本部道場特別稽古

廿日市天満宮奉納演武の前日、本部道場で特別稽古がありました。

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金曜の夜から広島へ前泊。

刀袋に二尺八寸の居合刀、竹刀ケースに大石神影流木刀、定寸の鞘木刀、脇差、懐剣。刀類を一通り。重くて肩にズッシリ。

棒がないだけマシですね。

 

奉納演武用の紋付、襦袢、柔術用の白稽古着、居合用の黒稽古着、

角帯に黒帯、白足袋に黒足袋、雪駄。二泊三日ですから下着類も多く。

いつも大きなリュックを使っていますが、それでも入りきらず。

久しぶりにキャリーケースです。

 

金曜は仕事の予定が立たず、新幹線は予約ができず。

仕事は幸い少し早めに切り上げることができて、駆け込みました。

金曜の夕方に窓側、通路側の席が空いているわけもなし。

三人掛けの真ん中です。

キャリーは荷棚に乗せて。さて、刀類をどうするか。

しばらくそのまま抱えていましたが、やっぱりキツイ。。。

試しに、座席のテーブルを倒してその間に挟んでみました。

おおっ、いい感じ。目は離せないけれど、手は離せる。うん、楽ちん。

仕事帰り/出張のサラリーマンに囲まれて、一眠り。ぐー

23時前に宮内串戸に到着。

いつもどおり温泉で疲れを癒しました。

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土曜の午前中は、佐伯警察署の道場で特別稽古です。

館長のご指導のもと、本部道場の門人の方と稽古。

途中から、名古屋西支部長、久留米支部長も合流されました。

 

六尺棒

まずは、棒を体の前に立てるところからダメ出しをされて。

手で置くのではなく。

棒と肚をひとつにつなげて、全身を弛めることで置く。

しばらく繰り返しました。

 

棒廻しは、歩を進めることが難しい。

そけい部を弛めるのは当然として、膝と足首を柔らかく。

後ろ足で蹴らない。前足の膝を沈めるつもりで。

 

六尺棒表

体を一文字に開くこと。

手で打つのではない。肩と肘を沈めて、肚で。

打ちも突きも、体を固めないこと。

 

刀と棒

どの形もシンプルです。いずれも、ほんの二動作。

でも、それが難しい。

相手の動きを目で見て動くのでは、遅い。

相手の気を読むこと。これが難しい。

独りで型の手順をなぞっていても、できるものではなし。

でも、それこそが業でしょう。それこそを稽古しなければ。

見て動くのではなく。考えて待つのでもなく。

無心で、ひとつになること。との御指導をいただきました。

 

半棒表

久しぶりに右手をしこたま叩かれました。一本目立会です。

以前、右手を動かし過ぎと御指導を受けて。

今回は、手が残っていたのでしょう。

手先を動かすのではなく、体とひとつに動く。

基本ですが、難しい。

これさえできれば、というところでしょうか。

しばらくは箸を使うのにも苦労しましたが、一週間ほどでなんとか。

稽古が続けられなくなるほどのケガでなくて良かったです。

遣っているのは木刀ですものね。気を付けて稽古をせねば。。。

 

それよりも驚いたのは久留米支部長で。

半棒は以前、講習会で一度稽古したきりとのことでした。

それでも今回稽古した四本が、きちんと稽古できて。

わからない、できない、などと言うこともなし。

これもひとえに、心掛けの問題でしょう。

素晴らしいことです。見習わねば。

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お昼は例によってジョイフルで食事。

デザートとコーヒーで一服。。。

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午後は場所を移して、廿日市市スポーツセンターサンチェリーへ。

本部道場の土曜午後定例稽古に参加させていただきました。

人数も午前中よりさらに増えて。

前半は渋川一流柔術、後半は大石神影流剣術です。

 

渋川一流柔術は、履形の稽古。

名古屋西支部長と久留米支部長とで、館長から御指導いただきました。

館長が一度だけ示範してくださって、あとは三人で回り稽古。

基本の礼式から始まって、負投、裏投、、、と次々と進みます。

ここでも驚いたのは、やはり久留米支部長で。

柔術はほとんど稽古したことなし。最初は受け身も取れず。

でも、その場でストンと尻餅を着くだけとアドバイスを受けて。

すぐに受け身を取れるようになりました。これにはびっくり。

そして形も、すぐにできてしまいました。

示範は一度だけです。実際にやるのは三番目にしたとは言え。

これも心掛け、覚悟の問題でしょう。感動しました。

 

大石神影流剣術は、本部道場の門人の方と組んで陽之表と陽之裏。

翌日に備えて、軽く通しました。

お二人と合わせましたが、それぞれまったく違い。

間と間合い、呼吸、残心、調和。。。

まるでまったく違うことをしているようです。

形の手順はまったく同じなのですけれどもね。

不思議なものです。

 

翌日は、廿日市天満宮奉納演武。

至らない点も多々ありましたが、とりあえず無事に終了。

仍如件

 

館長から、大石神影流剣術の木刀を二本、譲っていただきました。

荷物はすでにいっぱいでしたが、この機会を逃す訳にも行かず。

刀袋と竹刀ケースに、一本ずつなんとか押し込み。

館長からお借りしていた「剣聖 植田平太郎伝」をお返ししたので

キャリーケースは少し軽くなったかと思いきや、然に非ず。

行きより帰りの方が荷物が膨らむ不思議。。。

おそらく、稽古衣などが膨らむのでしょうね。

またお借りしたかった本がありましたが、それはまたの機会に。

 

今回の稽古は、実は日本武道館の演武の稽古が主たる目的でした。

が、その他諸々も館長に手直しをしていただくことができました。

横浜支部の稽古でお伝えできればと思います。

 

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