館長の車で体育館へ移動します。
車には大量の木刀、竹刀、小太刀、半棒、六尺棒、防具、冷たい飲み物など。積み下ろしだけでも大変です。
左の太腿が軽く筋肉痛なのは、抜き付けの稽古ばかりを繰り返したからでしょう。
二日目は朝から稽古。暑くて、始まる前から汗をかきます。
大石神影流剣術
構え、素振り、試合口、陽之表、陽之裏、三學圓之太刀、二刀、小太刀、鞘ノ内
ここまでは今までの復習。それでも館長からはいくつかご指摘をいただきました。
私は自分の稽古に集中してしまいましたが、デンさんはかなり苦労されていた様。
一応ひととおりお伝えはしましたが、きっともう覚えてはいなかったことでしょう。
横浜でまた稽古をしましょう。
小太刀は、立ち方、構え方から手直しをしていただきました。
根本的に変わり。これで、手数の理合で納得ができた部分があります。
立ち方、構え方というのは術理の根幹に関わる部分です。
立ち方、構え方が違っては、できるものもできません。
という当たり前のことを、あらためて実感いたしました。
お昼は皆で車座になってお弁当。美味しくいただきました。
午後は、鑓合、棒合、長刀合。そして防具着用稽古です。
鑓合
鑓合の手数は単純です。でも実際に遣えるかどうかはまた別で。
入り身の重要性はわかってはいても、本身の鑓を相手に実際にやるにはまた。
根本的な覚悟というものが必要になってくるかと思います。
棒合
棒合の手数も単純です。でもなんだかお気に入り。シンプルっていいですよね。
剣がシビアでシャープなイメージがあるのに対して、棒はなんだかひょうきんな。
ほいっとか、ひょいっとか、そういう感じが似合います。
でも長くて重くて強い。剣の間合いの外から上から下から、攻め立てます。
棒合まで稽古をすると、大石神影流の剣に対するイメージも変わります。
単に斬る、というよりは、重厚な力強さのようなものを感じます。
長刀合
そして今回やっと初です。ついに。満を持して。虎乱と飛龍
大石先生の大石神影流秘書の解説を事前に読んではいましたが、まあ。
虎乱の手数の手数の多いこと多いこと(←文章に間違いはありません)。
さすがの館長も、1~2回やって見せて、さあどうぞ。とは言わず。
いや、言ったけれど、そのあと笑って一緒にやってくださいました。
館長が何度も何度も一緒にやってくださったのですが、私は打太刀で。
交代して、また館長が一緒にやってくださるのかと思ったら、さあどうぞと。えー。
打太刀をしながら一生懸命見てはいましたが、やっぱりできはしませんでした。
長刀にはやはり長刀独特の遣い方があります。
刃先と石突き。上向き、下向き。右前、左前。回旋、持ち替え。
後ろ足を前に進めるときに交差歩を用いるのは、長物に共通な特徴でしょうか。
何度も繰り返していると、そのうちなんとなくわかってきました。
そしてやはり、大石神影流だなあ、という感慨しきり。とーってもおもしろいです。
飛龍はうってかわってとっても短くて。なんだか拍子抜けです。
でも、いかにも長刀らしい動きかと思います。
休憩時間に、館長の長刀をお借りして、何度も何度も繰り返しました。
東北の櫓櫂職人が手で削り出したものだそうで、水よりも重い木でできています。
総長は七尺くらいでしょうか。かなり重いです。
先に大きな刃の部分がありますが、柄と刃の材質は同じですから重心は先重。
何年か前にご自宅で拝見して持たせていただいたときは、持つのもやっとで。
重心も先重だし、正直あまり遣い勝手はよくないなあ、なんて思ったりもして。
そして当時の私には、振り回すなんてことはとてもとてもできませんでした。
でも今回は、まったくそんなことはなく。普通に持って、ひょいひょいと。
柄を握り締めて、腕の力で振って止める。
そんな動きを昔はしていたのだな、と痛く実感しました。
握らずに体で動かして。
その動きを止めずなめらかに次の動きにつなげれば、重さはないも同じです。
回転の中心がしっかりとしていれば、ぶれもしません。
棒廻しの稽古は、こんなところにも活きてくるのでしょう。
(ちなみに調子に乗って振り回して、切っ先を床にぶつけて欠けさせてしまったのはここだけの秘密です。やっぱり大事な武具の貸し借りはよくありませんね。反省)
防具着用稽古
前日の座学の効果あり。前回よりも多少はましな動きができたように思います。
ただ、館長の鑓に対しては、けっきょく一度もまともに入り身はできませんでした。
(館長も、も少し手加減してくれても。ごにょごにょ。。。)
そして、北大阪支部長の二刀には、まったく勝てる気がせず。
そして実際、まったく刃が立ちませんでした。二刀はずるいー、と思いましたです。
でもそれはもちろん、北大阪支部長に二刀を操る技量があってのことですが。
H26.7.26