水分補給。今日は暑い。。。

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<大石神影流剣術>

ご主人には大石神影流剣術の木刀。刃長二尺八寸二分。

奥様には定寸の木刀。刃長二尺四寸。小柄で、きゃしゃな方です。

 

○構え素振り

真剣(中段)、上段、附け、下段、脇中段、車、裏附け。

呼吸に合わせて一通り。

 

ご主人、なかなかサマになっていますね。少し手直し。

奥様、本当に初心者でいらっしゃいますね。よくわかります。

中段の構えができないと、他の構えも難しい。

どんな構えになったとしても、基本になるのは中段。

中段が基準になる。

中段を直すと、他の構えもよくなる。

そんな感じでした。

 

素振りは、とにかくまっすぐに振ることです。

でも、どうやって?

それを考えるのが稽古なのかもしれませんね。

 

○試合口

一本目だけ示範して、掛かり稽古方式で。

 

上級者三人、まだまだですね。

請けて、張って、突く。ただそれだけです。

基礎基本をどこまで追求できるか。

ただ形をなぞればそれで良いというものではなし。

数学の世界ではなく。

物理の世界です。

 

体験のお二人、がんばっていらっしゃいました。

やっぱり剣術なら、えいっと打ち込みたいところですよね。

でも、ウチの流派の一本目は突きなんですよ~。

なんてお伝えしました。

 

ここでタカマサくんご到着。次の柔術から参加です。

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<澁川一流柔術>

 

○吉掛

礼式、裏投、巻返

 

履形の礼式から稽古するのが正式です。でもまあ、体験ですし。

吉掛は、初心者にも稽古しやすいような気がします。

肩を押す。攻撃する側も、イメージしやすいですね。

捌く方も、相手の攻撃を捌きやすいかと思います。

 

礼式は、マットの外で。

争わない理念を表しています。大事な一本目です。

受けは、押されたら押された分だけ下がること。

勝手に余計に下がったり、抵抗したりしない。

感受性を磨きましょう。

それから、自分の体勢を崩さないこと。

まっすぐのまま動く。崩されないために、下がる。

そういうことかと思います。

 

裏投は、マットの上で。

受け身の稽古も兼ねています。

ケガをしないよう、ゆっくりていねいに稽古をしましょう。

振り回すのではなく、押し倒すのではなく。その場に落とす。

大事な一本です。

 

巻返は、相手を前に押さえる。それとも、抑える?

ちょっと難しい形ですね。

手首を握ったり、肘で肘を押さえたり。

そんな即物的な発想では、いつまでたってもできないかも。

ヘビが巻き付くように。タコが密着するように。

巻きながら返す。だから巻き返し。

腕押さえ、ではありません。

振り回すのではなく。その場に固める。

大事な一本です。

 

30分ほどで、稽古したのは三本だけ。

掛かり稽古方式です。密度が濃かったか、薄かったか。

それは、その人それぞれかもしれませんね。

 

ここでタカマサくんはお帰りに。お疲れ様でした。

よければぜひまたどうぞ。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流十一本、英信流表一~三本目

体験のお二人には見学してもらって、全員でそろい抜き。

 

英信流は久しぶり。

表の三本は、居合のエッセンスが凝縮されていますね。基本の三本。

抜いて、斬って、納める。ただそれだけ。

でも、稽古すべき内容はいくらでも。

手順を覚えて、それで終わり。ではありません。

 

抜いている間は、とくに何も言わず。

終わってから、各人に一言二言アドバイス。

それから、各自で復習をしてもらうことに。

 

切っ先をもう少し高く、とか。目線を上げて、とか。

そんな簡単なことばかりではなし。

日本語はもちろんわかります。でも、それってどういう意味?

本当にわかっているのか、どうか。

わかっていれば、できるはずですよね。

できていないということは、わかっていないということ。

簡単な言葉。でも、意味は深い。

よくよく考えて、稽古をしましょう。

考えることが大事です。

浅い理解ではなく。深い理解を。

耳で聞いて、頭で理解するのではなく。

内からの理解を。百錬自得

 

さてさて、お待たせしました。体験のお二人。

再び、木刀をお渡しして。

刀を左腰に置いて、正座して。

右足を踏み込みながら抜き付け、諸手で斬撃。

血振るいしながら立ち上がり、左右の足を踏み替えて、納刀。

無双神伝英信流抜刀兵法のうち大森流の一本目、初発刀です。

居合の一本目。抜いて、斬って、納める。

しばらく、ご一緒に繰り返しました。

楽しんでいただけでしょうか。

 

最後に上級者にもう一度、初発刀を抜いてもらい。

お手本になっていたら良いですね。

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8時30分に稽古終了。

体験のお二人に簡単にご説明。

入会されるようであれば、またご連絡をお願いしました。

 

貫汪館では、剣術、柔術、居合の三流派を稽古しています。

 剣術は、ちょっと独特?

 柔術は、徒手、棒、その他いろいろ。

 居合は、素抜き抜刀術、剣術、柔術の三要素。

いわゆる「居合道」をご希望の方には、合わないかもしれませんね。

もしもご一緒に稽古ができれば、うれしいことです。

 

来週も通常通りの稽古です。

暑い日が続きます。水分のご用意をお忘れなく。

 

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