関東はまた大雪となりました。金曜の朝から、しんしんと。
ですが、前日まで残っていた先週の雪は、朝にはあまり残っていませんでした。
夜のうちは雨で、そのせいで融けてしまったのでしょうか。
午前中はほとんど積もらず、お昼になってもあまり。
水分が多いから融けてしまうのだろうか。今回は大丈夫そうだな、なんて。
ところが午後を過ぎてだんだんシャーベット状になってきて。
夕方にはかなり本格的に積もりはじめました。
私が帰宅する頃は幸いまだ大丈夫でしたが、もう少し遅い時間には、
電車もバスもかなり大変なことになっていたようです。
土曜に起床すると、外はまた一面白銀の世界で。
ベランダには20センチ以上の雪が。
外を見ると、場所によってはもっと積もっていました。
家の前の道路は上り坂になっていますが、頂上付近には乗用車が何台か。
周りの雪の積もり具合から見て、昨晩からそのままなのでしょう。
先週の土曜も大雪でしたが、たまたま当初から稽古なしの予定でした。
さて、今回はどうしたものか。交通機関の問題もあり。
たとえ来れても、帰れないと困ります。
デンさんには来ない方がいいとご連絡をするつもりでしたが、
その前に連絡がありました。風邪を召されたようです。熱とセキと。
インフルエンザでなければいいのですが。
職場はインフルエンザが大流行で、先週は散々でした。
子供のときには、熱があっても全然平気でした。38度とか39度とか。
逆にハイになって世界がクリアに見えて、反射神経も良くなったりして。
ところがいまでは、37度ちょっともあると、もうクラクラです。
なにが違うのでしょうか。
なんにしろ、お大事にしていただきたいと思います。
そんなわけで、今週は一人での稽古です。なんだか久しぶり。
雪がすごいし、デンさんが来ないならお稽古なしでもいいんじゃない?
なんて声が聞こえてきます。
たしかに家で毎日独り稽古してるしなあ。なんて考えも頭をよぎったり。
それに寒い中、無理して風邪を引いても馬鹿らしいし。
とかもっともらしい理由も。
でも、自分の稽古ならそれもありかもしれませんが、定例稽古は横浜支部の活動の一環です。雨風雪くらいでは稽古をお休みにはできません。
それにもしかして、この大雪の中を稽古に見学に来るものずき、、、じゃなくて、熱心な人もいるかもしれません。
でもそのくらい熱心な人なら、きっと事前に連絡をよこすでしょうけれど。
暑い日寒い日、雨の日雪の日、いろいろな条件があります。
一人二人大勢、自分たちだけ知らない人たちも、稽古に演武に大会に。
広いところ狭いところ、室内屋外、静寂騒音、明るい暗い。
いつでも同じように動けないといけない。
本当なら雪の中で稽古をしたいところ。
でもさすがにそれはできないので、せめて雪の日に体育館の中での稽古くらい。
居合刀一振りだけを肩にかついで家を出ます。
本当なら半棒と六尺棒と小太刀も持ちたいところですが、やめました。
無理をして、滑って転んで大事な刀を下敷きにしてしまったりしては困ります。
いつもは足袋に草履ですが、今回はトレッキングシューズです。
家の前はきれいに雪かきされていて、これなら草履でも平気だったかななんて。
ですが、少し歩くととんでもない。
横断歩道には、車に撹拌されてシャーベットのようになった雪が大量に。
さらに道を一本入ると、歩道は雪がそのままで、道路の轍を歩くしかありません。
学校前は雪がふかふかで。校門を開けますが、雪が邪魔でとても重く。
雪をざくざくと踏み分けて、体育館へ。
昔、埼玉の道場に雪の中を駅から30分くらいかけて歩いて行ったことを思い出しました。
行きより帰りの方がきつかったような。
北海道にも稽古に行ったことがありますが、あちらは施設がしっかりしていて、逆に体育館は冬でも暖かいくらい。
なんにしろ、昔は若かったなあなんて思ったり。
今でも同じようなことをしているのですが、それはさておき。
体育館は思ったほど寒くはありませんでした。
外を歩いてきたから体が暖まっているのでしょうか。
家では、稽古部屋は寒くてストーブをつけたりもしています。
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正面に礼をして、刀礼、帯刀。正座して黙想。
天井の雪が融けて、ぴちゃんぴちゃんと落ちる音が聞こえます。
扉が風でガタガタと音を立てています。
懐かしいなあ。この感じ。以前はずっとこんな感じでした。
デンさんが入会されて、すっかりご無沙汰です。
でもデンさんは実は仮病で、どこかの稽古日記にあれこれ書かれるのが嫌になって、このまま来なくなっちゃったりするのだったりしちゃったらどうしよう。。。
なんて、こわい考えにもなっちゃったりして。ぼのぼの
でも今回の講習会のあとにも館長が、
デンさんは本当に上手になりましたなあ、よくもまあこの短期間で。
と、またほめてらっしゃいましたよ。
とフォロー。
いや、実際私もそう思います。
