雨の降る中、新しい稽古場所を探して回っていました。
毎週利用している体育館が利用できないこともありますし、
定例稽古の他に急きょ稽古場所が必要になることもあります。
あてにしていた県立武道館は、他の団体が利用されるようになっていました。
不便な場所でもやむを得ないかとあちこち探し回っていましたが、
美人秘書があそこはどう?と。
行ってみるとどんぴしゃでした。さすが有能。ますます頭が上がりません。
1か月前にならないと申込みできないのはどこでも同じですが、近くて便利。
穴場です。
他の場所でも登録しておくと同時に、こちらにも目星をつけておきました。
なんにでも常に二の矢、三の矢は必要かと思います。
ことが起きてからあわてているようでは、居合の心とはほど遠いですよね。
慌てるという字は、心が荒れると書きます。
居合とは心を静め指す刀 なんて和歌もあります。
雨の中、刀を担いで家を出ます。(足袋に雪駄の足元に水が跳ねないように歩きたいのですが、できたためしがありません。それでも昔よりは多少ましになったような気がします。)
学校に到着すると、校門の前には傘をさした人影が一人。
お父さん、お早いお着きです。
雨の中、お待たせしてしまったようで申し訳ありません。
女の子はいつもの時間にお越しです。帯はお母さんが結んでくださいました。
前回も思いましたが、とってもお上手ですね。女結びならできるのだとか。
御主人も浴衣の着付けができるのだとか。みやびでよいですね。
少し早く準備ができたので、いつもより少し早く稽古開始。
今回、男の子とお母さんは用事でお休みです。
お父さんと女の子の二人で稽古です。
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大石神影流剣術
構えと素振り
上段と附けを重点的に繰り返しました。
どちらも大石神影流では重要な構えかと思います。
股関節の弛み、膝の向き、手の内、呼吸などなど。
正確な形を作る、のではなくて。正しく動いた結果、正しい形になる。
体格は人によってそれぞれです。
定規で計ったように構えを指示することはできません。
適切なポジションは、各人それぞれ自分で探してもらわねば。
正しい動き、正しい形を阻害するのは、おおむね力みです。
力を抜いて、楽なポジションを探します。
大きく息を吐くと、自然と力が抜けてリラックスができます。
ガチガチに固めるのはやめましょう。きついだけで楽しくありません。
楽に楽に。楽しい方がいいですよね。心も重要です。いや、心こそが。
素振りもしばらく繰り返しました。
ゆっくり均等な速度で動きます。ぴょこんと跳ねるような動きはやめましょう。
残心は常に大事です。
試合口五本
お父さんに打太刀をしてもらって、仕太刀を示範して見せました。
でもってお二人だから交互にお相手しようかと思いましたが、
やっぱりじっとしていると寒そうです。
お二人で組んで稽古をしていただきました。
かなりの身長差です。私が男の子とお相手するよりは多少はましですが。
呼吸も合いません。始まるタイミングとか、間合いとか。
今度は勝つ方、負ける方なんて指定はしてあるのですが。
形の手順は覚えてできたつもりでも、相手が変わるとできないものです。
でもそれは、要はできていないということ。
常に相手を観察することです。周りにも気を配る。そして、それに合わせる。
対敵の心と、常の気配りは、私には区別がつきません。
気持ちはもちろん別ですが。
敵に対するときは、貴人に対するように。
古武道の演武大会で小笠原流が最初に演武をするのは、
歴史があって由緒正しいというのはもちろんですが、
少なくとも弓馬術だからという理由ではないのではないかと思います。
道場で剣を持ったときにだけ使える技術というのは、
正直あまり興味がありません。
日常生活に役立てることができれば、稽古が人生を豊かにすることができます。
人生を犠牲にして稽古をしても、得るものはないのではないかと思います。
往時がどうかは別として。
人数は少なかったのですが、いつもより少し長めの稽古となりました。
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無双神伝英信流抜刀兵法
大森流 初発刀
いつもどおり一緒に抜いて、繰り返しました。
居合は一本目が難しいですね。これができずに先に進んでも意味がありません。
もうしばらく、がんばって稽古してもらいたいと思います。
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さて、皆さんをお見送りして自分の稽古をと思って小太刀を帯びると、
女の子が“稽古を見て行ってもいいですか?”と。あれま
思わず“先生の稽古を?”と聞き返してしまいました。それしかないんですが。
剣術のひとり稽古を見てもつまらないと思いますよーと言いましたが、
決心は固いようです。
お父さんにも声掛けをして、お母さんと三人で見学。
うーん、恥ずかしい。
大石神影流の陽之表、陽之裏、三學圓之太刀、小太刀、二刀まで。
試合口はもう稽古したから省略。天狗抄は見てもつまらないと思ったので省略。
鞘ノ内はうっかり忘れてました。やっぱり見てもつまらないと思いますが。
いつもは仕太刀と打太刀を稽古するのですが、打太刀を見てもつまらないのではないかと思ったので今回は仕太刀だけ。両方やると時間も倍かかりますし。
棒を持ってきていなかったので、棒合や長刀合はお見せできませんでした。
ひと段落して、照れ隠しに声を掛けます。
でわ!とお帰りになるかと思ったらその気配がなく。あれま。
続いて居合を抜いて見せました。大森流と英信流表まで。
太刀打は剣術と区別がつかないだろうし。
詰合をやって見せれば良かったですかね。って、自分がお気に入りなだけか。
大小詰と大小立詰はひとりでやってもパントマイムにしか見えないですよね。
ああでも、私は館長が一人で動いているのを見て感動したんだったでした。
今でもそれをイメージしながら動いています。
英信流奥は、あまり初心の内にぴゃぴゃっと動くのを見てしまうと
害になるのではないかと思ってやめました。
見られているのを意識して、かっこよく見せよう!なんてついつい思ってしまう我とのたたかいでした。でもって退屈させてはいけないなんて思って、間を短めにしたので汗をかいたりして。
まだ見たそうにされていましたが、今回はこんなところで。
ひとり稽古でも相手をつけての稽古でも、やっぱり呼吸は大事だよなと思いました。
例によって、とってつけたようにタイトルに結びつけてみました。あは
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また長くなってしまったこの稽古日記。短くさらっとしたいのですが。。。
さて、仕組みもよくわからずに下の方に設置してあるいいね!ボタン。
地味に数が増えていくのが心の支え。
でも前回の小田原旅行記は評価いただけなかったようなのが残念です。
やっぱりみなさん、具体的な稽古内容に興味がおありなのでしょうか。
来週も通常通りの稽古予定です。
年内最後の稽古納めです。