貫汪館 横浜支部稽古

先週はデンさんお休みで、先々週は本部の特別講習会。

久しぶりにデンさんとの稽古です。

 

扉を開けて熱気を開放。

倉庫から大型扇風機を出してきました。実は使うのは初めてです。

床に直接置く巨大な羽のを想像していましたが、三本脚で中型の物でした。

二台ありましたが、コンセントの都合であまり近くには置けず。

それでも強力なので、風を感じることができます。虫よけにもなるかと。

 

薬局で購入した虫よけリングを一つ腕にはめて。

デンさんにも一つお貸しすると、足首にはめていらっしゃいました。

ただ足袋をお忘れとのことで、さっそく何か所か刺されてかゆいかゆいと。

おかげで?私はまったく刺されずに済みました。

デンさんの方が、血が美味しいのかもしれません。

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大石神影流剣術

 

<礼法>

帯刀して立ち、膝を着いて、上体を倒しながら両手を着いて、また立ち上がる。

単純な動作ですがその人のレベルが見えてしまいます。単純な動作だからこそ。

 

立っている姿からもう。貫汪館の立ち姿ではありません。

袴を新調されたとのことで、あらかじめお話をしたとおり、あえて短めの裾です。

膝を伸ばしてまっすぐに突っ立つと、踝の上の方まで見えてしまうくらい。

本当はその裾が、常に足の甲に触れているくらいでないといけない。

まっすぐに突っ立つと足元が丸見えで、なんだか小坊主のようです。

 

いつもどおりしばらく繰り返します。

そのうち、またいつもの感じが戻ってきました。

動いているうちに全身が弛んでくるのでしょう。

日常の緊張した体と動きから、貫汪館の動きへ。

袴の足元もそれほど見えなくなってきました。

 

<構え、素振り>

抜いて真剣に構え、上段、附け、下段、脇中段、脇下段、車、裏附け。

そのまま素振り。呼吸に合わせてゆっくりと繰り返します。

 

全身を弛めて、呼吸に合わせて動く。剣を動かすのではなく、呼吸を意識する。

立ち方ができていないと、何がきついって足がきつい。

構えを次々と変えて、素振りを繰り返す間、じっと立ったままです。

体を弛めることができずに緊張して固めて立っていると、当然、疲れてきます。

でもそれは無理があるということ。工夫する必要があります。

 

<試合口>

一心、無明一刀、水月、須剱、一味

五本を通します。

昇段審査当日は仕太刀のみの予定ですが、稽古ですから打太刀も。

 

もうとくにあれこれと指摘はしません。

もちろん満点ということではないですが、毎回言われないとわからないようでは。

あふれているコップに注いでもこぼれるだけ。機を待ちます。

 

<休憩>

デンさんにはこまめに休憩を取ってもらいます。熱中症対策。

私も一緒に動いてはいますが、それほどは汗をかきません。

 

手持ち無沙汰で小太刀をもてあそびます。

手首でくるくると廻したり、肘で廻したり、肩で廻したり。

大石神影流の長木刀も独特の重心ですが、小太刀もまた独特の重心です。

柄は短く片手で持つのがやっとの長さ。

刀身の方が長いですから、当然先重になります。革鍔もバランサーにはならず。

扱いにくいと思うか、そういうものだと思って扱うか。

もっとも、握り締めて使う分にはどうでもいいことかもしれません。

 

それを見ていたデンさんが、二刀の稽古をしたいと。あらま

昇段審査前だから稽古内容をしぼっていたのですが、であれば話は別です。

 

<二刀>

清風、綾ノ調子、紅葉重、霞、有明

 

二刀は各流派に伝えられています。同じような技法もあれば、独特な技法も。

大刀と小刀も、右に持つか左に持つか。

大石神影流の二刀は、例によってシンプルです。

ただもちろん、それを実際に遣えるかどうかはその人の技量次第でしょう。

また形の稽古となれば、打太刀の技量も必要です。

小刀の間と間合いは、大刀よりもシビアなものになります。

大刀の長さ重さなら誤魔化すことができても、小刀では難しいかもしれません。

無理をしても、簡単に打ち負けてしまいます。

 

<小太刀>

猛虎、圓月、荒波、重子、強弱

 

ついでに小太刀もと思ったら、デンさん小太刀はあんまりと。あれ

二刀の方が興味があって、小太刀はそれほどらしいです。おもしろいですね。

 

私はどちらかというと、小太刀の方がお気に入り。

片手に提げてしゅぱっと入り身。カコイイ!ですよね。ね。

 

二刀ももちろんいいのですが。

ただ私の中の二刀のイメージは、シミターの両手持ちとかそんな感じなのです。

大石神影流は全然関係ないですね、はいすみません。

大石神影流の二刀には、片手で大刀を振り回す動作があっておもろしろいです。

とても難しいのですが、とてもよい稽古になるかと思います。

二刀って強いですよね。二刀を上手に遣われたら、とても勝てる気がしません。

二刀に対する勝ち方もぷりーずてるみー、という感じです。

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無双神伝英信流抜刀兵法

 

<大森流>

初発刀、左刀、右刀、當刀、陽進陰退刀、流刀、順刀、逆刀、勢中刀、虎乱刀、抜打

 

例によっていきなり礼法から通してもらいました。

久しぶりの稽古でどうなっているかと思いきや、あにはからんやそれほど悪くなく。

75点くらいでした。AマイナスかBプラスといったところ。

 

虎乱刀で大きな血振るいをしたり、礼法間違いは御愛嬌。

初発刀の最初の鞘手がいきなりとても気になりましたが、だんだんよくなって。

稽古はいつも初発刀ばかり。後半の業はそれほど時間をかけていません。

でも後半の業の方がお上手です。おもしろいですね。

デンさんの特性というよりは、大森流の特性なのかもしれません。構成上の。

 

三歩進んで三歩戻るのは論外ですが、三歩進んで二歩戻るのもちょっと残念。

できれば二歩ずつ進んで戻らないでほしい。可能なら三歩。

それはそれとして。

上達されたのは、今までの稽古の積み重ねかと思います。

かき氷を作るとき、最初はかいてもかいても融けて水になってしまいます。

でもそのうち氷が積み上がってきます。

なんでも最初に一定以上の積み上げは必須なのでしょう。

今回も礼法から始まって、初発刀から抜打まで細かく手直しをしました。

このまま美味しいかき氷ができあがることを願います。

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暑くてデンさんの体力が持たないだろうから早めに切り上げようと思っていましたが、けっきょくいつもどおりの時間に。中型扇風機×2は効果があったようです。

途中で扉を閉めて明かりをつけました。ネコはまた例によって、とてとてと。

癒されました。

 

来週もまた通常通りの稽古の予定です。

 

H26.8.3