なんだかGAROみたいなタイトルですね。。。
いよいよGWに突入ですが、横浜支部はいつもどおりの稽古です。
------------------------------
澁川一流柔術
<棒廻し>
いつもどおりクルクルと。
でも、いつもより短めで切り上げました。
<六尺棒表>
一本目から七本目まで。向かい合って素振り。
六本目までは今まで通り。七本目には棒廻しの動作が入ります。
なので、最初の棒廻しは短めにしたのでした。
二人一組で棒合。
打つ動きは、相手に合わせることを目的としないよう。
正しく動けば、結果的に調和が生まれます。
突く動きは、まっすぐ正確に。先端がぶれないよう。
相手を替えてクルクルと。
最後にもう一度、向かい合って素振り。
相手がいないので、自分の動きに集中できます。
正しく動けているか。無理無駄はないか。
よくよく自省して、よくよく自制しましょう。
独りで稽古して、相手をつけて稽古して、また独りで稽古して。
繰り返し、繰り返し。上昇するループです。
<半棒表>
久しぶりに打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で稽古。
立会、右流、拂棒、大拂
基本となる動きです。手先ではなく、体全体で動くこと。
棒を握らないとできないか、まったく握らなくてもできるか。
一つの試金石です。
指棒、引棒
もう一つの基本となる動きです。
やはり棒を手先で操作するのではなく、体全体で。
腰車、提棒、笠拂、指巻棒、左流、千拂
一本ずつ細かく確認をしました。
棒で相手の剣を払い、あるいは体勢を崩す形がいくつかあります。
でも相手がつくと、相手に心を奪われやすい。
つい、力んでしまう。それでは払えない、崩せない。
相手をつけて稽古して、相手をつけずに稽古して。
相手がいないときは、相手がいるつもりで。
相手がいるときは、相手がいないつもりで。
最近の稽古では、十二本を通すことが多くなりました。
それでもたまには細かく再確認を。
基礎基本は、これで良いということはありません。
いくらでも追求することができます。
基礎基本のレベルの高さが、その人のレベルの高さ。
より高く、より深く、より広く。追求していきましょう。
------------------------------
大石神影流剣術
<構え素振り>
いつもどおり呼吸に合わせて。弛めることが大事。
<陽之表>
よう剣から太陽剣まで
通して示範して、やはり掛かり稽古方式で。
細かく見れば、一本目よう剣から直すべきところは多数あります。
一番大事なところから直して、それが直ったら二番目を。
それが直ったら三番目。四番目、五番目。。。
きりはありません。
正当剣と無意剣
手数が多くて複雑な二本です。
二本セットで稽古することで、見えてくることもあるかもしれません。
乗身
単純で、難しい手数です。
一本だけを取り出して、繰り返し稽古しました。
最近は二人一組で稽古してもらうことが多くなりました。
それを横から見守って。多少のことは細かく言いません。
それは、自分で気づいてもらいたいから。
だから示範したときには、目を皿にして見てほしい。
打太刀に立ったときには、真剣に仕太刀をしてほしい。
そしてそれを普段の稽古にフィードバックする。
大事なことかと思います。
ここまでで、すでに定刻の8時。
やはり細かく稽古をすると、いくら時間があっても足りませんね。
少し延長のご了承をいただいて、居合の稽古。
------------------------------
無双神伝英信流抜刀兵法
<大森流>
初発刀から勢中刀まで
いつもどおり、そろって一本ずつ通して抜きました。
歩法(帯刀)
さて、勢中刀で立ち上がったら。そのまま歩く練習。
体育館の床に無数にあるラインをまたいでもらって。
帯刀した状態で、前進後退。
重心が上下動しないように。体が左右にふらつかないように。
スピードにむらが出ないように。均一な速度で。
腰から下を隠したら、動く歩道に乗っている人に見えるように。
足は蹴らない。後ろの踵を上げない。膝から下を前に振り出さない。
半身の状態をキープ。
などなど。
言葉で教わると、頭で覚えてできたつもりになりやすい。
でも、そんな簡単なことはお伝えしていません。
普段の歩くスピードの、十分の一でも稽古には速すぎるくらいです。
ゆっくりと、自分の動きをよく確認しながら。
感覚を繊細に研ぎ澄まして。
歩法(抜刀)
帯刀していた刀を抜いて中段に構え、前進後退。
重くて長い刀が、歩行を導いてくれます。
でも、まだそこまでは感じられなかったかもしれませんね。
なにもない状態よりも、帯刀した状態の方が歩きやすい。
帯刀した状態よりも、抜刀した状態の方が歩きやすい。
短くて軽い刀よりも、長くて重い刀の方が歩きやすい。
稽古を繰り返していると、そう感じられるようになるかと思います。
もしそう感じられないとしたら、道を間違えているのでしょう。
よくよくご注意を。
斬撃
中段に構えて歩き、左足で振りかぶり、右足で振り下ろす。
斬ったとき、歩幅は大きく。腰を落として。でも力は入れない。
歩くときは、撞木足。
足を広げたときは、後ろ足の指先はほぼまっすぐ、踵は少し浮く。
踏ん張るのとは違います。力が抜けていることが大事。弛める。
貫汪館では本来、入門と同時に礼法と歩法のみを繰り返します。
1か月、2か月、3か月と。刀を抜くのは、それができてから。
横浜支部では、事情により後回しにしていた部分です。
でも、重要なことに変わりはありません。
時間とその気があれば、一人で30分でも1時間でも。
ただ歩く。
虎乱刀
同じように、右足から普通に歩く。
両手を刀に掛けて、右足で水平に抜き付け。
左足で振りかぶって、右足で斬撃。
横に開いて、納刀。立ったまま終わる。
はい、虎乱刀。
正座で抜いた初発刀を、立って歩みながら行うだけ。
歩法さえできれば簡単な動作です。
でも歩法ができなければ、手順だけ覚えても意味がない。
大森流はここに来て、ようやく立って抜くことを許されました。
初発刀では対敵動作が終了して血振るいまで立つことを許されず。
流刀、順刀、逆刀、勢中刀と、立つのがだんだんと早くなり。
虎乱刀では立ったまま抜き、斬り、納めます。
ある意味、大森流の目的はここなのかもしれませんね。
システマティックな体系を持つ大森流の、十本目です。
#大森流には十一本目があり、それこそが最終目的とも言えます。
でも別の見方をすればそれは、附けたり、でもあるような。。。
いずれにしろ、日常の延長でただ歩き、抜いて斬るだけでは。
そんなもの、稽古する価値もありません。
だからと言って、スピードやパワー、見映えを求めても詮無き事。
するすると、地味で退屈な動きを求めましょう。
------------------------------
予定より30分弱を経過して、稽古終了。
居合もようやく十本目までたどり着きました。感無量です。
来週はGWの終盤ですが、来週も通常通りの稽古予定です。
陽之表の十本目が稽古できるといいなと思っています。
<<前の日記:かすみとうけみ
>>次の日記:黄金週間にはつかと千鳥