貫汪館 横浜支部稽古( 館長指導 )

更新が遅くなりました。
土曜日は館長をお迎えしての稽古。続く日曜は横浜支部講習会で、無事に終了後もなんやかやでなかなか日記を打つ時間がありませんでした。

申し訳ありません。と、言い訳からスタート。

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毎週土曜は、起きたら以下(ry

最近やることが多くずっと疲れがたまっており、すっかり寝坊してしまいました。
起きて携帯をチェックすると、館長から「新幹線に乗りました」とメールあり。
あわてて新横浜の到着時間を確認して、お迎えにあがる旨の返信をしました。

 

部屋の片づけをして、お昼前に家を出ます。
すると、あざみ野駅の田園都市線の改札口前に人だかりが。
いやな予感がして改札口中の電光表示板をのぞき見ると、人身事故で不通とか。
人の波が、次から次へと市営地下鉄へと流れ込んでいきます。

振替の方は当然不慣れな方が多く、動線などご存じないので、人数以上の混雑となります。

朝のラッシュ時など人数はすごいのですが、混乱が生じることはありません。慣れたものです。

 

市営地下鉄は、改札口が地下にあり、ホームはそこからさらに二階分地下になります。
改札口を入ると先頭に長い下りエスカレーターがあるので、多くの人はそれでホームへと降ります。
先頭はそういった構造になっているうえに、乗換えにも便利なので、いつも混雑しています。
振替輸送で普段乗らない方が来ると、さらに一層混み合います。
もともと人の多い場所は避ける傾向にある私ですが、大きな列車事故があってからは、極力先頭車両には乗らないようにしています。
自分だけ助かればいいのかと批難されそうですが、他の方に「先頭に乗るな!」とも言えませんし、難しいところです。


同様に、挙動不審な方がいらした場合も悩みどころです。
本来ならその気配をいち早く察知して、さあらぬ体で立ち上がって別の車両に移動したいところです。
でももしそのあとに実際に何かあったら、それこそ自分だけ助かればいいのかとの誹りは免れません。(たとえ他の誰に言われなかったとしても)
かと言って、皆に移動するように言うのもなあと。実際、大抵の場合は何事もないですし。
いつも悩みながら、じっとその場にいることにしています。
私がいてもどうといういうこともないのですが、もしかしたら万が一なにかできるかもしれません。
電車に乗っていて、武術家として武道家としてどうあるべきか、兵法としてはどうなのか。
いやその前に人としてどうよ、などと悩んでしまうのは私だけでしょうか。
人があふれかえったエスカレーターを横目に見ながら、後方の下り階段でホームへ降ります。
先頭車両は乗車率200%はあるだろうなと思いながら、最後尾の空席に座りました。

 

市営地下鉄の新横浜駅の一つ手前は「北新横浜」という駅です。
開通当初は「新横浜北」という駅名でしたが、不慣れな方がアナウンスを「新横浜」と聞き間違えて 降りてしまうことが多く、「北新横浜」という駅名に変えたそうです。
どちらでもあまり変わらないように思いますが、アナウンスの聞き取りやすさの問題かと思います。
実際その後、間違えて降りる方は減ったそうです。
その「北新横浜」駅で停車すると、突然車内の電気がすべて消えました。
なにごとかと思っていると、どうやら戸袋に手を引き込まれた方がいたようです。
しばらくして、無事に対応しましたとのアナウンスがあり、発車しました。
大事ないことを祈ります。

 

田園都市線の人身事故と続くなと思いましたが、こういったことは連鎖するもので。
もしかしたら戸袋に手を引き込まれた方は、田園都市線から振替の方だったのかもしれません。
不慣れな線で事情も分からず、遠回りして予定に遅れそうであわてていたのかもしれません。
普段なら大丈夫なのに、混雑した車両で混乱したのかもしれません。
なにかあったときに気を付けないといけないのは、二次災害だと聞きます。
道路で交通事故があると、現場が気になってよそ見をして、また事故が起きたり。

 

居合の稽古では、万が一、手を切ったりした場合には、あわてずにまず刀を置く必要があるかと思います。あわてて刀を振り回したり、取り落としたりしては大変です。かすり傷が原因で、それより大きなケガをしてしまうかもしれません。
落ち着いて傷の様子を見て、大事か小事かを判断。
場合によっては傷口は自分で押さえて、刀の処置はどなたかにお願いする必要があるでしょう。
血はすぐに固まって、錆の原因になります。血錆は取れないと聞いたこともあります。
すぱっと切ると、血はすぐには出てこないことが多いです。血がじわっと出てくるのを見てから傷口を口にくわえてもたいてい間に合います。動脈を切ってしまえば別でしょうが。
今は便利なバンドエイドがありますので、稽古のときにはいつも持参しています。
ガーゼではなく、ポリマーで傷口を覆い、かさぶたを作らずに治すタイプのものです。
張り替えの痛みもほとんどなく、傷口はきれいに治ります。
キズパワーパッド 

 

