貫汪館 横浜講習会5(雑記)

館長を駅までお迎えにあがります。

無事に合流して、駅前のタリーズでコーヒーを。

上島珈琲の方が落ち着いた雰囲気でお気に入りなのですが、

逆に静かすぎていろいろとお話をするには不向きです。

1時間ほどお話をしているとだんだん混んできましたので、

店を出て拙宅へお越しいただくことに。

有能な美人秘書が用意してくれた軽食を摂っていただきます。

話は尽きることはありませんが、そのうち講習会の時間に。


講習会は1時30分からですが、体育館は1時から予約です。

早めに行って、あれこれと準備をします。

大量の木刀と半棒を運搬して、鍔を付けて、モップ掛けなど。

間もなくいらっしゃった皆さんにご挨拶して受付など。

なんやかんやでけっきょく定刻には間に合わず。

時間には余裕を持ったはずだったのですが、

手際の悪さを反省しました。

予定より少し遅れて、講習会開始です。

---------------------------

最初に館長から

 斬った請けた、どっちが速いと勝ち負けを競うのではなく、

 調和を求めた稽古をしてください。

 大石神影流剣術には、勝ち負けのない手数が多数あります。

とのお話がありました。


構え素振り

ほとんどの方が経験者ということもあり、時間は少し短めに。

呼吸を重視して稽古しました。


試合口

稽古せず。今回のメインは、陽之表と陽之裏です。


陽之表

今までにも何度か組んでいただいたことのあるペアの方々は、

とってもお上手になっていらっしゃいました。

一度目よりも二度目、三度目の方が上手なのは当然ですが、

体格や性格や技量が似ているので、お互いに刺激し合って

切磋琢磨し合っているように見受けられます。

(それがわかっているので、ペアになっていただきました。)

年に一二回の講習会のときだけなのですが、いいですよね。

今回初参加の劇団関係者の方も、みるみる上達されました。

杖道を稽古されている方も同様です。

横浜支部のチビッ子たちとお父さんを心配していましたが、

こちらもまったく問題なかったようです。

この感受性、吸収力は見習わねばなりません。


陽之裏

今回、五本目までを稽古いたしました。

一本目二本目は陽之表ができればできるはず。

三本目は試合口に同様の手数があります。

四本目はとてもシンプル。

五本目は少し難しい。最後は片手斬りです。


2時間半ほどで前半を終了いたしました。少し休憩。


2月の講習会はいつも寒い思いをしていますが、

今回はそれほどでもなかったような。

それでもチビッ子は手足が冷えきってしまったようで、

見学のお母さんがお持ちになったストーブにあたります。

まるで子猫のよう。ほほえましい。

---------------------------

後半は、渋川一流柔術の半棒です。

最初に、館長から半棒について説明がありました。

武道史を深く研究されているならではの観点でもあります。


続いて礼法。

半棒を体の正面に立てて蹲踞し、半棒を床に置いて互礼。

半歩踏み出しながら半棒を取って立ち上がり、

半棒を体の右前に立てる。


ここまでで、いったいどれほどの稽古ができるか。

居合に例えるならば、礼法から鞘手柄手を掛けるまで。

ここまでで、その人の技量はほぼわかってしまいます。

とは言え、せっかくの講習会でこれだけを繰り返すわけにも

行きません。形の稽古を進めます。


渋川一流柔術の半棒はとてもシンプルな形ばかりですが、

中には棒を持つのも初めてという方もいらっしゃいます。

やはり皆さん苦労されていました。


杖道を稽古されている方がお二人いらっしゃいましたが、

お一人はまったく苦労されておらず。

もうお一人は少し苦労されていましたが、少し説明すると

あっという間に覚えてしまわれました。

半棒と杖道では構えや立ち方から動きまで違いますので

苦労されるのではないかと心配していたのですが、

それはまったくの杞憂だったようです。

若いというだけでなく、やはり性質が素直なのでしょう。

そして、わざわざ講習会にいらっしゃるくらいですから、

求める気持ちもあるのでしょう。

見習わねばなりません。

---------------------------

6時の定刻となって、講習会は無事に終了いたしました。


皆さんのお見送りをしましたが、片付けなどもあって

全員の方ときちんとご挨拶できなかったのが残念で、

また申し訳なく思っております。

次回またお会いできることを楽しみにしています。


館長と名古屋西支部長と私は居残りでもう少し稽古を。

館長が一人で抜く居合を拝見します。眼福


続いて陽之裏を合わせます。

館長が打太刀で、多少の手直しを受けましたが、

基本的には二回ほど通しただけです。


昨年11月22日、館長から徹底的に指導を受けた上段の構えは、

だいぶ良くなったとのお言葉をいただきました。

このままの方向性で稽古を続けてください、とのことです。

なにはともあれ、ほっとした瞬間です。

言われてその場で直れば良いのですが、それができなければ

あとは自分で稽古をするしかありません。

館長の指導を思い出しながら、ああだろうかこうだろうかと

毎日試行錯誤してきたのでした。

---------------------------

7時過ぎに体育館を出ます。

館長と名古屋西支部長には、拙宅へお越しいただきました。

順番に入浴していただいて、美味しい夕飯に舌鼓を打ち。

そうして、楽しい時間はあっという間に過ぎにけり。

三人でバスに乗って駅へ。

コンビニで大量の木刀と半棒を館長の自宅あてに配達。

地下鉄に乗った館長を見送って、名古屋西支部長と帰宅。

名古屋西部長にはお泊りいただきました。


明日は千葉県の八街市で、立身流抜初演武大会です。