台風一過、各地で真夏日となりました。
居合刀に大石神影流の木刀、折り畳み傘、ベープ、虫よけリング、塩飴、ポカリ、首に巻く冷たいタオルなど。
6時前に到着すると、体育館の中には熱気がこもっていました。
扉を開けると涼しい風が入ってきます。一人でモップ掛け。
間もなくデンさん到着。いつもどおり、着替えながら雑談。
今回、最初の10分くらいだけ、自分で稽古してもらいました。
用事があって出掛けた帰りとのことでしたので、きっと気が落ち着いていないのではないかと思って。
何も言わないから自由にどうぞ。黙ってじっと見ていました。
歩法を何往復か、木刀を抜いて往復、木刀で斬撃。
歩法は最初、歩いてしまっていました。歩法というより、ただ歩いているだけ。
スピードもかなり早い。日常を道場に持ち込んでしまった感じです。逆でないと。
それでもしばらく繰り返していると、だいぶ落ち着いてきました。
あとで指摘すると、自覚はないとのことでした。
斬撃も相変わらず右手が強い。これも課題の一つです。
6時30分から稽古開始。
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無双神伝英信流
大森流
最初にいきなり通してもらいました。礼法に、初発刀から抜打まで。
デンさん、こちらでは一週間あけての稽古です。
前回の稽古で最初に抜いたのよりは良いけれど、最後に抜いたのと比べると。
全体的には悪くない分、細かなところがとても目に付きます。
帯刀で左手がぎこちないのは、手に汗をかくからというのもあるような。
でもそれを理由にしてもせんなきこと。しばらく繰り返すとだいぶ良くなりました。
抜き付けと同じ動きです。所作はどれも共通しています。
礼は相変わらずいい感じです。抜き付けに活かせると良いですね。
とにかく力を使わないこと。ただそれだけです。いかにして力を使わないか。
初発刀
抜き付けは、体の下で抜けるようになっていました。
それでもまだ、手掛け、抜き掛け、離れ、抜き付け、とバラバラです。
すべて一連の動きでできるよう。区別する必要はありません。
斬撃は、相変わらず腕の力が強い。とくに右手。肩もガチガチです。背中も。
切っ先を大きく振りだそうとせず、その場で肘を真下にストンと落とすだけ。
横について肘を下ろしてさしあげると、劇的に良くなりました。
そうそう、それそれ。腕はブレーキではなく、刀が勝手に走る感じ。
それが貫汪館の斬撃です。やっとできた。
言っていることはいつも同じなんですけれどもね。
たまたま得心が行ったのでしょう。それを期待して、何度でも繰り返すのです。そったくどうじ
願わくば、このまま身に付けられんことを。
あとはちょろちょろと、いつもと同じ手直しです。
でも今回はいずれもするすると飲み込まれたように見受けられます。
心に余裕があったのでしょうか。
コップの中に水が一杯入っていては、新しい水を満たすことはできません。
一度、空にする必要があります。
それがもったいないというのでれば、最初から求めなければ良いこと。
求めるのであれば、虚心坦懐に求めなければなりません。
左刀、右刀、當刀、陰陽進退
初発刀の変化応用です。初発刀と同じ。
せっかく初発刀でできた斬撃も、形が変わるとまた元に戻ってしまいます。
でも誰でもそんなものです。
基本動作は、すべての形に共通です。手直しをしたならば、一つ一つ確認を。
流刀
一番、下手くそでいらっしゃいます。一々、がつがつと止まってしまう。
ちっとも流れていない。流刀なのに。
運歩の確認。右を向いていますが、そんなことはどうでもよく。
ただ普通に、左足右足と一歩ずつ自分の前方に踏み出すだけです。
その途中でくるくると、体勢や刀に変化流転があるだけ。流刀
考えるとできない形の典型かもしれません。
左足を踏出しながらの抜き出しが難しいですね。
順刀
流刀に似ています。もちろん座す方向も、踏み出す足も向きも違いますが。
では何が似ているのか。さて、なんでしょう。上手く説明できません。
逆刀
大森流では難しい業の一つです。もちろん、簡単な業なんて一つもありませんが。
右手は出さないけれど、体に付けたままでは抜けるはずもなし。
空間上は固定したまま、体が開くことで抜けます。
相対座標と絶対座標。主観と客観。外形と内観。きちんと区別をしなければ。
そのあとの連撃は流れるように。やはり流刀に似ていると感じます。
勢中刀
逆刀に同じです。もちろん、座る向きがどうとかそんなことではなく。
逆刀よりさらに早くなります。もちろんスピードのことではなく。
より上位の形です。なにが、より上位なのか。
虎乱刀
ここまで来たら、あとはただ歩いて抜いて斬るだけ。右とか左とかは別に。
抜打
右腰に平に抱えること。斬撃はもちろん沈む働きで。腕の力ではありません。
床に近いので、どうしても無意識にブレーキが働きます。
でも大丈夫。止めようとしなくても、きちんと留まるはずです。
リニアモーターカーや高速高性能エレベーターのような不思議な動きです。
音もなくふっと動いて、すっと停止。
初発刀をちょーシンプルにした動作。デンさんいわく、エレガント。とのこと。
いい表現ですね。
時間の都合で再度の通しはやらす。やらなくてもお上手なのはわかっていますし。
手直しをされてできるのは当たり前で。自分の中にどのくらいあるかが問題です。
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大石神影流
礼法
静かに膝を着けるようになっていました。
でも両手を着くのがきつそうです。お腹が邪魔なのか。いやそれもあるけれど。
どうやら、右足を大きく引きすぎのようです。
軽く半歩。右膝は左足の近くに。今度は楽に両手を床に着くことができました。
親指は隠すように。手を軽く握る。
構え
形はできて当たり前。全身がきちんと弛んでいるか。呼吸はどうか。
素振り
動作はとても単純です。全身を弛めて。深い呼吸に合わせて。
刀を振り回すのではなく、刀と体を一体として。
腕肘肩背中が痛くなるようでは、どこかに無理があるのでしょう。
試合口
気合いありで。仕太刀と打太刀を一回ずつ通して終わりにしました。ちゃん
そういえば自分の審査の稽古をしませんでした。デンさんにも心配されましたが。
でも別に、昇段審査のために稽古をしているわけではなし。
いつもどおりの稽古を続けるだけです。けせらせら
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いつもより早く稽古終了。デンさん、体力的にかなりきつそうです。
途中、何度も休憩を取り、水分補給をしてもらいました。
私は途中では水分は摂らず。稽古が終ってからポカリを飲みました。
ポカリは普段は甘く感じますが、稽古後は水のように感じます。
それでも小さなペットボトルを一気飲みまではしませんでした。
扉を開けての稽古でしたが、途中から蚊がすごくて閉めました。
ベープも虫よけリングもどのくらい効果があるものか。
ただ、扉を閉めてからはほとんど寄ってきませんでした。
そうそう、途中でネコが通り過ぎて行きました。
じーっと見ているとこちらをぱっと見たので、にゃーと言うと、
何事もなかったかのようにまたすたすたと。ネコですね。
また来ないかな。
来週は本部で特別講習会です。土日月の三日間。とても楽しみです。
H26.7.13