毎日の暑さは相変わらず、このところ強い風がゴーゴーと吹き荒れています。
台風の影響でしょうか。連日の暑さに加えて、雨に風に雷にと大変なことです。
広島、九州、四国の天気も気になります。そして東北も。
幸い当日の暑さはそれほどではなく、扉は開けずにモップ掛け。
私は暑くても寒くても扉を開ける主義なので、判断はデンさん任せです。
中型扇風機2台を起動。ブーンという大きな音とともに強い風が吹きつけます。
歩法の稽古から。
立ち方も忘れているような状態で稽古に入っても、けっきょく先に進めません。
ご自分でやっていただこうと思いましたが、途中からアドバイス。
立ったとき、短く拵えた袴の裾が足元を隠すように。一つの基準になります。
歩くとき、後ろから足の裏が見えないように。後ろで蹴らないということ。
濡れた紙の上を歩いても破らないよう。薄い氷の上を歩いても割らないよう。
膝から下を前に振り出さないように。腰が同じスピードで水平に移動する。
いずれもすでにお伝え済みです。思い出していただくお手伝いをします。
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大石神影流剣術
<構え、素振り>
号令だけ掛けて、一人でやっていただきます。
先に歩法の稽古をした甲斐もあってか、最初から良い動きでした。
全身が弛んで、呼吸に合わせた動きです。
抜いて真剣に構える動作が少し雑でした。抜き付けと同じようにとの教えです。
真剣が低いことを指摘。切っ先に意識がなく、手元が弛んでいるようです。
素振りはどうしても早くなりがちです。深い呼吸に合わせてゆっくりと。
<試合口>
仕太刀を通してもらい、ついでに打太刀も。例によって一回通して終わり。
前回よりも良い動きをされていました。ゆっくり、落ち着いています。
けっきょくはすべて立ち方、歩き方が基本になるということかと思います。
粗雑な意識で動いても、精緻な業が身に付くことはないでしょう。
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無双神伝英信流抜刀兵法
<大森流>
やはりいきなり礼法から通してもらいました。悪くありません。
今回は80点。先週より5点アップ。もちろん、パーフェクトなら100点です。
A評価で十分と思うか、不十分と思うか。
勢中刀で横に開いて納刀したのは御愛嬌。先週の注意を意識したのでしょう。
礼法から一つ一つ再チェック。
斬撃。右手の上筋が突っ張っています。肘をすとんと落とすだけ。下筋を使う。
初発刀。いったん動き出した刀が止まらないように。力んだ瞬間に止まります。
空間における相対的な動き、絶対的な動き。止まらない。ゆっくり動きます。
まっすぐ吊り下げ、まっすぐ立ち上がる。
左刀、右刀、當刀。初発刀と同じです。右手で抜かない。体の開きで抜く。
陰陽進退。悪くありません。
流刀。苦手なようです。体型的な問題もあるでしょう。
稽古が進んで他のいろいろな業を稽古するようになればまた進展もあるでしょう。
順刀。止まらずに。
逆刀。これも難しい業の一つです。
左足が下がる動きで鞘を払い、右足が寄る動きで振りかぶり、出る動きで斬る。
右手は中心を通るのではなく、低い位置で左耳近くを通って振りかぶること。
これも他の業を稽古するようになれば、自然とできるようになるかもしれません。
それが流派の体遣い、動きということかと思います。
勢中刀。回転するのではなく、すっと正面に向き直ります。膝を立てるだけ。
右手で抜くのではなく、左足が下がる動きで鞘を払うと同時に抜きつける。
逆刀よりも早い動きが求められます。決して、速い動きで誤魔化すのはなく。
すっすっすと。ゆっくりでも、整った動きというものは合理的で美しい。
そして、間に合います。これが眼目でしょう。
虎乱刀。するすると歩み、するすると抜き付けて斬り、開いて納め。するすると。
抜打。とても良い動きです。シンプル。腰を下ろすところを少しだけ手直し。
大森流はもう十分かと思います。あとは自分でどのくらい稽古できるかどうか。
もちろん無双神伝英信流抜刀兵法としては、やることはまだまだあります。
そして貫汪館の武術としては、さらにまだまだやることがあります。
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歩法に15分、大石神影流に30分、大森流に2時間。あっという間です。
途中、何度も休憩を取りながら。
デンさんが凍らせたアクエリアスをクーラーバッグで持参してくれました。
一つ戴いて、ごくごくと。気付いていないだけでやはり喉は乾いていたようです。
美味しくいただきました。
例によって自販機で買ったポカリは、帰り用にお渡ししました。
来週はデンさんお休みです。
H26.8.10