電車は約10分遅れとなりましたが、新横浜駅へは新幹線の到着予定時刻より前に到着できました。
30分前行動は無駄が多いとは思いますが、お迎えには遅れずにすみました。

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ホームで新幹線の到着を待ちます。
いつもは広島方面のホームを利用していますので、東京方面のホームに上がるのは初めてです。
なんだか不思議な景色です。線路を挟んで反対側のプラットフォームにいるだけなのですが。
間もなく新幹線が到着して、最後に館長が降りてきました。
キャリーバッグ、カバン、スーツの上着、紙袋、刀袋を4つ。大荷物です。
講習会参加者で道具をお持ちでない方用に、木刀と居合刀を4本ずつお持ちいただいたのです。
横浜支部で用意できればよかったのですが、かなわず。お手数をおかけしてしまいました。
荷物を一部お預かりして、話をしながら、拙宅へ向かいました。
地下鉄と田園都市線はまだダイヤが乱れたままでした。

 

家に荷物を置き、冷たい飲み物をお出しして、一息ついてから食事に出ました。
アクバルでカレーとナンを食べて、タリーズでコーヒーなど。
家に戻り、1TBの外付けHDDに保存されている伝書の写真などを見せてもらいました。
田宮流の伝書が、なんだかとっても面白い。
田宮神剣流はよく存じ上げておりますが、古い田宮流の伝書はあまり見たことがありません。
絵もありましたが、まるで大小詰か林崎流のようです。業名はあまり見たことがありません。
説明も具体的なので、そのまま復元できそうな感じです。秘すべし秘すべし。

 

夕方になって家を出ました。
広島からは、呉中央支部長が今日の稽古と明日の講習会に参加していただけることになっています。
携帯に電話して、家の前で合流することにしました。
駅からはバスでお越しいただけるかと思っておりましたら、歩いていると。
なかなか合流しないのでおかしいなと思って電話すると、まったく違う道を歩かれています。
駅からは道なりに直線なのですが、横に逸れてしまい、かなり大回りされてしまわれたようです。
携帯で連絡を取りながら、なんとか合流できました。
道着に居合刀に鞘木刀に大石神影流用の長い木刀に、大荷物で大変だったことと思います。
案内が不十分で、申し訳ないことをしてしまいました。反省。
田園都市線、市営地下鉄に続いて、本日三度目のアクシデントでした。
朝の寝坊を含めると四度目か。あは

 

稽古では、
 無双神伝英信流の大森流、英信流表、太刀打、詰合
 大石神影流の試合口、陽之表、陽之裏
を細かいところまでご指導いただきました。

 

館長はときおり「今日は厳しい稽古をします」とおっしゃられます。
怒鳴られ叩かれ蹴られるのかと思うと当然そんなことはなく。罵詈雑言が飛ぶわけでもなく。
ダメ出しの嵐になるだけです。それもとても細かい所作まで。
今回は二人でそろって同じ業を抜き、二人とも一本の業が終わってからの注意でしたので、 とても稽古がしやすかったです。
業の途中でダメ出しをされてしまうと、気の糸筋が切れてしまいがちです。
終わってから指摘を受けると、自分の動作を省みて、ああなるほどあれかでは次はこうしよう、と考えることができます。
ただ、自分がなにをやっているのかわからないレベルのときには、途中で逐一ダメ出しをしていただいた方がわかりやすいかもしれません。
抜き付けの稽古をしたときには、2時間でけっきょく一度も抜かずに終わったこともありました。
いずれにしろ、ただただ虚心坦懐に指導を受けるのみです。稽古はあとで自分でできます。

「厳しい稽古」というのは、何を隠そう、指導する側の方がよっぽど大変なのではないかと思います。ただただ感謝するばかりです。

 

館長の動きには、ただただ見とれるばかりです。とにかく美しい。
前後左右上下の六方のバランスがとれているというのでしょうか。
一流のダンサーやマイマーの動きを見ているようです。
あれならたしかに二尺八寸二分1400グラムの刀を
「重さは感じない。たけひごのように振れる」
とおっしゃられるのも、わかるような気がします。

 

稽古が終って、ずいぶんよくなられました、とおっしゃっていただきました。
普通に無双神伝英信流の動きをしている、とも。
そけい部のゆるみが一番の課題だと指導を受けていましたが、それがだいぶよくなったとのこと。

独り稽古で道をそれていないか不安だったのですが、それがよいのだとも。

とにかくほっと一安心しました。

 

呉中央支部長は東京のホテルに宿泊されるとの由、刀一式をお預かりしました。
帰宅して、館長に入浴と食事をしていただき、遅くまで武道談義をして、就寝しました。

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・・・読み返してみると、具体的な稽古内容は三行だけですね。しかも項目だけ。

ごく一部で好評?らしいこの稽古日記、こんな内容でよいのでしょうか。
もちろん自分の稽古録には指導されたことがびっしりと書かれています。それはもう、びっしりと。
ちなみに初めて参加した大森流と太刀打の講習会の記録は、ワードA4で16ページ2万文字弱になります。

 

明日は講習会の報告です。
小出しにして興味を引く作戦。ナウシカこわい

H25.9.10