長い棒と長い刀と

今日から10月です。神無月または神在月。

9月の最終週は暑い日が続きました。

そして10月になったからというわけでもないのでしょうが、

一気に冷え込みました。

秋を通り過ぎて、もう冬のようです。

 

男の子は体調不良でお休み。

女の子は参加ですが、まだ本調子でなし。早退予定とのこと。

季節の変わり目は体調を崩しやすいものです。

お大事にしてほしいと思います。健康第一

 

モップを掛けて、扉は開けず、扇風機もなし。

稽古開始です。

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<澁川一流柔術>

 

○棒廻し

女の子は五尺棒で。身長よりも長い棒を上手に廻しています。

今回は少し早めに切り上げました。

 

○六尺棒表

向かい合って素振り、二人一組で棒合。

女の子は、五尺棒だと少し長いよう。

せっかく長い棒でも、長く遣えないと意味がない。

手を滑らせて、長く遣いましょう。

 

○六尺棒裏 一本目から三本目

仕方の動きはもちろん大事。

でも打方がきちんと攻撃してくれないと、仕方もさばきようがない。

打方の動きを重点的に稽古しました。

滑らせる手の内が大事です。

届かない突きには意味がない。

払う動作も、自分の手が当たってしまうようでは困ります。

 

表は向かい合って、鏡合わせに同じ動作をするだけ。

なんだかまるで体操のよう。

でも裏は、仕方が打方に勝って終わる。

武道っぽいですね。

 

武道は、勝ち負けを争うものではなし。

まして勝ちと言っても、約束稽古で勝たせてもらっただけのこと。

とは言え。

やっぱり勝ち負けがあると楽しいものですよね。

仕方で勝つと楽しい。そんなものです。

 

でも、自分が打方で、相手が見事に勝ってくれると楽しい。

そんな楽しみ方もあったりするのです。

 

○半棒表

十二本を通したあと、腰車、笠払、指巻棒を繰り返して稽古。

体の変化、間と間合い、棒を滑らせることが重要です。

四尺ちょっとの棒です。長さを十分に遣いましょう。

 

○半棒裏

一本目だけ稽古。

最後の突きは、棒を長く遣うこと。手の内を滑らせる。

突きがきちんと届くように。

足への斬りを連続で受けるのも、同じことです。

手の内を滑らせて、棒をめいっぱい長く遣うこと。

 

熟練の早業はカコイイ!ですよね。

でも皆さん、まだまだそこまでは。。。

であれば、打太刀は少しゆっくりめに。

直線的で単純な太刀の攻撃は、いくらでも速くできます。

#いくらでもは言い過ぎか。まあそれなりに。

それに比して、棒の扱いは難しい。

#長く遣うのは難しい。

だから、ゆっくりと稽古しましょう。

そして遣えるようになったのならば、いくらでも速く。

 

急ぐあまり、ショートカットした動きになってしまってはいけない。

間に合わせの稽古は、百害あって一利なしです。

遅くても良いので、正しい稽古を積みましょう。

いずれ、勝手に自然に速くなります。稽古は慌てずゆっくりと。

 

女の子、ここでお帰りに。

本調子でないのによくがんばりました。お疲れ様です。

悪化させないよう、ゆっくり休んでください。

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<大石神影流剣術>

○構え素振り

お父さん二人との稽古です。

大人が相手ですから、いつもより少し理屈っぽく。

>えっ、いつもそうだって? そうかも。。。

 

理論というのは、物事の裏に常にあるもの。

この場合は、物理法則と言い換えても良いでしょう。

それに逆らって動くのか、従って動くのか。

どちらが良いかはわかりきったことです。

理に合った動きをしましょう。

 

そしてそれができるようになったら。

次は相手の心理、自分の心理。

こころの稽古です。

そして、それができるようになったら次は、、、?

 

○陽之表

十本通しで示範をして、二人一組で稽古。

 

仕太刀と同様、打太刀も重点的に稽古。

打太刀が正しくなければ、仕太刀も正しくできないものです。

打太刀のレベルが低ければ、仕太刀もまた。

打太刀の稽古も大事です。

 

○陽之裏

勢龍と左沈の二本を、掛かり稽古方式で。

 

いずれも附けの構えから、打太刀の斬り下ろしを躱し、

続く斬り上げを張り請けする。

張り請けの形は、表の正当剣と同じ。

腕を大きく、体全体を遣って請けましょう。

そして斬るのは、頭上正中線を通って大きくまっすぐに。

 

いずれも、小手先の業は要りません。

肚を遣って、大きくまっすぐ正しく動くこと。

そうすれば、自然に速く、強くなることでしょう。

 

大石神影流剣術の手数で遣う木刀は、通常よりも長めです。

脇差や小刀を片手で振るのとはわけが違う。

長い刀は長いなりに遣いましょう。

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<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流

十一本を通して稽古。

前半の五本は、同じ業を前後左右四方向と前後進退に変化。

後半の五本は、その応用。

そして、最後の一本は?

 

すべて初発刀と同じ。

と言われても、なかなかそんな実感はできないものです。

繰り返し繰り返し、稽古をするしかありません。

でも要は、抜いて斬って納める。ただそれだけのことです。

腰を上げたり、一歩出たり。向きを変えたり、出たり下がったり。

あれこれやりながら抜くのは難しいもの。

でも、その場で正座のままなら簡単かというとそんなこともなし。

 

いろいろ動いて稽古して、どこをどう動かすのかを学びましょう。

そして、どこを動かさないのかを学びましょう。

必要なことをして、不要なことをしない。

当たり前のことです。

 

○英信流表

横雲を繰り返しました。

座った状態で、すでに半身。刀も鞘ごと半ば抜きだされたようなもの。

刀を抱きかかえるように前に転がり、鞘を払えばそれで終わり。

初発刀よりも簡単です。

 

実際、難しいのは納刀の方かもしれませんね。

鐺を床に当てず、鞘を振らずに刀身と一直線にする。

果たして、どうやればそんなことができるのか。

この謎が解けると、他のすべてに応用できるかもしれません。

別に隠しているわけではなく、何度も目の前で実演しています。

あとは、自分の体で再現するだけのこと。

でも、それが難しいのですよね。

あーでもない、こーでもないと。

そして、それが稽古の楽しみの一つかもしれません。

 

刀は、棒のように手を滑らせて遣うことはできません。

そこが工夫でしょう。

  

棒は、滑らせて長く遣うこと。

剣は、まっすぐ正しく振ること。

居合は、合理的な動きを追及すること。

 

もちろん、いずれもどれでも大事なことです。

でも、そんな区別もできるかもしれませんね。

そしてできるようになったら、それを他にもフィードバックを。

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8時を30分ほど過ぎて稽古終了。

ついつい長くなりました。

 

涼しい涼しいと言いながら、なんだかんだで汗をかきました。

自分はそんなに動いていないはずなのですけれどもね。

・・・んー、そうでもないか。。。

二人一組で稽古してもらって、あっちに動き、こっちに動き。

しゃべって説明して、実際にやって見せて、手直しをして。

けっこう、動いていたりします。

 

来週は本部講習会に参加のため、自主稽古です。

体調に留意して、いつもどおりケガのないようにお願いします。

 

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