稽古納め(お父さん剣士たち)

12月27日(土)横浜支部では稽古納めを行いました。

年末は稽古場所の都合でもっと早く稽古納めになることも多いのではないかと思いますが、お借りしている体育館は幸いにもぎりぎりまで利用させていただけます。とてもありがたいことです。


いつもどおり木刀をかついで体育館へ向かいます。

先週はお待たせしてしまったので、ちょびっとだけ早め。

でも体育館の扉を開けて明かりをつけようかと思っていると、もう間もなく皆さんいらっしゃいました。あわてて明かりをつけます。

でもって皆でモップ掛け。


今回、また体験の方がいらっしゃいました。

女の子のお父さんです。お父さん剣士ツーですね。

最初は女の子が稽古お休みでお母さんもいらっしゃらないので、代わりにお父さんが来ます。なんてお聞きしていたのですが、お父さんも入会希望なのだそうな。今回は体験ということで、年明けから入会しますとのこと。もちろん大歓迎です。

角帯はお持ちで、結ぶのもお上手でした。足袋もご用意いただいていました。

木刀だけお貸しします。


男の子は先週お休みだったので、2週間ぶりの稽古です。

相変わらず元気。見ているだけで、元気をわけてもらえるようです。

男の子のお父さんは引き続き参加。気付くともう4回目ですね。

角帯もご用意いただいて、結び方も練習されたそうです。お上手でした。

男の子の帯も結んでいただけたので、私はとっても楽になりました。

お母さんは風邪を召されたそうで、今回お休みです。お大事になさってください。


男の子のお父さんには、大石神影流の木刀をお譲りしました。

貫汪館で特注の物です。横浜支部にはストックがなかったのですが、

名古屋西支部長から特別にわけていただくことができました。感謝です。

送料や手数料は会費から支出して、実費だけご負担いただきます。

鞘は横浜支部長の手作りで、鍔はあらかじめ購入して削って合わせておきました。木刀は太めなので、削るのけっこう大変だったりします。


我が家の子猫は二泊三日の体操合宿からちょうど帰って来たばかりで、

美人秘書はその相手で今日は二人ともお休み。


今日は、横浜支部長、男の子、男の子のお父さん、女の子のお父さんの男4人です。

さくっと準備ができたので、いつもより10分ほど早く稽古開始。

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大石神影流剣術


構え、素振り

新しい方がいらっしゃいましたので、また一からです。

まあメンバーが同じでも、いつもまた一からなのですが。

毎回、一から。常にあらたな気持ちで。


新しい方は大人の男性ですから、少し言葉でも説明します。

右足を出しながら、刀を少し出して刃をやや外に向けて、右手を下から掛けて、なんて。すでに何回目かの人も、あらためて言葉で説明を受ければ再確認ができるかと思います。

深い呼吸に合わせて動きます。

肩や胸を中心とするのではなく、肚を中心として。


試合口五本

男の子に仕太刀をしてもらって、前で手本を見せます。

2週間ぶりなのに、見事なものです。ちっとも忘れていません。

気合もいい感じです。


さて、大人はどうか。

男の子はお父さんと組んでもらいました。親子ペア。

身長差があるのでやりにくそう。でもそれも稽古。

力任せに組み伏せるのではなく、繊細な稽古を心掛けましょう。

男の子は正面からぶつからないよう、請け流しは入り身になることを覚えてほしいですね。力で大人に勝てるはずもありません。

いつもは無口な男の子も、お父さん相手にはいろいろと言いたいことがあるような。お父さんも、男の子にはあれこれと教えたくなるような。

家族で同じ趣味というのは楽しくていいのですが、ケンカにならないといいですね。ついつい身内には甘えが出るものです。自戒


横浜支部長は女の子のお父さんとペアです。

女の子のお父さんは、仕太刀も打太刀もすぐにできちゃいました。すごいですね。ただ、やはりまじめな方のようです。正対してしまうのと、腕や肩に少し力みが見えました。緊張されていたのかもしれません。木刀とは言え、剣を持って向かい合ってリラックスしろというのも難しい注文かもしれませんね。おいおい慣れていただければと思います。って、慣れてはダメか。


