動的バランス

2月は如月きさらぎ、キサラギ。カコイイですね。

体育館へ向かいます。日がだいぶ長くなって、外が明るい。

体育館の扉を開けると、もわっとした空気が。

寒い寒いと思っていましたが、日中に暖められたのですね。

そういえば今日の上着は、ダウンではなくてコートでした。

稽古中も、ふところにカイロを入れなくなって久しいです。

ついうっかり忘れて、でもそれはそれほど寒くないからで。

皆さんとの稽古中は軽く鼻をすすったりもしますが、

後の独り稽古ではあっという間に体が温かくなります。

 

皆さん、いつもよりわずかに遅れて到着。

お話を聞くと、校門が施錠されていたそうです。

グラウンドを利用されている方が、帰る際に閉めてしまわれたようです。

何度かお話はしているのですが、当番制のようでなかなか通じません。

今日もお声掛けはしておいたのですが。

なにか対策を考えねば。。。

 

今日はバレンタインデー。

女の子と男の子からチョコをいただきました。

お気遣いありがとござます。

それにしても、男の子からもらったのは初めてです。あは

もちろん、お母さんの代わりに渡してくれたのですが。

稽古のあと、美味しくいただきました。

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さて、稽古はいつもどおり棒廻しから。

先週お休みだったお母さんも、今週は元気に参加です。

でも一週空いたせいか、少しぎこちない。

ちょっとお手伝いすると、すぐにカンを取り戻されました。

いつも自信なさげですが、いつもとてもお上手です。

 

皆さん、だいぶ上手になられました。

今まではてんでんばらばらにやっていただいていましたが、

今回はちょっと一緒に廻してみましょう。

前に立って、ゆっくりと廻します。ことさらゆっくり。

やっぱりゆっくりだと難しいみたいですね。

あれほどお上手だった皆さんが、苦労されています。

 

静的バランスと動的バランスがあるかと思います。

棒廻しは動的バランス。

自転車などに乗るのと同じで、ゆっくりの方が難しい。

速いとできて、ゆっくりだとできないのはなんでか。

そんなことを考えるのも、楽しい稽古かと思います。

 

ゆっくり動ける人は、速くも動けます。

でも、速く動けるからゆっくり動けるとは限らない。

もちろん、程度の問題ですが。

遅くしか動けない人は速くは動けないですし、

本当に速く動ける人は、ゆっくりでも動けるはずです。

これはただの言葉遊びかな。

 

速く動いてみて問題点を探し、静かにゆっくりと稽古する。

ゆっくり動いてみて問題点を探し、速く動いてみて試す。

速く動くことばかりを目的としては、問題があります。

かと言って、ゆっくり動くことが目的でもありません。

ゆっくり動くのは、稽古の手段、方便です。

手段の目的化、というのはなんにでもある落とし穴です。

気をつけねばなりません。

でも、速く動きたくて仕方がないのは、稽古が浅い証拠。

速く動かなくても自分の動きがわかるのは、稽古が進んだ証拠。

無理無駄がなくなれば結果的に早くなりますから、

速く動く必要がなくなります。

そんな風に考えています。

 

今は棒の回転は一方向のみで、足は進退のみ。

でも実際には逆回転もありますし、左右に動いたり、

その場で足を入れ換えたり、体を回転したりもできます。

背中を通したり、頭上で廻したり、片手で持ち替えたり、

空中に放り投げたり、首を廻したり、足を廻したり。

なんでもできます。

でもそれは、ちょっと方向性が違うかも。

時間があれば、遊びでやっても良いかもしれませんが。

 

いずれにしろ、静かにゆっくりていねいに稽古しましょう。

雑な積み重ねは一見、成果が早く上がるように見えて、

でも実際には遣いものにならないから、いずれけっきょく

また一からすべてやり直すしかなくなります。

仕事と同じですね。

静かにゆっくりていねいに。

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大石神影流剣術

 

構え素振り

いつもどおり、呼吸に合わせて、ゆっくり静かにていねいに。

構えは、固くてはいけない。形を作ることが目的ではない。

プラスティックや陶器のように見えるのはどうかと思います。

土や粘土のように、どっしり柔らかくしっとりと見えるが

良いのではないでしょうか。

剣を構えたまま、前後左右に自由に動けるように。

動きながら打ち込み、突いても、体勢が崩れないように。

しっかりとした軸を作りましょう。

 

試合口五本

今回も回り稽古。

一二本目と、三四本目。

あわてる癖のある人は、落ち着いてできるように。

たったツーパターンの選択です。そんなに難しくないはず。

難しく感じるとしたら、心の問題です。

五本目は、上段から。肚を決めて打ち込み、請け流します。

 

そして最後に、五本を通しました。

決まり切った手順を通すことの、なんと簡単に感じることか。

でも、そこにどれだけの内容を内包しているかが問題です。

それしか動けないのか。なるべくして、なっているのか。

そういったことが見て取れるようになることも大事です。

先日の日本武道館には、皆さんお越しいただけたとのこと。

きっと良い勉強になったと思います。

演武会もどんどんご覧頂いて、観る目も養っていただきたい

と思います。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

大森流 初発刀

男の子は昨年の11月1日から、女の子は11月15日から。

気付くともう3か月ですね。

回数ではまだ10回程度ですが、こんなに上達されました。

お父さんお母さんはさらに少ないのに、やはり同じように。

皆さん、ご立派なことです。心掛けが良いのでしょう。

もう少し稽古したら、先の形に進みたいと思っています。

もう少し、きっちりと稽古しましょう。

きっちりと稽古するのは、初心者でも古い人でも同じですが。

 

ゆっくりゆっくり動きます。眠くなるくらいゆっくり。

ゆっくりスムーズに動くのは、とても難しいことです。

速く動いたり遅く動いたり、止まったり動いたりではいけない。

止まって見えても心は止まらず。常に動き続ける。

気が切れないように。常になめらかな意識を。シームレス

立ったり座ったりも音を立てずにできるように。

とにかくていねいに動くことが大事です。

初めの礼も、終わりの礼も、すべて稽古のうちです。

立ったり座ったりするだけで、その人の技量はわかります。

 

ゆっくりていねいに動いて、ノイズを除去する。

動的バランスの精度を上げるということかと思います。

棒廻しに限らず、初発刀に限らず。

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最初はちびっ子剣士だけでしたので、1時間の稽古でした。

あまり長いと体力と集中力が続かないのではないかと思って。

でも最近は少し早くお越しいただいて、棒廻しの稽古から。

でもって終わるのもちょっと遅め。

けっきょく1時間30分の稽古です。

いずれ柔術も稽古したいなあ。なんて思っています。

畳はありませんが、マットがありますしね。

 

来週も通常どおりの稽古です。