黄金週間にはつかと千鳥

GWはカレンダー通りの出勤でした。

連休の合間の窓口は大混雑で。

通常の混雑時のさらに1.5倍ものお客さんがお越しになられ。

さすがの私も三倍速く動くことはできません。

それでも、貫汪館仕込みの無理無駄のない動きでさくさくと対応。

なんとかこなすことができました。

でもってさらに、連休中には職場の引っ越しがあり。

大量の書類を箱詰めして、引っ越し先でまた箱から出して。

何系統ものシステムがきちんと稼働するかチェックして。

引っ越し後も、なんとか無事に乗り切ることができました。

そして、GWの最終日には父の十三回忌もあり。

ふー、やれやれ。ちっとも黄金週間ではないですね。

そんなわけで(仕事のせいで)、

京都の下鴨神社と白峯神宮の奉納演武には参加ができませんでした。

せっかく館長からお声掛けをいただいていたのに。

至極、残念。。。

 

土曜日は朝から出かけて、稽古場所の確保。

なんでもかんでもパソコンでポチっと。では済まなかったりします。

さらに遠出して、稽古道具の購入も。なにかと要り様です。

帰宅して、掃除機をかけて。

ふーやれやれ、やっとひと段落。

ぐったり一眠りすると、もう稽古の時間です。

シャワーを浴びて、道衣に着替え。暑いので袴下はなし。

体育館に到着すると、扉は解放されていて、扇風機の準備も。

すっかり夏日ですね。

 

さて、稽古開始です。

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澁川一流柔術

 

<棒廻し>

男の子。形の手順は、あまりうるさく注意したりはしていません。

そもそも、両手を頭上に振りかぶるのも子供には難しかったりして。

手足の長さなど、体のバランスが大人とは違います。

子供は、大人のミニチュアではない。

成長に合わせて、少しずつと考えています。

それでも、二人一組で稽古することがほとんどです。

あまり形が違い過ぎると、相手が困ることもあったりして。

そんなわけで、棒廻しの形も少し特訓してもらいました。

これで六尺棒表の七本目も大丈夫でしょう。

 

<六尺棒表>

一から七本目を向かい合って素振り。ゆっくり正確に。

二人一組で棒合。回り稽古で相手を替えて。

特訓の甲斐もあってか、皆さん問題なし。

もう一度向かい合って素振り。今度はいつもよりもはやく。

速く? それとも早く?

スピードは普段とほとんど変わりありません。

違うのはどこか。

いちいち棒を握り締めて止めていては間に合いません。

工夫が肝要です。

 

そして、最後に八本目。はつか

一度しかやりませんからね。はい、やって! あは

できる人と、できない人と。

とっても簡単な動作です。誰でもできる。

思い込み、こだわり、羞恥心や世間体などがあるとダメですね。

素直に、見たままをなぞれば良い。

あれこれと意味を説明されて、納得して、それで初めてやっと動く。

それでは不心得だなー。と思います。

まあ、なかなか難しいことではありますが。

でも要は、こころの問題です。

 

これで六尺棒表は一通り。やったー!という感じです。

あれ、私だけ?

 

<半棒表>

「立会、右流、払棒、大払」と「指棒、引棒」に分けて稽古。

前半の、右に立てるシリーズと左で横に持つシリーズです。

掛かり稽古方式で。

 

掛かり稽古方式は、人数が多いと待ち時間も長くなります。

でもそれを、有効活用できるかどうか。

人の稽古をよく見ている人は、上達もすみやかです。

ただ体を動かせばいいというものではない。

目も耳も、頭も心も。よく遣いましょう。

 

<半棒裏>

同じく、裏を稽古しました。

表から、いかにスムーズに変化できるか。

上手に変化されれば、打太刀はタジタジです。

力任せに叩かれる棒もこわいものです。

でも、するするっと変化されると、冷や汗がツツーッて感じです。

 

裏の後半は稽古せず。

皆さんに宿題をお出ししました。

さて、後半の裏はどんなでしょうか?

十二本中の六本をお伝えしたのですから、あとの六本もわかりますよね?

って、どうでしょう。来週のお楽しみですね。うふ

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大石神影流剣術

 

<構え素振り>

やはりただ独りで構えるよりも、相手が前にいると違いますね。

気持ちが入る。

でも、相手がいなくても真剣にできるように。

本人の意識の問題です。

 

<陽之表>

やはり掛かり稽古方式で。

よう剣から太陽剣まで、正当剣と無意剣、乗身。

 

そして、千鳥。

さて、この難しい手数をどうやってお伝えするか。

よし、いつもどおりだな。うん。

向かい合って、仕太刀の動きを真似してもらいます。

足を巻き上げる動きから。それから、剣も。

よし。んでは、やりましょう。

打太刀に立って、いきなり斬り付けます。

やはり人によって、できたりできなかったり。

 

ジグソーパズルのようなものですね。

あらかじめピースを一つお渡ししておいて。

あとから、それと対になるピースをお渡しする。

すぐにピン!とくるかどうか。

DNAのAGTCは、いちいち考えたりしないでしょう。

相手を見つけて、自然にくっつく。

磁石のSとN。

電気のプラスとマイナス。

陰と陽。

凹と凸。

二つで一つ。セット。対。

それが型/形です。

 

さて例によって、ここまででもうすでに8時。

ご了承をいただいて延長です。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

<大森流>

初発刀から勢中刀までそろい抜き

歩法(帯刀)、歩法(抜刀)、斬撃、虎乱刀

 

あっという間に30分。

居合の稽古は時間が掛かりますね。

丁寧に一本抜けば、それだけで1分。

歩法を繰り返せば、それだけであっという間に10分、20分。。。

大森流を通して抜けば、それだけで1セット10分。

2セットで20分、3セットで30分。。。

さらに、英信流表、太刀打、詰合、大小詰、大小立詰、英信流奥。

いくら時間があっても足りません。

工夫が必要です。

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定刻を30分過ぎて、稽古終了。いつもすみません。。。

でも、せっかくのGWなのにまじめに稽古に来てくれたのです。

いろいろお伝えしたくなるのも人情ってものじゃーあーりませんか。

あれ、私だけ?

 

でもこれで、

 六尺棒表も八本すべて。

 半棒表も十二本すべて。

 陽之表も十本すべて。

 大森流も十一本中十本目まで。

初心者レベルの形は、ほぼほぼ一通りですね。

さー、好きなだけ稽古してください!って感じです。

 

帰りに自販機で乳酸菌ソーダを買って飲んで。

暑くてすっかり汗をかきました。ぷー、美味い。

帰宅して、お風呂に入って食事して。

あー、しあわせ。

別に黄金週間でなくても、稽古ができればそれだけでシアワセです。

あれ、私だけ?

 

来週も通常通りの稽古です。

 

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