陰と陽

高知と山形で、大きな演武会が続きました。

貫汪館の映像担当は名古屋西支部長(通称;なごりん)です。

演武会の帰りなど、よくPCでビデオチェックをさせてもらいます。

でも編集作業の方は、お仕事がとってもお忙しいのでなかなか。。。

 

山形の演武会は、地元山形の方がビデオ撮影をしてくださいました。

手持ちカメラで15分。炎天下、大変なことだったかと思います。

221MBの大容量ですが、クラウドストレージからDLできて。

いやー、便利な世の中ですねえ。。。

そして写真やビデオは機械が進化して、誰でも撮影できるかと思いきや。

でもやっぱり、撮影者の腕前が問われます。

すごい、よく撮れてる!というのもあれば。

まあたしかに撮れてはいるんだけどもね。。。っていうのもあり。

今回、撮影していただいたビデオは大変素晴らしく。

毎日々々繰り返し繰り返し見ています。

やっぱり自分の居合はすっごい上手だな~、なんて見惚れながら。

・・・ではモチロンなくて。ダメな部分のチェックです。

大変参考になりました。ありがとござました。

#ビデオは最後の礼法まできちんと撮影されていました。

 流石、わかっていらっしゃる。と思いました。

 

今の職場は4月と6月が繁忙期。

6月の繁忙期も、なんとか山を越えはしましたが。

新人さんぐんぐん成長してはいますが、まだまだ目は離せず。

そして今週の土曜も残念ながら出勤。息をつく暇もない。。。

帰宅して、ちょっとだけ昼寝。ぐー。。。

 

さて、稽古。むくり

今回もフルメンバーです。よし、ぐっ

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澁川一流柔術

 

<棒廻し>

いつもどおり。肚で廻す。

手先で速く廻すことが目的ではありません。

日常から、稽古へ。緊張から弛緩へ。陽から陰へ。

心と体をリラックスさせましょう。

 

<六尺棒表>

相手がいない素振りで、自己の動作を再確認。

相手をつけて、打ち突く場所を意識して。

陰の稽古と、陽の稽古と。

 

ペアを換えて稽古。

大人と子供、男性と女性、せっかちとのんびり、几帳面とおおらか、

速いと遅い、強いと弱い、えとせとらえとせとら。。。

いろいろなタイプの人がいますよね。陰と陽

でも、どっちが長所でどっちが短所?

どっちもどっちですよね。

ちょうど良いのが良い。どっちつかずというのではなく。

相手を替えて稽古して。そのときどきの相手にきちんと応じて。

良いところは真似をして、そうでないところは他山の石に。

 

<半棒裏>

男の子、裏が途中まででした。宿題を出してそれっきり。

でも今回、無事にクリア。さすがです。

これで全員、表と裏を一通り。表と裏-陽と陰

 

道具を替えるたびに、水分補給をしてもらっています。

こまめになってちょうど良い。

 

女の子、柔術はやりますか?と。

はい、もちろん。マットの用意をお願いします。

また剣術の後にでも、と考えていたのですが。

同じ澁川一流柔術ですしね。最初に稽古しましょう。

それにしても子供たち、柔術が楽しくて仕方がないようです。

ん、大人たちも?

 

<履形>

○礼式

毎回、最初に稽古します。

一番稽古するから、一番上手になるかも?

 

澁川一流柔術は、とてもシンプルな形ばかり。

なのに礼式はとても手数が多い。

そしてどう考えても、実際に遣うための技ではありません。

流派の一本目は、基本にして極意である業であることが多い。

流祖が重要と考えたエッセンスが詰め込まれているのでしょう。

ゆめゆめおろそかにはできません。

一つ一つの動作を、丁寧に丁寧に稽古しましょう。

 

○裏投、柔投、返投/呼吸投、投込、腰投

前回の復習です。でも皆さん、けっこう苦労されて。

まだ履形の動きが身についていないということですね。

同じ澁川一流柔術でも、六尺棒や半棒とは動きが異なります。

自然に動けるようになるまで、繰り返し々々稽古しましょう。

 

○巻返、捻付、絞り

今回の目玉。表に入って、うつぶせに押さえるシリーズ。

他にもいくつかありますが、今回は基本的な形だけ。

 

相手を後ろに倒すか、前に押さえるか。

端的に言って、この2パターンでしょう。陽と陰

そして、順か逆か、右か左か、前か後か、内旋か外旋か、etc...