試合口は仕太刀と打太刀を三本くらいずつやって終了です。

それでもあっという間に1時間。構えと素振りを丁寧に稽古したからです。

手数は来週も稽古しますので。


1分だけ休憩します。

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無双神伝英信流抜刀兵法


礼法

刀を右手に持って、正面への礼をして、刀礼をして帯刀から。

男の子もだいぶ慣れました。少し時間がかかるのはご愛嬌。

いくらでもお待ちします。

子供叱るな来た道だもの 年寄り笑うな行く道だもの

 

初めての方もそれほどは苦労せず。さすが大人ですね。

でも礼法も、手順を覚えてそれでよしとするのではなく。

いかに無駄な動きをなくすか。いかに小さな力で動くか。音を立てずに動けるか。そして、心がこもっているか。

稽古しようと思えば、礼法だけでもいくらでも稽古することがあります。

礼法だけの流派があるくらいですからね。ゆめゆめおろそかにはできません。

修業では、できているつもりが一番危険です。野狐禅


大森流 初発刀

一度抜いて見せて、そのあとは延々と一緒に抜きます。

あんまり良くないかなと思いながら、左手、右手なんて言葉を掛けたりも。

普通のスピードで抜いてしまうと、ついてくるのに一生懸命で細かいところが見えないようです。

かなりゆっくり目に動いてみせると、やはりあれこれと気付くところがあるような。

上体を前傾させて、なんて一度も言っていませんが、自然と同じようになります。

でもそれも、一生懸命、見てくれているからですね。

終了時間を過ぎているのはわかっているのですが、ついついもう一回。

何度も繰り返してしまいました。気付くと初発刀だけであっという間の20分。


いつもより10分早く稽古開始、いつもより10分遅く稽古終了。

1時間20分ほどの稽古でした。寒い中、お疲れさまでした。

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女の子のお父さん、初発刀があんまりお上手なので、初めてですよね?と思わず確認してしまいました。木刀を持つのも初めてだそうです。

必死でしたから。とのことでした。そうそう、それそれ。それが大事です。

そして、とても楽しかったです。ともおっしゃっていただけました。

楽しいっていうのは、満面の笑みとか大声をあげて笑うとか、そういうのばかりではないのですよね。いろいろな楽しみ方があるかと思います。

楽しんでいただければなによりです。

初発刀も大石神影流の木刀で稽古していただきました。二尺八寸ちょい。

市販の刀袋に入りきらない長さです。

でも、ふっつーに抜き納めされていて、しかもとてもお上手でした。初めてなのに。

先入観がないですから。とも。先が楽しみです。


女の子は今週お休みとあらかじめお聞きしていたので、先週の稽古帰りに年末のご挨拶をしていただきました。

なのにああなのに今回は、年末のご挨拶を忘れてしまいました。

稽古納めなのに。やっぱ男性だけだとこーゆーのダメですね。

来週もよろしくお願いしますなんて言いはしましたが。

男はいつまでも子供だなんて言いますが、それよりもそういう文化なのかもなあ。

なんて思ったりもしました。

年末だ年始だなんて言っても、同じように稽古がありますしね。

・・・って思ってしまうのです。

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男の子が意味もなく、でもとっても楽しそうに体育館を二周も三週も走り回ってから皆さんお帰りになられるのを見送って、いつもどおり独り稽古。

陽之表陽之裏三學圓之太刀天狗抄の仕太刀と打太刀、

棒合鑓合は道具がないので打太刀だけ。それから鞘ノ内。

大森流英信流表英信流奥、太刀打詰合大小詰大小立詰の遣方と打太刀。

渋川一流柔術の六尺棒と半棒と抜刀術はやらず(家では毎日稽古してます)。

皆さんとの稽古は少し寒くて鼻を小さくすすりながらでしたが、

独り稽古ではそのうち寒さを感じなくなりました。

深い呼吸でゆっくり動いていたからかなあなんて思いましたが、

そうすると皆さんとの稽古中はできていなかったということなのか。うーん。

説明で止まってしゃべったりするから、体が冷えるのかなーと思います。


来週も通常通りの稽古予定です。

新年最初の稽古初めです。