貫汪館 講習会(澁川一流柔術)

平成28年7月16日(土)から18日(月)祝日の三日間、

貫汪館本部の講習会に参加してきました。

内容は、澁川一流柔術です。

 

三日間5コマで、合計17時間ほど(途中、休憩あり)

 一日目は、半棒表と抜刀術

 二日目は、履形、吉掛、込入、打込、六尺棒裏

 三日目は、両懐剣、互棒、四留、拳匪、枠型、引違

初伝から中伝に掛けての内容でした。

 

半棒表は、長らく稽古している形の一つです。

それでも、最初の立ち方から細かく手直しをしていただきました。

自分では理解できていたつもりでも、実際には理解できておらず。

今回初めて得心が行った、という部分も多々ありました。

あるいは、より深い理解ができた、ということかもしれません。

 

抜刀術も、同じく長らく稽古している形の一つです。

柔術の居合らしく、どの形も動作としては至ってシンプルです。

それでも、稽古すべき内容は多岐に亘り。

無双神伝英信流抜刀兵法で言えば、奥のような内容です。

自分の理解がより進めば、その深さもよりよくわかる。

ということかもしれません。

同じ形を、飽きることなく何度も何度も繰り返し稽古しました。

 

六尺棒裏は、今回初めての稽古です。

裏は、表に対しての裏。

表は二人一組で向かい合って同じ動作を行います。

裏は二人一組で攻防を行います。打方と仕方

それでも、特殊な動作があるわけではなし。

すべては表が基本となります。

表の稽古をきちんと積んでいれば、問題はないように感じました。

 

履形 :中段・下段を突いてくるのを制す形

吉掛 :肩を突き押してくるのを制す形

込入 :両手で胸襟を掴み押すのを制す形

打込 :懐剣で上段より打ち込むのを制す形

両懐剣:両手の懐剣で打ち込むのを制す形

互棒 :懐剣で打ち込むのを短棒で制す形

四留 :両手で両手首を握り押すのを制す形

拳匪 :両手で合掌する手首を掴むのを制す形

枠型 :両手で右手を掴み引くのを制す形

引違 :四つに組み押してくるのを制す形

※貫汪館ホームページ「渋川一流柔術 - 形目録」から抜粋

 http://kanoukan.web.fc2.com/ju/kata/mokuroku.html

 

澁川一流柔術には四百以上の形があります。

内容は、素手、棒、懐剣、十手、分童、鎖鎌、居合とさまざま。

棒も、小棒、短棒、三尺棒、六尺棒、半棒があります。

ですが、最初に習う履形三十五本がすべての基本になります。

※貫汪館ホームページ「渋川一流柔術 - 形の特徴」参照

 http://kanoukan.web.fc2.com/ju/kata/index.html

今回の講習会でも、履形の稽古に最も時間を掛けました。

いずれの形も、状況が異なるだけで、動きに変わりはありません。

履形ができれば他の形もできるし、履形ができなければ他もできない。

履形のレベルが、そのまま他の形のレベルになる。

要は、肚から動くこと。ただそれだけなのかと思います。

それが強く実感できる講習会となりました。

 

貫汪館では、

 無双神伝英信流抜刀兵法、大石神影流剣術、澁川一流柔術

の三流派を稽古、伝承しています。

居合、剣術、柔術のそれぞれを稽古することで、

すべてのレベルを引き上げることができると実感しています。

今後も、三流派すべての稽古を続けていきたいと思っています。

 

三日間、立っているだけでも汗が滴るような暑い中、

熱心に御指導くださった館長に心より御礼申し上げます。

 

また、運営に御尽力くださった本部道場の方にも御礼を申し上げます。

お蔭様で、つつがなく三日間の講習会を終えることができました。

本当にありがとうございました。

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以下、雑記です。

 

貫汪館の講習会に初めて参加したのは、平成19年のこと。

もう9年も前のことになります。

#あるいは、まだ9年というべきか。

 武道の修行は十年で一単位なんて言ったりもします。

 そういう意味ではまだまだですね。

 それでも、片手で抱っこできた我が子ももう中学生。

 身長も肩を超えるほどになりました。

 月日の流れを感じるところです。

 

当時は、年に5回ほどの講習会が開催されていました。

内容はすべて、無双神伝英信流抜刀兵法。

その後は、大石神影流剣術の講習会も開催されるようになり。

ですが、澁川一流柔術としての講習会は今回が初めてです。

それは合わせて、自分の稽古の進み具合も表しています。

なかなかに感慨深いものがあるものです。

 

名古屋西支部からは、支部長の他に門人のご参加がありました。

貫汪館での稽古年数はまだ浅くていらっしゃるのですが、

とてもセンスがおありの方でした。

詠春拳を3年ほど稽古されていたそうですので、

その経験も活きているのかもしれません。

 

館長のご友人のご参加もあり。初めての方です。

例によって、不肖の身ながらお相手をさせていただきました。

剣道と空手の経験があるとはお聞きしていましたが、

柔術は徒手も六尺棒も問題なく稽古ができて。

よくよくお聞きすると、趣味で合気道も少しと。納得です。

二日目と三日目の午後に参加されて、熱心に稽古されていました。

ご自宅からは車で片道二時間とのこと。頭が下がる思いです。

 

本部道場の方にもお相手をいただきました。

汗を流しながら、倒れては起き上がり、倒れては起き上がり。

極めのたびに痛い痛いと言いながらも、決して嫌な顔一つせず。

さあ、もう一度。もう一度、と進んでお相手をしてくださいます。

稽古の相手がいるというのは、本当に幸せなことですよねえ。。。

本当にありがとうございました。

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二日目の講習会後に、自宅から連絡あり。

帰りは何時?と。あれ?

今回の講習会は明日までなんですが。。。

どうやら説明が悪くて、二日間と勘違いしていたようです。

やばす汗、汗、汗、、、

 

ご機嫌取りにお土産をたくさん買って帰宅しました。

今回は三連休なので、帰りの新幹線も予約して。

予定通りには進まないのが行事というもの。

余裕を持って遅めの時間の新幹線を予約しました。

そんなわけで、帰りはいつもより遅い11時に。

そしてまた、帰りは10時とこれまた誤解あり。。。

あれれ? やばし汗、汗、汗、、、

 

それでもなんとかお許しをいただけました。

ありがたいこってす。いつもすんません。

お土産をたくさん買っておいて命拾いしました。

これも兵法? 違うか。あは

 

来週は、横浜講習会と居合の昇段審査です。

 

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