稽古納めに夜闇

道衣と袴を手に持つとひんやりと冷たく。

電気マットの上に広げ、ストーブにかざして暖めながら着替え。

だいぶ冷え込むようになりました。

とは言え、懐中にカイロを忍ばせるほどではなし。

 

学校に到着すると、校門の南京錠が見当たらず。

先に到着していたコバヤシさんに状況確認。

やはり、なかったとのこと。

あらまあ、困りましたね。

とりあえず、倉庫の南京錠を代用するか。

まあまたあとで考えましょう。

そのうち戻るかもしれないし。

 

間もなく、カジタさん、ヒカルくんご到着。

ヒカルくん、今日は最初から参加です。

ハセガワさん、お休み。お忙しいことです。

 

モップを掛けて、ストーブを出して。

 

さて、稽古開始。

横浜支部では、今年最後の稽古納めです。

------------------------

<無双神伝英信流抜刀兵法>

 

○大森流&英信流表

 全員でそろい抜き。深い呼吸でゆっくりと。

 寒い体育館で、身体がポカポカしてくるように。

 

ヒカルくん

 久しぶりですが、きちんと覚えていました。

 さすがです。

 居合刀を長くしました。少し慣れが必要ですね。

 きちんと半身になって、体を開いて抜き納め。

 手先で使わないように。

 

カジタさん

 居合はお上手ですね。よく見て取っています。

 いくつか気になる点をアドバイス。

 すべて同じ動作です。

 ここは丁寧に、ここはぞんざいに。

 ここはゆっくり、ここは速く。

 そんなことはありません。

 すべてゆっくり丁寧に動きましょう。

 アクセルとブレーキは不要です。

 ガソリンではなくて電気と磁力で動く感じです。

 

コバヤシさん

 初発刀から陰陽進退までそろい抜き。

 流刀から抜打まで見取り稽古。

 英信流表は見ずに、独り稽古。

 

 もちろん英信流も見取り稽古をしてほしいところ。

 でも時間がかかるし、なんと言っても冷えるし。

 英信流を見る機会は多々あります。

 それに雰囲気は感じ取っていただいているはず。

 いずれ稽古をしましょう。

 

 初発刀から當刀まで少し手直し。

 だいぶお上手になられました。

 同じところと、違うところと。区別をしましょう。

 同じと言ったり、違うと言ったり。

 まるで禅問答のようですね。あは

 

 課題の陰陽進退もだいぶお上手になられました。

 毎週毎週、わずかずつですが上達をされています。

 遅々とした歩みではありますが、大事なことです。

 いくら上手でもそれ以上上達しないようでは。。。

 レベルに上限はありません。

 キャップは自分で開放しましょう。

 

 4月から稽古を始めて、12月でまる9か月。

 その間に覚えたのは、初発刀から陰陽進退の5本。

 多いと見るか、少ないと見るか。。。

 居合だけでなく、剣術と柔術も稽古しています。

 そして、まったく初心者からの稽古です。

 一年未満で、居合、剣術、柔術をそれなりに。

 上手とは言えずとも貫汪館の動きをされています。

 十分といえるでしょう。

 来年もまた稽古をしましょう。

 

○太刀打 出合と附込

 カジタさんと組んで示範。

 ヒカルくんとコバヤシさんも組んでもらって稽古。

 

 ヒカルくん、大森流と英信流表を覚えています。

 次は太刀打ですね。

 

 コバヤシさん、まだ大森流を稽古中。

 でも太刀打は、初心から稽古すべきもの。

 本来なら、大森流と並行して稽古をするところ。

 ただまあ、稽古の都合もありますし。

 別で剣術を稽古していますしね。

 いずれ機を見てまた稽古をしましょう。

 

 カジタさん、続く請流、請入、月影、水月刀まで

 皆の前で演武をしてもらいました。

 うん、グダグダでした。まだまだですね。

 >横浜支部長が相手で緊張した?

 相手を変えても、いきなりでもできるように。

 演武もできないようでは、遣えるはずもなし。

 来年も稽古をしましょう。

 

 稽古納めなので、ちょっと特別な稽古でした。

------------------------

<大石神影流剣術>

 

○構え素振り

 軽く確認だけ。

 構えだからと剣ばかりに気を取られず。

 下半身がすべての基本です。

 土台がおろそかで、立派な建物が建つはずもなし。

 見えないところ、目立たないところをこそ大事に。

 