その組み合わせ。

 

右手右足で相手の手を留めて・・・

→左手を右手の虎口と向かい合わせるようにかぶせれば巻返

→虎口が同じ方を向くように添えれば捻付

そして、もし最初に返に取れば・・・

→絞り

そんな理解で良いかと思います。

 

手は右と左。足も右と左。組み合わせは2×2で4通り

∴右手と右足、右手と左足、左手と左足、左手と右足

そして順手か逆手か、前か後か、えtcえtc。。。

無極-太極-両儀(陰陽)-四象-八卦-・・・

二進法なのはコンピュータの世界だけではなし。

そう考えると、理解しやすいのではないかと思います。

←私だけ?

 

○懐剣

懐剣を遣って、少し稽古をしてもらいました。

 

本来、澁川一流柔術で懐剣を遣うのは打込と両懐剣など。

いずれも、上段から打ち込む形です。水平に突く動きではなし。

でも、履形は本来は刃物での突きだとお聞きしています。

相手が素手と思えば油断も生じるでしょう。

どうしても、間も間合いも甘いものになりやすい。

相手の手を掴んで倒す。

柔術はそんなものではありません。

いつでも刃物を想定して、油断すれば突かれる斬られる。

そう考えるべきです。

普段の稽古では素手でも、実は刃物だと認識して稽古する。

そうあってほしいと思います。

 

相手の懐剣の突きを、

・左手左足で、順に留める/返に取る。

・右手右足で、順に留める/返に取る。

そのたった4パターン。

本来は、右手とは限らず、下段とは限らず、突きとは限らず。。。

そういった状況に応じるのではなく、自分の都合で4つだけ。

でも、それが難しい。

相手が素手ではなく、懐剣を持ったただそれだけで。

そういうものです。

だから、普段から稽古をする。そういうことでしょう。

でも、逆に狎れてしまって油断するようでは困ります。

 

木の懐剣は一本しか用意ができませんでした。

なので、模擬刀の懐剣も遣っていただきました。ピカリ

木刀でも模擬刀でも、油断すればケガをします。

そして本物なら、ケガでは済まないでしょう。

柔術の稽古には、そういった覚悟が必須かと思います。

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大石神影流剣術

 

<構え素振り>

吸って、吐いて。上げて、下ろして。出て、下がって。陰と陽

 

<陽之表>

大石神影流剣術の目録は「陽之巻」と「陰之巻」。

その陽之巻の表。だから、陽之表。陽中の陽

流派の表ということでしょう。

陽之表の手数は、陽と陰、陽と陰、陽と陰、、、。

それが5セット10本です。

 

よう剣から太陽剣まで、正当剣から千鳥まで

今回は、後半の四本を続けて稽古していただきました。

とくに問題なし。へんはお

 

<試合口>

「口」には、物事の始め。という意味もあるようです。

口 - ウィクショナリー日本語版

https://ja.wiktionary.org/wiki/口

試合口は、入門者用の手数ということでしょう。

#大森流のことを「口」と表記した伝書もあるようです。

 

でも入門者用だから簡単ということもなし。

動作は単純ですが、奥は深い。

打ち込みを請けて、張り、突く。ただそれだけ。

だからこそ逆に誤魔化しが利かず、実力がよくわかります。

陽之表まで稽古しました。

それをフィードバックできるように。

 

ペアを換え、時間を掛けて稽古しました。

大事な稽古です。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

<大森流>

初発刀から抜き打ちまで

 

一緒には抜かず、皆さんだけでそろい抜き。

業名だけ言って、初めの号令だけを掛けて。

これはいつもどおり。

でも今回は、体育館メいっぱいに広がってもらいました。

横は見ないで、自分一人で抜けるように。

 

外形はどうでも良い。業の順番も別に。とは言え。

一人で抜けるように稽古をお願いします。

業の順番も覚えましょう。

そしてもちろん業名も。

 

大森流はまさしく、陰陽で構成されています。

前後、左右、進退、順逆、流中、立座。。。

業の順番はもちろん、一つの業の中にも陰陽の転換が多数。

そういったことも考えながら稽古してもらえると良いかなと思います。

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陰と陽、なんてだいそれたタイトルでしたが。

陰と陽は、なんにでも含まれている。

ただ、それを意識するかどうか。意識できるかどうか。

そんなことかと思います。

 

梅雨と言いながら、とても暑くて汗ばむ稽古でした。じっとり

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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