渋川一流柔術は、首藤蔵之進満時によって、渋川流、難波一甫流、浅山一伝流の三つの流派をもとに創始されました。
渋川一流の「渋川」は渋川流に、「一」の文字は難波一甫流と浅山一伝流の「一」にもとづくと伝えられています。
したがって渋川一流は、渋川一甫一伝流の意で、「渋川一流」と銘名されたものです。
素手または剣の相手に対して、こちらは素手または武器(短棒、三尺棒、六尺棒、十手、分童、鎖鎌など)を用いて身を守る術技から成り立っています。
相手の仕掛けの方法によってグループ分けされており、初めに習う履形三十五本が全ての形の基本となっています。
すべての形は飾り気がなく、素朴で単純な動きで相手を制するように組み立てられています。
形の稽古のほかに、鍛錬方として棒抜けや枕引きなども伝えられており、柔道の乱取りに相当する意治(地)稽古も伝えられています。
横浜支部では、渋川一流柔術のうち、主に武器術を稽古しています。
表:はつの せぐち すんげ いせん ゆうか やみ かすみ はつか
裏:がんつぶし じょうとんぶ ちのたま きもつぶし 下段 血の珠 すぎた わぎた
表:立会 指棒 引棒 右流 棒拂 大拂 腰車 提棒 笠拂 指巻棒 左流 千拂
裏:
前後 左右 抜打
押抜 突留 胸ノ刀 追掛斬
飛去 後口斬 誘引斬 引取
逆澤瀉 闇ノ刀 水月
足裏 頭捕 乳裏 片手絞 両手絞
太刀落 小手落 胴打 締落 上段両手絞
負投 裏投 巻返 柔投 返投
捻付 腰投 抗止 潜投 切込
蹴込 浪人捕 足裏 反り投 返返
絞り 掻込 眼潰 呼吸投 蹴投
切落 蹴落 組落 潜返 頭捕
当捕 小車 前車 当返 当投
捻捕 引込 投込 腰投 地捕