○試合口五本

 二人一組で打太刀と仕太刀。

 ただなんとなく通すのではなく。

 なんと言われたのだったか。なんと教わったか。

 初心を思い出しながらの稽古が必要です。

 最初に習う形だから適当で良いということはなし。

 単純な形だから、簡単ということはなし。

 シンプルだからこそ、難しい。

 実力が求められます。

 見た人を納得させられる演武ができるように。

 

○陽之表十本 打太刀&仕太刀

 二人一組で打太刀と仕太刀。

 戸惑ったり間違えたりするようでは困ります。

 さらさらと通せるように。

 手順を覚えて、それからが稽古です。

 中身を詰めましょう。

 

○陽之裏 掛かり稽古

 打太刀で元に立って、掛かり稽古方式で稽古。

 

勢龍&左沈

 張り受け、お上手になられた方とそうでない方と。

 正当剣にもある動きです。

 そうでなくても、力の遣い方は同じ。

 これができなければ、他の動きもできるはずなし。

 よくよく稽古をしましょう。

 

十文字

 真っ向を受けるとき、きちんと頭を守ること。

 当たり前のことです。

 張る動きは、試合口と同じです。

 これができないようでは。。。

 突くのは喉。正確に。

 常に切っ先を意識することです。

 

張身

 左肩に構えて、左で斬り結ぶ。

 とてもシンプルですが、とても難しい。

 まっすぐに斬ることです。しかも、左で。

 技術と言うよりは、心の稽古でしょう。

 

夜闇

 さて、新しい手数です。

 裏附けに構えて、三歩。

 右足で斬組をなし、振りかぶる小手を制する。

 右に変わりながら右片手面。

 

 ヒカルくん、思い出しながらなんとか

 カジタさん、お上手でした。さすがです。

 コバヤシさん、初めてですがお上手でした。

 

 裏の五本目にして、ようやく出てきた裏附け。

 そして最後に片手面。

 難しい? いやいやそんなことなし。

 流派の動きが身に付いていれば、すぐできるはず。

 よくよく考えてみれば、動きは試合口と似ている?

 実際皆さん、それほど苦労されず。

 ヒカルくん、カジタさんは他の手数で上達されて。

 コバヤシさん、他の手数で稽古をされて。

 

 裏の後半は、乱曲、位、極満、大落、白虎。

 込み入った手数は極満くらい。

 あとは逆に単純な手数です。

 来年は、サクサクと進みましょう。

------------------------

<澁川一流柔術>

 

○履形

 礼式から足裏まで復習。

 先週はできたことが、今週はできなかったり。

 先週はできなかったことが、今週はできたり。

 いろいろですね。

 でも一進一退では困る。>同じ場所での足踏み

 せめて、三歩進んで二歩下がる。くらいでないと。

 もちろんできれば、三歩進んで一歩も退かず!

 というのがベストですけれどもね。あは

 

 今週は新しい形は稽古せず。

 代わりに、最後に皆に演武をしてもらいました。

 最初に形名を5本伝えて、通しで演武。

 最初に考えるのは良し。途中で考えるのはなし。

 果たして。。。

 

負投、裏投、巻返、柔投、返投

 最初の五本は、皆さんお上手でした。

 でも巻返ではなく捻付をやってしまったり。

 正面で留めたり、返に取ったり。。。

 

捻付、腰投、抗止、潜投、切込

 続く五本は、皆さん間違えまくりでした。

 順番を逆にしたり、飛ばしてしまったり。

 

蹴込、浪人捕、足裏

 最後の三本は間違えたりはせず。三本だけだから?

 でも皆さん、形をなぞるに精一杯な感じでした。

 

 もちろん実際には、咄嗟に動ければ良いわけで。

 決められた順番の演武が上手かどうかは別に。。。

 その場その場で、適切な動きができれば良い。

 とは言え。

 ホイホイと自由に動けると良いですね。

 そのためには稽古を積むことでしょう。

 来年もまた稽古をしましょう。

 楽しみですね。ふふ

------------------------

定刻通り、稽古終了。

ストーブのおかげもあってか、それほど寒さは感じずにすみました。

 

さて帰り。やはり校門には南京錠なし。

やむなく体育館にあった南京錠を代用しました。

帰宅して、取り急ぎ会長と各団体にメールで連絡。

団体を運営している以上、トラブルはつきもので。

こういった処理は年がら年中です。

その代わりに皆さんには、稽古に集中してもらえればと思っています。

 

今年も一年間、稽古お疲れさまでした。

来年もまた稽古をしましょう。

年末年始は稽古なし。

次の稽古は、年が明けて1月11日(土)からです。

皆さんのお越しをお待ちしています。

良いお年を。

 

 

<<前の日記:廿日市天満宮奉納演武

 

>>次の日記:年末に独り稽古