お昼前から雨が降り出しましたが、幸い夕方前にはやみました。
雨だと足元と道具が濡れるのが気になりますので、助かります。
今日もちびっ子剣士二人と稽古です。
我が家の子猫と美人秘書は、後ろでカンフーの練習。
ちびっ子剣士たちの気が散るといけないと思って、剣術と居合の稽古が終わってからやるようにしていましたが、先日、稽古の後に見学されました。
カンフーの方がやりたい!なんて言われたらどうしようと思っていたら、そんなこともなく。
やかましくするわけでもないので、同時に後ろで練習させてもらっています。
ちびっ子剣士は集中して稽古しているので、気が散るようなこともないようです。
今回は事前にご連絡して、少し早めにお越しいただきました。
体育館の入口から、よろしくお願いしまーすと元気な声。
もう何も言わなくても、脱いだ靴をきちんとそろえて置いてくれます。
稽古を見学されるお母さん用のマットを後ろから持ってきてもらいます。
えー、めんどくさい。なんて微塵も思いもしないようで。
ぴゅーっと走って行って、二人で一生懸命運んでくれました。とても楽しそう。
続いてモップ掛け。私は両手持ちで、お子さんは一つずつ。
モップ×4だっとあっという間に終わります。
モップからホコリを払って、ホウキとチリトリで集めて。
いやいや、とっても楽しそう。いいですね。
帯を巻いて、鞘木刀を差して、下げ緒を結束して。
さー、稽古開始です。
大石神影流
構えから。
同じ方を向いたり、向かい合ったり。
正面に立って、相手を意識してもらって。
吸って、吐いて。呼吸も意識します。
続いて素振り。
吸って吐いて。呼吸を意識します。
正面に立って、相手を意識してもらいます。まっすぐ振り下ろすこと。
ゆっくりしばらく繰り返しました。
試合口五本
いつもどおり打太刀に立って、二人は交代で仕太刀を。
最後には五本を通してもらいます。
うーん、なんというか。もう演武会に出てもいいような。
もちろん、何も言うことがないというわけではありません。
でも、間と間合い、気と肚、無理無駄のない動き、残心。どれもいい感じです。
あれこれ細かく言ったりはしていないのですが、黙って組んで稽古しているだけで、どんどん吸収してくれるのがわかります。
館長との演武を見ていただいたのもとても良い経験だったかと思います。
気合をまだ出していませんので、次回から稽古する予定です。
少し休憩して、居合の稽古。
大森流 初発刀
いつもどおり最初に抜いて、見てもらいます。
近くに寄って後ろを向いて抜いて見せたりもするので、安全のため居合刀ではなく木刀にしています。
大石神影流の木刀ですから長さはちょうど。でも軽い。
抜き付けで気負ってしまうと、切っ先がぶわっと浮いてしまったり。
斬撃で力むと床を叩いてしまったり。
重い居合刀なら吸収してくれる多少のゆがみも、軽い木刀ではそうは行きません。
どんな条件でも最高の業をお見せできなければ。
今回はご家族にお見せになりたいということで、ビデオ撮影をされていました。
別に私が撮られているわけではないのはわかっていますが、それでもやっぱり少し緊張しちゃいました。
心の動きはそのまま動きにあらわれます。
ちびっ子剣士二人は、やはり抜き付けと納刀に苦労されていました。
まさしくそこは、居合の稽古上の眼目の一つですね。
これからも稽古していきましょう。
試合口でお互いに三歩ずつ歩いて切っ先が上手く合うと、にっこりしたり。
打ち込みをカーンと受けると感動して。
館長との演武を見ていたら、何かがキーンと聞こえたとも。
お子さんの感性は素晴らしい。とても瑞々しいです。
業をお教えしているのはこちらですが、心を洗われるような気がします。
こういった感性は、大きくなっても大事にしていただきたいと思います。
来週も通常通りの稽古予定です。