平成26年11月15日(土)大牟田市では「大石武楽先生のお墓参り」に館長が参加されました。手鎌道場の子供たちも活躍されたそうです。
どこの世界でも、子供たちは宝かと思います。
古武道はお年寄りのものというイメージがつきものですが、子供がやらないようなものは衰退するばかりでしょう。
横浜支部でもこの日、二人のちびっ子剣士が稽古に励みました。
一人目は前回も参加の年長組の男の子。正式に入会で、二回目の稽古です。ニックネームを(勝手に)考えましたが、美人秘書に止められたのでやめました(かっこいいと思ったのですが)。でも本名(とっても素敵なお名前です)を書くのもはばかられるので、こんな味気ない表現です。すみません。
もうお一人はそのお知り合い。小学三年生の女の子で、剣に興味があるとのこと。とてもはきはきとした、礼儀正しいお子さんです。やっぱりとても素敵なお名前です。
お二人に帯を巻いて差し上げます。自分はいつも後ろ手で結んでいますが、人のをやってさしあげるとなんだか混乱します。
お二人に鞘木刀をお渡しして、帯刀してもらいます。男の子には、前回同様、脇差し木刀と手製の鞘。女の子には、中刀と既製品の定寸鞘。
さてさてさっそく、大石神影流剣術の稽古です。
神様に礼をしますから、真似をしてください。と言って、正面に礼をします。でも、どうも後ろで動いている気配がない。振り向くと、正直に立っている二人。あれま。近くに寄って、一緒にやりましょうと声を掛けて、なんとか一緒にできました。右足を半歩後ろに引いて右膝を着き、上体を折って、両拳を床に着けます。
立ち上がって向かい合い、お互いの礼。よろしくお願いします。
神様に刃を向けないよう、向きを変えます。
さて、構えから。
右足を半歩踏み出して、刀を抜き出します。これがまた一苦労。でもなんとか。中段の構えはすぐにできます。
さて、上段。左から半円を描いて、、、。右の半円になってしまう二人。あれま。向かい合ってますからね。左からと言葉で説明しても詮無きこと。同じ方を向いて、一緒に上段になります。よしよし。
下段は問題なし。
附け。うーんやっぱり右半円。同じ向きを向いて行います。正面に立って、切っ先で相手の目を狙うよう。刃を横に向けるのが難しいようです。次回の課題。
脇中段、脇上段、車。足を一歩引くだけでもてんやわんや。でもがんばります。なんとかできました。
続いて素振り。
上段は半円を描いたのに、今度はまっすぐ。でも振りかぶった形は同じく斜めを向きます。うーん、まぎわらしい。
吸いながら振りかぶり、吐きながら振り下ろす。
こー、ほー、と聞こえるように呼気吸気を行うと、男の子も同じようにこーほーと。うんうん。
女の子は、まっすぐ振りかぶっていました。普通はそうですが、うちの流派は斜めに振りかぶります。と説明すると、次からはすぐに直ってしまいました。素直ですね。気持ち良いです。
しばらく繰り返しました。
さて、試合口。
男の子に仕太刀をやってもらって、女の子には横で見てもらいます。
2週間ぶりで覚えていないのではないかと心配していたのですが、それどころかとっても上手になっていました。とくに家で練習したわけではないそうですが。おそるべし。。。
さて次は女の子。男の子のお手本を見ていたとは言え、すぐにできてしまいました。すごいすごい。
そんな感じであっという間に五本目まで。ただ、請け流しはさすがに難しいようで次回の課題としました。
一回休憩します。で、すぐまた再開。
弛んでしまった帯を直してさしあげて、居合の稽古です。
居合刀に持ち替えて、一度抜いて見せます。
無双神伝英信流抜刀兵法 大森流 初発刀 です。
さっそく一緒に抜きます。うん、抜くの大変だよね。一回戻すのも一苦労。何度か繰り返します。
刃の向きが変になるのははなんでなのか。うん、いまわかりました。次回はちゃんとご説明します。
向かい合ってやっているので、振りかぶりが右からになっちゃいます。やっぱり同じ方を向いて一緒にやります。今度は大丈夫。
血振るいしながら立ち上がり、足を踏みかえて、納刀。苦労しながらもなんとか。何度も何度も繰り返します。
そのうち抜くのも納めるのもだいぶスムーズにできるようになりました。
脇差しにしろ中刀にしろ、身長に比してだいぶ長いのですが。将来が楽しみです。
男の子は今回も楽しんでもらえたようです。
女の子にも楽しんでもらえたでしょうか。
ご両親が1時間ずっと静かに見学されていました。気に入っていただけるとうれしいのですが。
とりあえず素足で寒そうなお二人のために、足袋を買いに行きました。
脇差し木刀用の鞘にも栗形を付けて、下げ緒を結んで。
来週の稽古も通常通りの予定です。楽しみにお待ちしています。
館長が上京される予定です。