土曜はうららかな陽気となりました。
各地で開花宣言がなされ、上野公園のきれいな桜がテレビに映り。
そして、あざみ野の桜も咲き始めたようです。
県立武道館のある岸根公園は、きっともう見頃かと思います。
午前中は学童保育の卒所式。6年間本当にお世話になりました。
最後に卒所生の保護者を代表して挨拶を。
一度帰宅して着替えて、またすぐに出掛けて家族で映画など。
終わって帰宅すると、もう間もなく稽古の時間です。
年度末ということもあって仕事はなにかと忙しく。
4月になるとさらに繁忙期を迎え、人事異動があり。
子供は中学生となり、奉納演武と本部講習会があって。
目が回るような忙しさです。
館長の方が私の100倍は忙しいのは存じていますが、
コンスティテューションが18はあるだろう館長と違って、
私は10くらいしかありません。
自分のことながら、自分で自分が倒れないか少し心配です。
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さて稽古はいつもどおり、棒廻しから。
もうあまりお教えするようなこともなく。
お伝えすべきことは、お伝えしてあります。
あとはご自分で稽古していただくしかありません。
私にできることは、稽古の場所と時間を提供すること。
道場では指導だけを受けて、稽古は道場外で自分でするものだ。
なんて言っても、さすがにそれは厳しすぎますよね。
家で稽古すれば、襖を破ったり、天井の照明をかち割ったり、
壁に穴を開けたり、畳を切ったり。←ダレノコトダ
かと言って外では、公園どころか自分の家の庭で稽古していても、
通報されることもあるとか。
仕事もあるし、家庭もあるし、自分の趣味の時間も欲しいし。
せめて週に一度は道場に来て稽古を、というところでしょうか。
私も子供がだいぶ大きくなって手が掛からなくなり、
仕事も大変ながらなんとかできて、年を取って趣味も落ち着き、
組織運営も昔から泣きながら苦労して来た甲斐もあってなんとか。
それでようやく稽古ができている、といったところです。
宝くじなんてバカらしいとずっと思っていましたが、最近は買うように。
目指せ、高等遊民!
あ、そうそう。皆さんのスポーツ保険の更新手続もしなくっちゃ。
長すぎ閑話休題
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渋川一流柔術
半棒表 立会
一度、やってお見せします。ゆっくりと。
でもって、少し説明。
初めて稽古するときにあれこれと説明があっても、混乱するだけ。
でも一度稽古をしてから説明を受ければ、得心もしやすいかと。
動けるようになれば、さらに説明を。
レベルが上がれば、さらに難しい説明を。
棒は、剣と違ってX軸Y軸対称です。刃とか峰とか鎬とかない。
Z軸も対称。形の上では、上と下もない。
円柱。美しいですね。幾何学的。なんだか宇宙っぽいし。宇宙植民地
滑らせて遣うのも、剣とは違うところです。
握り締めたまま腕力で打ち込むのではない。
正しい手の内で、滑らせながら体を落とせばそれだけで十分。
パワーとスピードもいいのですが、無理無駄のない動きを。
そのためには、ゆっくりと動いて自己観察が必要です。
威と早さは、結果として自然に備わります。
打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で稽古をしてもらいました。
ペアで稽古すれば、二回に一回は自分の稽古ができます。
でも5人で掛かり稽古だと、五回に一回しか自分の番が来ない。
なんて効率が悪いのでしょうか。
って、そんなことはないですよね。
今回、とくに何もお教えしなくても、一回目より二回目、
二回目より三回目と皆さんお上手になられました。
それは並んで待っている間に、きちんと他の方の稽古を
ご覧になっていたからです。
見る/観る、というのはとても大事な稽古です。観て取る。
掛かり稽古を嫌う方は、見るのを嫌う方。
個人的に手取り足取りして教えてもらって、自分が動かないと、
稽古をした気にならないのでしょう。
でも、自分一人では稽古できないのですから、すぐに頭打ちに。
自分の中には何もないのですから、外から与え続けられないと
枯渇してしまう。
あーでもないこーでもないと考えながら稽古をしていれば、
たまの示範は目を皿にして見るはずです。
その集中力が大事なのです。
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大石神影流剱術
陽之表よう剣
同じく一度ゆっくりやってお見せしてから、掛かり稽古方式で。
すぐに観て取れる方、苦手な方、いろいろです。
手足の動き、剣の動き、体の動き。
そういった動作だけでなく、その質を観て取れるように。
よう剣は、まっすぐ斬ること。そして、肚で押さえること。
この二つだけです。
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無双神伝英信流
大森流
初発刀
いつもどおり、一緒に何本か。
抜き付けは、きちんと正面の相手を斬るように。
左刀
先週に引き続き稽古。
先週はできるようになったのに、今週はまたできなくなって。
まあ、そういうものですよね。また稽古しましょう。
抜き付けは、きちんと正面の相手を斬るように。
それは初発刀でも左刀でも、もちろん右刀でも同じです。
左に廻るだけ、足の左右が違うだけ。
でも腕の左右は同じです。
同じ目的を達するために、違う条件の中でどう動くべきか。
初発刀で前を斬れて、左刀で前を斬れないのはなぜか。
そういったことを考えましょう。
初発刀ができる以上に、他の業ができようはずもなし。
初発刀を稽古して、他の業を稽古して、また初発刀を稽古して。
同じことばかりを稽古していますが、その中身を詰めましょう。
ぐるぐると同じところを廻るのではなく、螺旋で上昇を。
棒廻し、半棒表立会、大石神影流よう剣、大森流初発刀と左刀。
形としては、たったこれだけの稽古です。
楽しんでいただけていれば良いのですが。
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先週の稽古日記の最後に、今週はいつもと場所と時間が違います。
なんて書きましたが、私の勘違い。いつもと同じ場所と時間でした。
頭の中のカレンダーもすっかり混乱していました。すみません。
さて、来週こそはいつもと場所と時間が違います。
お間違えのないようご注意ください。←自分が