そのまま大森流を抜きます。続いて英信流表、英信流奥。
いつもは聞こえる刃音が聞こえません。
つい大きな音を出したくなる気持ちがちらっと顔を出しますが、無視します。
家では天井に襖に障子、柱に壁にと気を遣って動きます。
ちょっと油断するとこじりや柄頭がどこかしらに当たって不慮巻事有之。
斬撃も普通のスピードで振ると天井や照明に当たってしまうので、ゆっくりと。
同じ動きをしても、スピードが違うとその軌道は当然、異なります。
ゆっくり転がることはできても、ゆっくりジャンプすることはできません。
重力加速度きゅうてんはちめーとるまいびょうまいびょうにかわりはありませんし、うんどうにはとるくやもーめんともかかります。(むつかしいことはわからないのでつっこまないでください。)
体育館ではその気遣いなく動けます。いいのか悪いのか。
いつもお腹に入れている使い捨てカイロは切らしてしまい、今日はなし。
それでもお腹はポカポカしています。動いていると、うっすらと汗ばむくらい。
リラックスして深い呼吸ができているからかな。なんて思ったりもしましたが、
そういえばシャツに長袖、襦袢に道衣とかなりの厚着をしているのでした。
それでもやっぱり頬や首筋は空気がひんやりとして、足の裏も冷たいのです。
英信流奥立事、太刀打、詰合、大小詰
立ち業は、家ではおもちゃの刀で稽古しています。
江ノ島で買った木製の御守刀で、刃長は51センチとちょっと長め。鞘付き。
刀身は薄い一枚板で、棟はきちんと庵棟になっていました。
刃は付いておらず板状だったので、先の方を少し削って薄くしました。
別に叩いたり切ったりしたいわけではなく、納刀しやすいようにです。
おもちゃの刀は刀身はプラスチック製で袋状になっているのものがほとんどです。
刀身がぶ厚いと、やはり振ったときに変な感じがします。
薄い一枚板は、やっぱり振ったときいい感じです。
模擬刀と真剣の違いに似ているかもしれません。
最初は定規で稽古したりもしましたが、持つ手が痛く。
そんなわけで、稽古用に購入したのでした。
今回は木刀を持ってきませんでしたので、居合刀で稽古。
居合刀で稽古するのは久しぶりです。なんだかやっぱり少し重い。
一日稽古をしないとなんやかやという言葉を思い出します。
座り業では重さはまったく感じないのですが。
立ち合いになると剣を振り回したくなるのでしょうか。ちゃんばらのように。
前々回の横浜講習会の前日の稽古で、館長から一言だけ指導をいただきました。
抜き掛かりの柄手についてです。少しだけ強い。指の上筋を使っている、と。
翌日から独り稽古の課題となりました。幸い効果はすぐにあらわれて。
悩んでいた納刀の解決となり、順番は逆になりましたが抜き付けが変わり、当然、運剣、斬撃、血振るいも変わりました。
柄手なのですから、すべてに影響するのは当然かもしれません。
また初発刀だけでなく、他の業もことごとく見直しとなりました。
とくに意識したわけでもないのですが、自然にそうなったのです。
これを立ち合いにも遣えればと思うのです。
大石神影流剣術
試合口、陽之表、陽之裏、三学円之太刀、鞘之内
同じく居合刀で稽古。やはり少し重く感じます。とくに附けの構え。
刀の中心は長めで二本目釘。バランスもとても良いです。
右手に力が入るから重く感じるのか、体と刀が一体になっていないのか。
木刀だと大丈夫なのは、軽い木刀を力で押さえつけているからなのか。
再度、見直しが必要です。
より重い刀を遣うために、筋力でねじ伏せようとしたりするのではなく、
より繊細になる必要があるのはおもしろいところです。
前回の講習会では、手数では館長の相手をつとめました。
最初に館長が打太刀で、私が仕太刀。普通のスピードで。
次いで館長が仕太刀で、私が打太刀。ゆっくりやりながら、館長が理合を説明。
最後に館長が仕太刀で、私が打太刀。普通のスピードで。
演武をしながら、間違いがあると皆の前で指導を受けます。おら、こっぱずかしぃ。。。
それを思い出しながらの稽古です。
家ではさらに小太刀と二刀の稽古をしますが、小太刀を持ってきてないのでなし。
家ではさらに、渋川一流抜刀術、六尺棒廻し、半棒表裏を稽古します。
渋川一流抜刀術は、長い刀では私には少し難しく、今回はなし。
六尺棒と半棒も、棒を持ってきていないので、今回はなし。
なんだかこう書くと、家の稽古より少ないような(実際、少ない)。
だんだん体が冷えてきてしまったので、今回はここまで。
いつもより少し早く終わりにしました。
座りの稽古では冷えを感じず、立ちの稽古になってだんだん冷えを感じたのは、体の遣い方の問題でしょうか。
それとも単に、後半になって体がだんだん冷えてきたのでしょうか。
今後の研究課題にしようと思います。
土曜の夕刊は配達がなく、日曜の朝刊と一緒に配達されました。
各地では大雪で大変な被害が出たようです。復旧もまだと。
少しでも早い復旧を願います。
今週また大雪のようです。
H26.2.17